厄介な物を見ました
周りはキャーキャー騒いでる
それもそのはず…
私の恋人?のシルクスに変態俺様の王子、ヘタレの皮を被った腹黒幼馴染み
性格に一癖も二癖もある美形が揃って私の回りに牽制しながら動かない
私のモテ期って今じゃないだろうか…
とは言うものの一人は友好の神子の兄貴だ。しかも、聞くところによるとその力は友好の神に力を授けられた初代国王に匹敵するらしい
…先祖がえり?なんか厄介な気がするのは私だけだろうか
「俺の思い通りならなかったのはお前だけだ俺には強い力を持つものと強い力を持つ子供を作らねばならないこの国のためにだ」
「国がなくなるのは困るが変態に俺の楓を渡すきはない」
「国なんてどうでも良いよ僕と楓の邪魔しないでよね」
…私さっきシルクスに告白されてこいつらの前でしっかり返事したはずなんだけどなあ…
「楓の全権は俺のモノだ実際さっき俺に告白されてイエスの返事もらったからな」
私の全権はいつの間にシルクスに渡ったんだろう…
そしてなんだろう…変態に浮かんだ黒いモヤ…もしかして友好の神に身体が乗っ取られてるわけじゃないだろうか
それを気づいた次の瞬間にはモヤは無くなっていたけれど
気のせいじゃない
友好の神にかけられた封印が弱まってるんだ
何故かは分からない神々のかけた封印が弱めるなんて人間にできるのか分からないでも、良くないことの始まりのような気がする
とりあえず今日はギルドに帰ってカイルさんとシルクスに相談だ
「…と、言うわけで封印が弱まるなんてありですか?」
ギルドに泊まると宣言してなんとか二人を撒いてシルクスと帰ってきた
やっぱりギルドは落ち着くなあ
じゃなくて、今は友好の神に対抗するかもしくは封印強化しないとダメだよなあ
「間違いないのね、モヤが怨霊の可能性はないのね」
「間違いないですよ、私を見て気づいたか見たいな顔して笑いましたもん」
一瞬だけど寒気がした
私一人なら殺れるくらいの勢いだった
「で、ウチのダメ神子は楓ちゃんにアプローチしたのかしら?」
いきなり話が飛んだな
しかもにやにやしてる
殴りたくなるんだが…
「殴らないでやってくれあれでも俺を心配してくれてるんだ」
「あ、アプローチ成功したのね!!これでウチのギルドは心配ないわ〜」
「私が、二神の所に行くって思わないの?」
「あら、愛する人とその子供を置いて行けるかしら?」
「確かに。その通りだけど私はあくまで神様の力の結晶で人形とっているけど人間じゃない。親神には逆らえないんだ…つまり、親神様が帰れと言えば帰るんだよ今の私には友好の神に戦いを挑んで勝てる気がしない」
「まあ、あの二神様の力の結晶なのは良くわかってるわだから余計に早く孫を見せてよ」
結局そこか!?
多分大丈夫一緒の閨で過ごしても私が嫌がれば手出ししないっていったし
…まあ、私を相手にどこまで我慢できるかなんだよね
何せ部屋一緒だし




