私と神と神子との出合い
連載初ですお手柔らかにお願いします
放課後の校舎裏
私はいつものごとく我慢しなきゃいけなかった
「…って、聞いてるの!?何で月夏くんと帰り一緒なのよ!」
「…はぁ、他にも伝えたけど聞いてない?」
「家が隣だから、とか月夏くんが一緒に帰りたがるからっていうのは聞かないわよ!」
聞いてんじゃん
うーん…女の子に手を出すのって好まないんだけどね〜…
家訓が降りかかる火の粉は振り払うっていうのと男女平等にがモットーだからなあ…犯罪者にはなりたくないからなあ…
「あ、いたいた。もー探したよ〜?」
出た元凶私の幼馴染み星野月夏
「探さなくても良い、一人で帰れ。もしくはそこなガールズと帰ってくれ頼むから私に関わるな」
「え?なんで?一緒に帰るに決まってるじゃん。あ、そうだ!」
すっごい嫌な予感しかしませんが?
「君たちも一緒に帰る?」
ニッコリとイケメン全開で笑顔振り撒くと私の方に振り向いた
「はい、カバン。勉強してるんだね重たいや」
そりゃもう誰かさんのせいで自衛しなきゃならんのでね
で、なんでしょうか?ようやく私から離れたガールズと途中まで一緒に帰って二人になった私は月夏に話始めた
「出来ればこれからは彼女らと帰って……!?」
『…みつけた…』
会話の途中に誰かの声が聞こえた気がした
気のせいか…?
そんな事を思っているといきなりフリーホール等の絶叫系もビックリする浮遊感に襲われた
これって私落ちてますか!?
「いやー!!まだ死にたくないー!!」
とか言って良いよね!?
落とし穴だと一瞬思ったんだけど、異様に深いし明るいし!!違う!?
『やっと、迎えられる準備ができた』
はい?
気づくと美形な男女が真正面で私を見つめていました
此処はあの世ですか?私浮いてるし
あ、でも浮遊感はなくなった
『カエデ、私達のかわいい娘』
『人間としての形をとってしまった私達の力の結晶であり娘でもある大切な子』
「質問、良いですか?」
二人の美形は顔を合わせて頷いた
「私は人間ではないんですか?」
『私達の力の結晶が人形をとってるだけ神と同じ』
自らの手足をよくよく視るとキラキラしてる
結晶ってこの事ね
「つまり此処は神様のいる空間…私が居れるのは貴殿方の娘であるから」
二人同時に頷かなくても良いよあの世じゃないんだし
『娘よ、私達の創った大地にこれからお前は降り立つ事になる』
『癒し神からと戦神の力を受け継ぎて地上に降りたら人より強い力を持つカエデに寄ってくる人間がいるだろう』
「誰に力を貸すかは私次第ってこと?」
『そうだ。だから二神からの贈り物で最初に出会う人間を私達の神子にしようそうすれば安心だ』
「そういえば…月夏は?」
『友好の神子が拾うだろう気にしなくても良い』
いや、あの子のこと心配してないからむしろ一緒に来てないことを願ったんだが
「やっぱりいるのね…」
『勇者だからな。一応我らが神子のスペアとして呼んでおいた』
「余計なことを…」
『さあ、我らが愛し子よいつか帰ってくる時には沢山の経験をして教えておくれ』
『我々はその日を心待にしているから』
待たなくて良いしかも異世界なんでしょ?
ついでにまた空に放り出されるんでしょ?
まあ、受け身とれる位の高さで木が生い茂っている場所に落とされる
森の木をクッションにしてドサドサドサ!!っと、音を立てて最後にぷぎゅっと音がした
…ぷぎゅ…?
下を見下ろすと私の下に人がいた…まさかこの人が、私の保護者になる神子さん?
「…ごめんなさい生きてます?下敷きさん」
「誰が下敷きだ!?俺はシルクスだ!!」
「あ、生きてた。じゃ、その下敷き…いやシルクス、此処ってどこ」
「森だしかも、『怨霊』のな」
「…いや、森なのは見て分かるけど…国は?」
いやー、まさかなあ…
「ガウルシア王国。の光龍のギルドがある近くの森だが?」
マジで!?本当に異世界転移しちゃった!?
やっぱり神様だったんだ…
「マジで!?そんな国私は知らないし!!て言うか後ろになんか居るし殴って良い!?」
「個体じゃないから…」
いいや殴っちゃえ
ブン!!ドゴウ!!
「なんで殴れるんだよ!?」
「知るか」
「マジでわかんねえ!怨霊を素手で殴るやつなんて見たことないぞ!?」
「おんりょう?でも、殴れたし、少しスッキリ〜」
呆気に取られていた下敷きくん…じゃなかったシルクスは立ち上がるとおもむろに手のひらに光の珠を作り出してそれを私が殴った物体に投げつけた
するとサアッと音もなく消えていった物体
何をしたのだろう?
するとふと気づく目の前の下敷きくんがかなりのイケメンだってことに
月夏でイケメンには慣れてるが思わず視入ってしまうほど
その髪は美しい汚れもないプラチナブロンド…
その目は空のように澄み渡るスカイブルー…
「ねえ、何したの今、って言うかあれはなに?ついでにここはどこ!?」
「…一気に聞かれてもな〜…」
「じゃ、一気に答えて?」
なんか弄りたくなるわー下敷きくん
「無理言うな!せめてひとつずつ質問してくれ」
げんなりとした口調で私に向き合うと目を見開いた
「…黒髪…漆黒の瞳…」
「あれ?もしかして珍しい?黒髪と眼って」
なんかもはや容姿の違いじゃなくなってきたよね
多分
「珍しいな、この世界で黒は神の色とされてるお前は…何者だ?」
…なに?聞いてないぞ…あ、でも私の生みの(?)親神が黒だった
「…その二人の神様…」
…マズイよね私が神様の子供ですって言うのって…
「二神から加護をもらってるなんてそうそう居ないぞしかも俺と同じ神だ」
なんか勝手に勘違いしてくれてるけど…
ま、いっか。本当のこと言えないもんね
「あー、と、シルクスは違うの?加護者と」
「俺は神子だからな。力の行使は許されてるが守ってもらえない。加護者は強い力と保護が与えられる」
「もしも、神様の子供が降りてきたらどうなるの?」
「どうなるって…まさかあんたが神の子か?昨日夢で神が言っていた二神の子供。」
「なに。文句ある?」
私だって好きで神様の子供に生まれたわけじゃないよ。
「…俺が悪かった。子供は親を選べないもんな」
シルクスは素直に謝れる素敵な人だと思いますが…もしかしたらシルクスも親になんかあるのかも
まあ、個人情報だもんね、いつか聞けるだろうし
「さて、じゃ行くか」
「…はい?何処に?」
パタパタと汚れを落としてる
「ギルド。どうせ神の事だから俺に任せるって感じなんだろ?」
「…そうね、ギルドに連れてって貰えると嬉しいわ」
これが私とシルクスの出合いだった




