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異世界に来たが、どうやら俺の武器は炊飯器らしい  作者: みっトン
第二章 炊飯器でダンジョン攻略するのは間違っているだろうか
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第二章7 『タイトの大冒険』

 なんだ!? なんで皆居なくなっちまったんだ!?

 俺は周りを探してみる。

 けど誰も居ねぇ。



「おーい! リョウ! セティアー!」



 俺の仲間、リョウとセティアの名前を呼ぶ。

 けど――



「ッたく、どこ行ッたんだ!?」



 返事は返ってこなかった。

 そういや、さっき居た場所と全然見た目違うぞ!?

 もしかして、どっか行ったのは俺か?



 そういや、指輪を填めんなってリョウが言ってたような……

 


「あれ? ねェ!?」



 おかしい、俺は絶対指輪を填めたはずだ!

 それなのに、指輪が無くなってやがる。

 一体どういう――



『ガブ!』


「――!」



 目の前の道から、赤色のゴブリンが出てきた。

 もちろん俺と戦う気マンマン!

 俺もだけどな!



「火炎弾!」



 先制攻撃! 

 今まで戦った魔物ならこれ一発で倒せた。

 こいつはどうだ?



「ガブゥ!」


「まじか!? お前つえーな!」



 赤ゴブリンは俺の火炎弾を避けもしないで受け切った。

 どうやら、メッチャつえー奴らしい。

 ワクワクしてきた!



『ガァァァブ!』



 俺に向かって突撃してくる。

 普通のゴブリンとは比べモノにならねぇ速さ。

 けど避けれねぇスピードじゃねぇ!



「ッと――火走(ヒバシリ)!」



 足に波動と魔法を集中させて、スピードを上げる。

 攻撃力も上がって二鳥一石の技だ!



 俺は赤ゴブリンの後ろに回り込んで、



「炎刃!」



 赤ゴブにメッチャいてぇ攻撃を――



『ガァブ!』


「がはッ」



 痛てぇ。

 まともに喰らっちまったか。



「らァ!」


『ガブッ』



 俺は苦し紛れに赤ゴブにパンチ。

 多分そんな喰らってねぇが、円刃と火炎弾よりも手応えはあった。

 なんでだ? 絶対そっちの方がつえーハズなのに。



「お前、何でパンチの方が効くんだ?」


『ガブ?』


「だから! なんで俺の技よりパンチの方が効いてるのかッて聞いてんの!」


『……ガッガッガッ!』



 赤ゴブは頭の横で指をグルグルさせて、大爆笑していた。

 大爆笑かは分からねーが、ぜってー馬鹿にしてる!



「赤ゴブ、舐めんじャねーぞ!――炎刃!」



 俺は赤ゴブをもう一回炎刀で切り裂いた。

 ぜってー真っ二つになる。



『ゴブゥ?』



 はずだった。



「ッち!」



 どうやら、俺の苦手な事をしねーと駄目らしい。

――考えて戦う。

 まぁ、つえー奴と戦うなら必要な事。

 それは分かってる。



「火炎連弾!!」



 今まで戦ってきた相手なんて対した奴じゃねぇ。

 だから、今まで甘えてきた。



『ガブゥ!』



 考えなくても勝てるなら、考えなくて良い。

 それは、今も変わらねぇ。



「ぐはッ」



 けど、つえー奴と戦うには――



「……考えねーと、駄目だよな……」



 パンチが効いて、炎刃と火炎弾が効かねー理由。

 教えてくれよ赤ゴブ。

 ん? 赤?



「赤ゴブ、お前もしかして、火が効かねーのか!?」


「ガッガブ!?」


「お前あけーから! 火が効かねーんだ!」


「ガッ……ガァァァブ!!」



 おっしゃ、図星だ!

 メッチャ分かりやすいじゃねーか!

 馬鹿じゃねーかこいつ!



礁派(ショウハ)ァ!」


『ガァ!?』



 俺の波動技、礁派!

 親父が教えてくれた、俺の必殺技だ!

 難しいからあんま使わねーけど!



「火が効かねーなら、波動だけで倒せば良いんだ!」



 礁派は波動を針みてぇにしてぶっ放す!

 


「ガァァァァ……」


「ッしャあ!」



 赤ゴブが消えて、薬草が出てきた。

 正直結構ダメージを喰らっちまった、すぐに使うぜ。



「……ムシャムシャ……まじィ」



 薬草は滅茶苦茶マズい。

 でも体力は回復できるから、我慢だガマン!



「リョウだッたら、すぐ勝てたんだろーな……」



 俺のライバル、リョウ。

 あいつなら赤ゴブに火が効かねー事なんてスグ分かったろうし、ダメージも貰わなかったハズだ。

 リョウはつえー、自分じゃそう思ってねーみたいだが。

 


「さて、こッからどうすッかな」



 リョウ達を探すつっても、どこいるか分かんねーし、俺が今どこいんのかも分からねー。



「とりあえず一人で進んでみッか!」



 俺一人で竜の涙取ってきたら、リョウも俺をつえー奴って思ってくれるかな。

 ねーちゃんも、きっと外に出んの許してくれずハズだ。


 

 俺は階段を探すことにした。



「……お! メッチャ近くにあんじゃん!」



 歩いてスグに階段を見つけた。

 出会ったモンスターは赤ゴブだけ。

 正直まだ戦いてぇが、どっちにしろこっからバトルし放題だ!




――亜のダンジョン・地下?階――



 今までと全然雰囲気の違う所。

 周りはクリスタル? みたいなもんで作られてる。



「――ッ」



 それと、部屋の真ん中にメッチャ強そうなモンスターが一匹。

 ダンジョンに入るのは初めてだけど、これがボスだっつーのは一目でわかった。



『……』



 俺に気付いてる。

 見た目はでけぇ牛。ミノタウロスって奴だろう。

 ダンジョンにはミノタウロスが居るって昔、親父に教えて貰ったことがある。



「行くぜ……!」



 こんなつえー奴を目にして、俺が戦わねぇ理由は無い。

 俺はミノタウロスに先制攻撃!



「炎刃!」



 ミノタウロスに飛びかかって、俺は炎の剣をミノタウロスに叩き込んだ――



『……』


「かッてェ……!」



 全然効いてねー!?

 さっきの赤ゴブの時とは違う、ダメージ自体が足りねぇ!

 しかもコイツ――



『無視すんなよ!――大炎刃!』



 俺の奥義、大炎刃。

 これなら――



『……』


「……つえーな、お前……!」



 ミノタウロスは俺の奥義を、腕のブレスレットだけで防御。

 無反応じゃねぇが、ノーダメージだ。



「反撃、しねーのかよ」


『……』


「――火炎連弾!」



 だったら、攻撃しまくるだけだ!


 

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