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命ははじめに、叩く音を立てろと人に命ず

スキトオル、世界が実験小説なのでこちらは検証小説のようになると思います。実験と検証を繰り返し科学は進歩している。でもはじめは観察からはじまる。なので自己観察の独白からこの小説は開始する。

 答えが、いつか散らないとならない命だとしても、それが今である理由はない。


 たとえ今、頭の痛みと腹の痛みに苦しみ、喘ぎながら生きているとしても、まだ考えたり、思ったり感じたり出来る。


 必死に考えて、思っていたら痛みを感じない時間も確かにある。朝、眠りから覚め、痛みがない時の幸せな気持ちは痛みに苛まれたことのない人には理解出来ない気持ちだろう。


 少し前まで、休日の朝だけは幸せな気持ちで目覚めることが出来ていた。それが今では痛みのないときは奇跡ではないかと思えるほど、ぼくのときは苦痛に満ちている。


 理由はわかっている。ただ現状ではどうしようもない。それだけ。


 人々の愚かさの代償が、ぼくから痛みのないときを奪った。重荷を背負わされるようにぼくは、今を生きている。


 わかったこと。嫌だと感じていること。この世界の現状が嫌だから変えたいと望み、願っていること。


 そして変わらない、変えられないと気づいたこと。


 それでもこの世界で死を迎えるまで、生き続けないとならない現実。


 先はわからない。死の先に何があるのかわからない。もしかしたら戻って来ないといけないのかもしれない。


 そうだとしたらぼくは逃げたい。ここに戻って来たくない。


 戻って来ないで済む何らかの手立て、手段、方法はないか、あるならその何かを行使して戻らないでいたい。


 ぼくが真理を探求し、研究する理由を言葉にすると、こうなる。


 ぼくにとっての残された最後の望みは、ぼくとして存在しないこと。


 いつか何物からも解き放たれ、ぼくはなくなる。その夢のためにぼく、冠梨惟人は今を生きる、未来を失い、すべてとなる為に…


ぼくは天啓と天恵がないと文字を刻めない種類の作家なので不定期更新になると思いますし、けして面白い小説にはならないと思います。でも何か役に立つことはあるかも知れません。良かったら‥

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