表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

第六話ーLet's本業ー

ちょっとだけ謎を。

雑用生活開始から半月後...


大分体力も付き、この生活にも慣れてきた俺に、ついに本業の話が舞い降りてきた。

「お、お化けになる...?どういう事ですか?」

「そのままの意味ですよ。石崎さん。貴方が脅かす役をやるって事です。特殊メイクをして。」

「つ、つまり俺が脅かす役をやるって事ですか...?特殊メイクをして。」

「はい。でも、それと全く同じ事さっき言いましたよね。確認取るの早くないですか?どんだけ心配性なんですか貴方。」

テンパり過ぎてオウム返ししてしまったようだ。でも、どうやれば良いのだろうか。と、考え込んでいると、柿原さんが、

「大丈夫ですよ。心配しなくても。

今日は北嶋も居ますし。何か分からない事があったら彼に聞いて下さい。」

柿原さんはにこやかに呟いたが、俺は唖然としていた。

「な...?なんで考えている事分かるんですか!?すごくないですか?...そういえば、篠宮もそうですよね!ねぇ、なんでです?」

そういえば、そうだ。最初にここへきた時もそうだった。篠宮は、確かにあの時「待ってた」と言っていた。何故だ?未来が見えるのだろうか。

「あ〜、それはですね〜...」

柿原さんが説明をしようとした瞬間、ドアが勢い良く開き、俺と同じぐらいの身長の男性が出てきた。そしてその人は俺を見るなり、ものすごいアツい眼差しでこっちにかけ寄ってきた。

「な...‼え!?何何何何!?ちょ、あの、近い!!柿原さーん‼タスケテー!!」

助けを乞うが、柿原さんはニコニコしながら俺の様子を見ているだけである。その間に俺は、アツい眼差しの人に軽々と持ち上げられ、連行されてしまった。



「...ありがとう。北嶋。おかげで彼に告げなくて済みましたよ。」

誰もいなくなり静かになった控え室で柿原は一人呟いた。その表情は、心なしか悲しみが滲み出ている様な気がした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ