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第一話ー勤務人数、一名追加ー
「...やっぱ嫌だなー...」
俺、石崎文也は、新しいバイト先へと向かいながら、一人ブツブツと文句を言っていた。
ー夏ー
夏で盛り上がる物はなんだ‼と聞けば、スイカ割り、海水浴、色々出るかもしれない。
だが、俺は夏のイベントの中で大嫌いな物がある。
そう、お化け屋敷だ。
幽霊系とかは本気で無理なのだ。人が演じていると分かっていても無理なのだ。
俺は自分でも自覚している程の相当なビビりだ。ビビりなのだが...
「何でこんな所にしちゃったかな...」
俺が新しく働く、その勤務先。
そこも、お化け屋敷である。