難解桃太郎
四次元における「現在」という地点から見て長い年月を隔てる過去、局部超銀河団おとめ座銀河団局部銀河群銀河系太陽系第三惑星地球アジア州東アジア日本の地表上のどこかには違いないがどこにあったのかわからない場所に、住所不定年齢不詳氏名不明の老化現象を起こした動物界脊椎動物門脊椎動物亜門哺乳綱真獣亜目正獣下綱霊長目真猿亜科狭鼻下目ヒト上科ヒト科ヒト属ヒトに属する人間の男と、その男と性的関係を形成していながらいまだに子孫がいない同じく老化現象を起こした人間の女がいました。
老化現象を起こしている男は平地より高く隆起した、広葉樹がたくさん生い茂っている場所へ、枯れて地面に落下した維管束植物にあたる広葉樹の幹から分かれ出た茎を拾いに。老化現象を起こしている女は地表の水が集まって流れる水路へ衣服の汚れを洗ってきれいにしに出かけていました。
そんな一年の中のどこか分からないある一日に、老化現象を起こしている女が地表の水が集まって流れる水路で衣服の汚れを洗ってきれいにしていると、地表の水が集まって流れる水路の流れを遡った方から一般的な寸法から見ると明らかに異質な寸法のバラ科の落葉樹に発生する桃色の果実が流れてきました。老化現象を起こしている女は意外なことに出会って心が騒ぎましたが、そのバラ科の落葉樹に発生する桃色の果実を拾うと、そのまま自分たちが日々の生活を送っている人の居住用の建物に戻っていきました。
さて、老化現象を起こしている女は、老化現象を起こしている男が戻ってくると、この一般的な寸法から見ると明らかに異質な寸法のバラ科の落葉樹に発生する桃色の果実を食べることにしました。老化現象を起こしている女は煮炊きその他食物を調理する室から料理用に使用する薄刃の刃物を持ち出すと、一気に振りかぶって桃色の果実を切断せんとしました。
その薄刃の刃物が果実の表皮に触れる一秒以下〇.一秒以前の時間に、突如この桃色の果実はその果実の中央部分の頂上部分よりひびが入り、一気に裂けました。すると、果実の本来なら種子が入っているであろう部分に、動物界脊椎動物門脊椎動物亜門哺乳綱真獣亜目正獣下綱霊長目真猿亜科狭鼻下目ヒト上科ヒト科ヒト属ヒトの新生児としか思えない物体が、空気を震わせる音を鳴り響かせながら眼球の上外側の涙腺から分泌される液体を大量に流しながら存在していました。
老化現象を起こしているこの男と女は、この物体に「桃太郎」と正規の役所手続きもなく無許可で勝手に命名し、成長させることにしました。その後、桃太郎の体は細胞分裂やホルモン分泌などを繰り返し、いつしか少年期に差しかかろうとしていました。
さて、この桃太郎が発見されてからどれほどの月日が流れたか推測も出来ない四次元的には先ほどの地点から少し進んだ地点では、桃太郎の本籍地があって居住している一帯の地方公共団体である村落を、陰陽道の影響で巨大化した人身に牛の角や虎の牙を持ち裸で虎の皮のフンドシを締めた形をとる怪力で性質の荒い怪物がゲリラ攻撃を仕掛け、村落の住人が貯蓄した資産に対する強盗行為を繰り返し実施していました。
これを知った桃太郎は、この陰陽道の影響で巨大化した人身に牛の角や虎の牙を持ち裸で虎の皮のフンドシを締めた形をとる怪力で性質の荒い怪物を降伏させんと、この怪物が居住する、海洋に存在するこの怪物の外見と酷似した周囲が水によって囲まれた小陸地に向かうことになりました。老化現象を起こしている女が製作した原材料不明のドーピング効果を併せ持つ岡山名産の怪しい丸い甘菓子を腰につけ、「日本という存在の中で同じようなことをする者が多数存在すると仮定した場合その頂点に君臨することが可能」という趣旨の文字が書かれた布で出来た標識を掲げながら水で囲まれた小陸地を目指します。
その途中、動物界新口動物上門脊椎動物門脊椎動物亜門顎口上綱哺乳綱真獣亜目正獣下綱食肉目裂脚亜目イヌネコ上科イヌ科イヌに属する生物と、動物界脊椎動物門脊椎動物亜門哺乳綱真獣亜目正獣下綱霊長目真猿亜目オナガザル上科オナガザル科オナガザル亜科マカク属ニホンザルに属する生物と、動物界脊椎動物門脊椎動物亜門鳥綱キジ目キジ科キジ属キジに属する生物が、桃太郎の下に属しその命令を受けて行動する存在になりたいと申請してきたので、桃太郎は老化現象を起こしている女が製作した原材料不明のドーピング効果を併せ持つ岡山名産の怪しい丸い甘菓子をそれぞれ与え、ドーピング効果を発症させた後、木でできた人を乗せて水上を渡航する手漕ぎ式の乗り物で怪物の居住する水で囲まれた小陸地へとたどり着きました。
小陸地へ上陸すると、桃太郎たちは怪物たちにむかってゲリラ戦法を仕掛け、数分にわたって暴行行為を繰り広げました。動物界新口動物上門脊椎動物門脊椎動物亜門顎口上綱哺乳綱真獣亜目正獣下綱食肉目裂脚亜目イヌネコ上科イヌ科イヌは顎の力で怪物を締め付けて骨を粉砕し、動物界脊椎動物門脊椎動物亜門哺乳綱真獣亜目正獣下綱霊長目真猿亜目オナガザル上科オナガザル科オナガザル亜科マカク属ニホンザルはその鋭い爪で怪物を皮膚を引っぺがしながら肉をえぐり取り、動物界脊椎動物門脊椎動物亜門鳥綱キジ目キジ科キジ属キジは鋭利なくちばしで怪物の表皮を貫き皮膚下の筋肉まで傷を負わせていました。そして、桃太郎は日本古来の方法で鍛えられた片刃の刀剣を振り回し、怪物に対し暴行、傷害、ならびに殺意を持った殺人未遂行為を繰り返し行いました。
やがて怪物たちが平謝りすると、桃太郎は怪物たちが村落から強盗行為で強奪した資産を強奪・強盗した上で大笑いしながら自身の居住する建築物へと戻っていきました。
その後、桃太郎は鬼たちから強盗した本来村落の住民たちの資産であるはずの莫大な財産で幸運に感謝しながらその後の人生を一切働かずに無税金のまま過ごしたということです。
(対訳)
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山に芝刈りへ、おばあさんは川へ洗濯に行きました。ある日、おばあさんが川で洗濯していると、川上から大きな桃が流れてきました。おばあさんは驚きましたが、桃を拾うと、そのまま家に持って帰りました。おばあさんはおじいさんが帰ってくると、この桃を食べることにし、台所から包丁を持ってくると桃を切ろうとしました。しかし、その直前に突然桃は割れ、中から元気に泣く男の子が出てきました。おじいさんとおばあさんはこの子に桃太郎と名づけ、育てました。桃太郎はすくすく育ち、少年になりました。
その頃、村には鬼が襲い、財宝を奪うということが多発していました。これを聞いた桃太郎は鬼が島へ鬼退治に出かけることになりました。吉備団子をつけ、「日本一」の旗を掲げ、島を目指します。
途中で犬と猿と雉が仲間にしてくれと言ってきたので、吉備団子をあげて仲間にし、船で鬼が島に向かいます。
鬼が島に着くと、桃太郎たちは鬼を相手に大奮闘。犬は噛み付き、猿は引っかき、雉は突っつく。そして、桃太郎は刀で鬼を退治していきます。
やがて鬼が降伏すると、桃太郎は財宝を奪い返し、意気揚々と帰っていきました。
そして、桃太郎はその財宝で末永く幸せに過ごしましたとさ。