表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雨宿り

作者: 曲尾 仁庵

 雨宿り


 あまがえる


 ぴょん、と飛び


 ゲコと鳴く




 帰り道


 雨降り


 雨宿り


 相席


「奇遇ですね」


 と言ってみる


 ゲコ


 とお返事




 雨降り


 土砂降り


 困り顔


 横を見る


 すまし顔


 ゲコと鳴く


 笑って


 こんな日も


 まあ


 悪くはない




 雨音


 雨雲


 肌寒


 腕を抱く


 ゲコと鳴き


 ぴょん、と飛び


 おや、


 気を遣ってくれてます?


 すまし顔


 ツンデレだねぇ




 雨宿り


 雨止み


 雲間から


 光


 水たまり


 ぴょん、と飛び越え


 振り返り


 ごあいさつ


 ゲコと鳴き


 すまし顔


「さみしい?」


 と聞いてみる


 ぴょん、と飛び


 あらら


 背を向けて


 去り行く


 あっさりしてるね


 さみしかったのは


 こちらだったか




 雨宿り


 終え


 出会い


 別れ


 ぴょん、と飛び


 鳴き声まねて


 空見上げ


 虹



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
雨宿りのあまがえるとのやりとりが、表情豊かに描かれていて、とても引きこまれました。 ラストも印象的ですね。心に残る詩を読ませていただき、ありがとうございます。
なんだか田舎の祖母の家に住んでいたアマガエルを思い出して、懐かしくなりました。人がいても逃げないんですよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ