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やっつけ転生〜絶景スポット探してたのに、なぜか救世主ポジにされて困ってます〜  作者: アサゴ


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第二十話 魔王編終幕、王都に渦巻く影

その日は遅くまで宴会が続いた。


魔王と来夢の仲はこの一晩でより一層深まり、

魔王さん、来夢と呼び合う程となった。

話せば話すほど2人はなぜか気が合ったのだ。


一泊して(部屋が一番まともで過ごしやすかった)


次の日の昼に魔王の根城を出ることとなった。


魔王に最後のご挨拶をと玉座の間に訪れた際、

ちょうど三つ目の湯の調査報告がなされていた。


「ご報告致します。

 第三の湯の源泉に繋がる古い配管に、

 寄生苔きせいごけという微生生物が

 密生しておりました。

 普段は無害ですが魔王様の魔力を

 長年吸い続けた結果、瘴気化しょうきかし、 

 湯に毒素を放出していた模様です」


魔王は驚いた表情で言った。

「なんと!そうであったか。ご苦労。

 下がってよし」


『魔王さん!良かったね!

 身内のせいとかじゃなくて』


「それもこれもお主のおかげよ。来夢。

 感謝してもしきれんわい。

 これからもし何かあったらすぐさま

 相談してくれ」


『ありがとう!また遊びに来るよ!』


「うむ。例の件も頼んだぞ」


『お、おう!

 あ、そうだ魔王さん!

 もうないとは思うけど、もしため息が出た時の

 良いおまじないがあるんだ!』


「オマジナイ?それは薬草か何かか?」


おまじないって言葉、こっちにはないのかな?


『薬草じゃないよ!言い伝えみたいなものさ』


「ふむ」


魔王は興味津々で頬杖をついて頷いた。


『ため息が出始めたら息を思いっきり吸い込んで

 ため息をゴクンと飲み込むんだ。

 そうすると幸せが逃げていかないと

 言われている』


「なに!?そんな簡単なことで幸せになれる

 と言うのか!?」


『なれるさ!魔王さんだけじゃなく、

 周りも幸せになれるオマジナイなんだ』


魔王は喜んでいた。


早速魔王は「オマジナイ」を家来達に伝授した。


その後、ため息をついたら罰を与えることとなったので、家来達は毎日気を張りっぱなしで過ごしたとか過ごしてないとか・・・。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



来夢達一行は魔王樹城を後にした。


「帰りの景色も最高だったなぁ!」

馬車の中で来夢はつぶやいた。


帰りも邪竜がエレベーターになり、

降下していったのだが、雲海を抜けていった後の森が前とは比べものにならないくらい明るく澄んでいたのだ。


キラキラと眩しく輝いていた。

この森は本当に魔王さん次第なんだなぁとつくづく感じる来夢だった。


余韻に浸ってるのも束の間。

まだまだ後片付けが残っている。



yeh!な家に帰って来て、来夢達は作戦会議を始めた。


魔王達はもう人間達は襲ってこないと思っている。


そこをまず何とかしなければならないーーー


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


場所は移りルミナスト王都ーー


王である、ダール・セリオネスの世は続いていた。

隣国同士の争いは一段落し、庶民からも愛されていた。


ただ一つ、資金繰りとその政策だけは下手だったので国は他の国と比べると貧しかった。


王は豪華に着飾ることもせず、豪華な食事から庶民と同じ食事に変更してもうしばらくの月日が経っていた。


催事は予算をおさえ、質素にとりおこなわれていた。


そんな王には老衰による死期が近づいていた。

家来達は時期国王を巡って派閥を作っていた。


第一王子を支持する宮北きゅうほく派ーー


暗い部屋の中10数名で集まってヒソヒソと話をしている。


家来

「国王陛下が最近おつらそうに見えるのですが・・・

 どうかなされたのですかな!?」


宮北派のまとめ役 ザフル

「医師の診断によると、お身体に異常はない

 とのこと。陛下もお年を召されておる。

 やむを得ない事態も想定しておかねば

 なるまいて」


家来

「跡継ぎのことですかな!?それはもちろん

 第一王子であらせられるフォルティ第一王子

 が跡継ぎになるのが筋と言うもので

 ございましょう?」


ザフル

「わしもそう思うておる。じゃが、宮南派が

 そうはいかんじゃろうて。

 フォルティ様は、人並外れた魔力の持ち主で

 あれどお身体が弱い。今もやまい

 伏しておられる。

 じゃが第二王子のフィルネア様は文武両道

 聡明なお方じゃ。

 フォルティ様にも勝る勢いでどんどん吸収

 なさっておる。魔力こそフォルティ様に負けるが

 今後は分からんて」


家来達がざわつく。


家来

「で、では、フィルネア様を排除なさっ・・・」


ザフル

「これ!罰当たりなことを申すな!」


ザフルはすぐさま遮った。


これまでも何度かこのようなことがあり、その度にザフルは家来をなだめるのに必死だった。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



yehな家、来夢達の話し合いは続いていた。


『・・・という作戦で行こうと考えているんだけど、

 異議ある人挙手〜!?』


ヒョドが泣きそうな顔で喋り出す。


「わ、我が輩は、それだけですか?」


『ヒョド、湖畔へのお引っ越し作業は大事な役割

 なんだよ!

 一番重要と言っても過言ではないんだからね!』


「一番重要でありますか!?」

ヒョドは嬉しそうな表情になった。


『そうだぞ〜お前にしか出来ないんだ』


「我が輩、全力を尽くします!

 どのくらい全力かと言いますと

 森の全生物に『ヒョドケンザン!』って落書き

 して回るくらい全力です!」


例えはよくわからんけど、チョロいな。


他のみんなは大丈夫か〜?


邪狼の生まれ変わりイカちゃん

「あー!おれぁ、ワクワクしてきたぜ!」


女王アリ、アント・エコー

「我、敵を殲滅せん」


『せ、殲滅しちゃダメだからね〜!

 あくまでもビビらせるだけだから!

 気絶位ならアリだよ!』(アリだけに)


「御意」


元焔王牙もとえんおうがドラゴ

「・・・・・・・・・・・・」


ドラゴはやっぱりしゃべってはくれないか。


そして、厨二病の精霊チュニはというと・・・


「すまん来夢!すぐ戻るっちゃ!」


なにやら呼び出しされたとか言って慌ててどこかへ行ってしまった。


いつ帰るのか、帰って来るのかも分からない。

自由過ぎるだろ・・・。

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