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ノアの旅  作者: 衣吹
〜記憶の旅〜
30/35

コデマリ

そのガラス職人は、来る日も来る日も美しい細工を施した装飾品を作っていました


「美しい品ですね」

「そうだろう!? 俺の自慢の子だ」


作品はどれも個性的で、惹きつけられる魅力を放っています


しかし、どの品もほとんど誰かの手に渡ることはなく、長い年月の末に彼の華が咲くと、その品々も儚く消えてしまいました


ただ唯一残ったものがあるようです


深い山々に囲まれた谷にある、小さな家


コデマリの咲く庭で、青い光を放つ首飾りは、ある老婆の胸元を照らしていました

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