怠惰
このままでいい、もとより何も無いが全て投げ出しても僕はこのままがいい。
そう思わざるを得ない。
なぜなら、僕はまだ生まれていない。母親の腹の中、羊水にとっぷりと浸かっている。
不安と恐怖が外にあるから、そうだよね。
知らないけど、知ってるよ。
さようなら。
まだいたの、どうしてそこにいるの。
君は外にいるんだから、関わらないでよ。
怖いとわからない、何も分かりたくないのに。
あぁ怖い、わかってしまったから怖い、わからないことがあることが怖い。怖くてたまらない。
知ることは罪なんだろう、知らないことも罪なんだろう。
また会う日まで、さようなら。