その56 予想外の結末
色んなところに書いてますが、タイトル変えました。
新タイトルは、「前世に飽きた魔王の孫、世界に首を突っ込む。」
これからも優樹をよろしく!
では本編です。
試合が始まろうとしている中、俺は、まったく違うことを考えていた。
そもそも今、翔のステータスってどんなもんなんだろ。
気になる。
大会が低レベルだと気づいた今、楽しみなのは翔との戦いだけだ。
それしか楽しみがない…とは言わないけど。
それが一番重要だ。
・・・こっそり鑑定しても、バレないよな…?
種族:魔物 魔龍
進化ツリー
名前:なし(岩田翔)
神名:転生翔龍
年齢:2歳
レベル:3
経験値:463/4300
満腹度:58/100
ステータス
HP:5382/5382 MP:16492/16492 SP:5723/5723
攻撃能力:4665 防御能力:6733
魔法能力:13817 速度能力:7556
スキル
{HP回復高速化Lv4}{MP回復爆速化Lv10}{SP回復速度爆速化Lv1}{空腹緩和Lv10}{満腹持続Lv10}{魔力操作Lv10}{神の声Lv10}{分析Lv8}{言語理解Lv10}{魔力知覚Lv10}{隠密Lv6}{物体感知Lv7}{魔力付与Lv10}{技力付与Lv1}{打撃攻撃Lv5}{斬伐攻撃Lv3}{瞬嵐攻撃Lv10}{火大強化Lv1}{草強化Lv2}{電気大強化Lv4}{氷大強化Lv2}{風超強化Lv10}{水大強化Lv6}{光強化Lv6}{未来予測Lv4}{体感時間大延長Lv7}{生命変換Lv8}{高速飛行Lv7}{回避Lv8} {発射Lv7}{必中Lv8}{鏡鱗Lv6}{視力大増強Lv5}{聴力大増強Lv4}{嗅覚強化Lv10}{触覚強化Lv6}{味覚強化Lv1}{打撃大耐性Lv4}{斬撃大耐性Lv5}{貫通大耐性Lv2}{火耐性Lv5}{毒耐性Lv2}{土耐性Lv4}{電気耐性Lv9}{氷耐性Lv4}{風無効}{水大耐性Lv4}{睡眠大耐性Lv1}{生命力大増強Lv3}{魔力超増強Lv10}{技力大増強Lv4}{攻撃能力大増強Lv1}{防御能力大増強Lv9}{魔法能力超増強Lv10}{速度能力超増強Lv1}
魔法
{火炎魔法Lv3}{草魔法Lv7}{毒魔法Lv5}{土魔法Lv2}{雷魔法Lv6}{雹散魔法Lv2}{瞬嵐魔法Lv10}{激流魔法Lv9}{光魔法Lv9}{闇魔法Lv4}{祈祷魔法Lv8}{酸魔法Lv2}{音魔法Lv4}{次元魔法Lv1}{幻惑魔法Lv1}{結界魔法Lv9}
闘法
{命闘法Lv8}{魔闘神法Lv4}{技闘法Lv8}{体術Lv4}
修練結晶:3
スキル一覧表
魔法一覧表
闘法一覧表
得意属性・苦手属性
ワァオ…
なんじゃコレ。
とんでもねぇステータスとスキル。
ステータスは俺のほぼ上位互換だし…
スキルも多すぎ。
特に魔法!
なにこれ???
とんでもない量なんですが。
元々翔は魔法型だったけど、それにしても多すぎだろ!
・・・いや、ほんとになんで?
そんないっぱい魔法使ってたか?
そういえば、進化したあたりから急に翔の魔法が強くなったような…
・・・もしかして、種族関係あったり…
調べるか。
魔龍:龍種の特殊進化種。魔を統べる龍。全ての属性にかなりの適正を持ち、全魔法の取得が可能になる。魔法の習得速度が上昇する。魔法のレベルアップ速度が上昇する。
進化条件:年齢が五歳以下であり、属性操作を五種以上持っている上位幼龍種。
んん?
なんか仰々しい説明なのはまぁ一回置いといて、見慣れない単語が。
属性操作に…上位幼龍種?
上位幼龍種:龍種幼体の最上位種。龍種の幼体が、成体となることなく上位の属性の龍になった種の総称。
はぁ、上位の属性…
ってなんだ?
・・・もしや属性って、上下関係ある?
試しに俺のスキルの説明にある、昏冥属性を鑑定してみる。
昏冥属性:闇の上位属性。強大な闇と冥の力を持つ。闇系譜属性-下位:闇→中位:常闇→上位:昏冥
ビンゴ。
昏冥属性は、闇属性系統の上位属性だ!
てことは他の属性にもある!
上位属性と、下位属性が!
・・・いやはや、まさか属性に上下関係があるなんて…
てっきり一個一個独立した属性なもんだと…
つまり、瞬嵐龍と烈風龍も上位属性の龍と、中位属性の龍で関係あったのか。
属性はまったく別だと思ってた。
まぁ、属性についてはこれぐらいにするか。
で、こっちは?
属性操作:神名の効果の一種。対応する属性の魔法の操作を可能にする。
うーん?
よくわかんない。
これ持ってると魔法を上手く使える、って認識でいいのかな。
翔は持ってるのか?
・・・神名見たらわかるか。
ちょうどいい、翔の神名の効果も見させてもらうか。
転生翔龍:条件-龍迷宮最下層の主の子に転生すること。及び岩田翔であること。
効果-レベルアップ時に全ステータス回復。各種ステータスの450上昇。各種ステータスが少し伸びやすくなる。風属性の適正向上。スキル強化。スキル獲得速度上昇。
発動可能技能-全属性操作 説明:全属性の操作を可能にする。
・・・うん!俺と大体一緒!
たぶん効果は転生者全員一緒なんじゃない?
属性の適正以外は。
で、差がこれか。
全属性操作。
俺でいう魔人化の立ち位置でしょ?
なら相当強いはずだけど…
そもそも属性操作についてさっき知ったから、イマイチ強さがわからんのが悲しいところ。
・・・まあ、見たほうが早いか。
そろそろ、戦いが始まるようだから。
いやー、体感時間延長ってやっぱいいね。
こんだけ色々考えても、実際は数十秒しか経ってないからね。
審判が、合図をする。
さあ、始まるぞ。
その瞬間、翔が動き出す。
大きく跳躍して…止まった。
・・・翼も広げてないのに!?
あれは…魔法で耐空してるのか?
そんなことできんの?
もしかして、これが属性操作の効果か?
風を操って体を浮かせる、みたいな。
翔は空中移動を始め、魔法陣を大量に出す。
これは、弾幕で攻めるつもりだな?
俺は知ってる。
翔は、尋常じゃない量の魔法を一度に操れることを。
その一つ一つが、一つの生命を終わらせる威力があることを。
俺はここで相手を見る。
翔とは対照的に、まだ一歩も動いていない。
ビビってんの?
いや、それにしては動きに余裕がある。
緩慢な動きで、腕のガントレットをいじっている。
まるで、翔の攻撃を待っているかのように…
翔が飛行を続けながら、魔法を撃ち出し始める。
一気に打ち込むのではなく、徐々に。
その魔法たちは少し曲がり、それ以降は最短距離で標的に向かい、貫いた。
ドドドドドドドドド───
わかる、わかるぞ。
一度で仕留めに行くよりも、じっくり魔法を当てた方がいいと思ったんだよね?
それはわかる、それにしても…
過剰だよ?
「おおっとぉ!カケル選手、とんでもない量の魔法を撃ちこんでいる!これは絶対王者アルト選手でも、ひとたまりもないかぁぁ!?」
俺は他にもごちゃごちゃ言っている司会者の話を聞き流しながら、考える。
今、少なくとも百はくだらない数の魔法展開してるよね?
それをどんどん撃ち込みながら、でもそれでも発動待機中の魔法陣は減らない。
発動した側からまた魔法を使ってるんだ。
絶え間なく魔法が撃ち出されて、翔が光輝いて見える。
これじゃあまるで、流星みたいじゃないか。
こんなんもう相手選手ぼっこぼこでしょ。
着弾点には魔法が密集して土煙舞ってるし…
勝敗判断できないから一回魔法撃つのやめてー。
そんないっぱい撃たんでもたぶんもう終わってるよー?
俺の願いが通じたのか、翔は魔法を撃つのをやめ、相手を見る。
土煙が晴れたとき、そこには…
無傷の、アルトが立っていた。
「・・・無傷ッッ!無傷です!アルト選手、絶対王者の風格を見せつけているーッッ!」
・・・は?
あの弾幕を喰らって、無傷?
俺が知る限り、翔最高の攻撃だぞ!?
背中に、冷たい感覚が生まれる。
まさか、翔が…
・・・負けるのか?
俺が動揺している中、翔はすぐに距離を取り、魔法を撃つのをやめた。
行動が早い。
もしかして、これも予想してたのか?
そう俺が考えていると…
シュウゥゥゥゥゥ───
風の、音が聞こえた。
あの時、深王との戦いを思い出させる音だ。
まさか…!?翔もあれを!?
俺は翔を見る。
するとそこには、火炎の竜巻と、そしてもう一つ、紫電の竜巻があった。
はい??
俺は困惑する中、翔はそれを練り上げ…あるものを融合、形成した。
出来上がったのは、一本の、炎と雷の槍。
その槍は光輝き、風を纏っている。
そして、見ているだけで吹き飛んでしまいそうな圧力を感じた。
あれ…なんだ…?
見たことない技だ。
あれが翔の、切り札…?
そうだ、そうに違いない!
あれなら、きっと…!
だが、俺の悪寒は消えない。
そんなわけがない。
翔が、負けるはずがないんだから。
翔は照準を合わせる。
そんな状況でも、相手は動かない。
少し、手を前に振り上げたくらいだ。
その程度で翔の魔法を防げるはずもないのに。
そして翔は、練り上げられた槍を、高速で撃ち出した。
ドッッガァァァ───
すさまじい音とともに、煙が舞う。
観客や司会から声が上がり、耳を塞ぎたい状況の中。
俺の魔孔眼は、ある動きを捉えた。
ゴミのように吹き飛ぶ、翔を。
数十秒ほどかかり、煙が消える。
そこに立っていたのは…
アルト、ただ一人だった。
俺の常識…幻想が、壊れた気がした。




