その54 冒険者杯、開幕!
えー…
おぐれてずみばぜんでじだ…
hoi4してると時間の流れが早いんだぁ…(遠い目)
・・・言い訳は以上です…
ほんとにすみませんでした…
・・・では、本編行こう!
おはようございます!
今日はついに!
冒険者杯当日!
体調は万全。
戦略も立ててある。
絶対優勝するぞ!
早速会場へ、レッツゴー!
冒険者杯。
それは、ある伝説の冒険者が起源となっている。
昔々、あるマデル族がこの街で生まれ、勇敢なSランク冒険者となった。
冒険を続けて行くうちに、ある巨大な迷宮を発見し、さらにその一層の探索を一人で終わらせた。
迷宮には貴重な素材が多くあり、魔族は大きく発展した。
その迷宮が、のちの龍迷宮である。
それだけの偉業を皆が称えたが、彼は龍迷宮の探索に行ったっきり、帰ってはこなかった。
彼を悼み、何か催しをしようとなった時、人々は思い出した。
彼は戦い、試合を愛していたことを。
ならば、戦いを英雄に捧げよう。
そして生まれたのが…
「ここ!ビルギスコロシアムだぁぁぁ!」
ワァァァァァ!
司会の言葉に観客は沸き立ち、歓声を上げる。
そしてそれをリングの外周、その上階にある選手控え室から眺める俺。
観客の熱気は、ここまで伝わってくるようだ。
「これより冒険者杯!開幕だぁぁ!」
おー!
開幕だー!
・・・しかし客、集まってんなぁ…
観客多すぎぃ!
座席が…何席だあれ?
まあとにかく大量にあるんだけど、ほぼ満席だよ。
すごいな、冒険者杯。
やっぱりこの辺一帯の一大イベントなんだろう。
この大観客の前で戦れるとか、最高かよ。
これで、翔が側に居たらなぁ…
翔がいないと、楽しさは半減するから、ね。
時は二時間前に遡る…
やっと俺たちの受付の番キター!
めっちゃ並んでて時間かかった。
さっさと終わらせよう。
「この大会に参加する優樹と翔です。」
「・・・はい。ユウキ様とカケル様ですね。では、ルールの説明をいたします。」
「あ、お願いします。」
「まず、この大会はトーナメント戦です。試合の決着は、相手の降参、もしくは万護の腕輪の無効化によって決まります。」
万護の腕輪…?
なにそれ。
なんか強そう。
「万護の腕輪、っていうのはなんですか?」
「それはですね…生命万護の効果が付与された腕輪で、一度だけ死を免れることができるそうです。」
チートやんけ!
そんなの量産できるのか…
「腕輪の無効化は、効果の発動と同時に壊れてしまうため、それで判定します。それ以外の方法で腕輪を無効化しても、勝利にはならないので注意してください。」
当然だね。
「わかりました、ありがとうございます。」
「禁止事項は…不正行為全般。特に、賄賂や八百長は厳しく罰せられます。ルールは以上です。」
終わったか。
ならどっかで待ってようかな。
「よし。優樹、行こうか。」
「へい。」
俺たちは歩き出す。
すると。
「少しお待ちください。選手控え室をこちらが用意しておりますので、そこをご使用ください。」
おー!
何から何までありがてぇー!
「あ、ありがとうございます。」
「ただし、これ以降試合以外での出場選手同士の接触は禁止です。」
・・・は?
なんで!?
「なっ…!それは…なんでですか?」
「不正、賄賂などを防ぐためです。ご理解下さい。」
「それは…」
「・・・試合後、敗北した場合は選手ではなくなります。接触禁止も解かれるので、交流はその時に。何卒、ご理解を…」
それならまあ…
この人も苦労してんだろうな。
渋々だけど従うとしますか。
「わかりました…じゃあ優樹、またな。」
「・・・うん。勝ち抜けて、試合で会おう。」
ぐぬぬぬ。
翔と一緒に観戦できないとは…
・・・もうこんなこと言っても仕方ないか…
控え室向かおう。
で、今と。
翔も今ごろ控え室でくつろいでんのかな?
コンコンコン
ん?
誰だ?
「はい、どうぞー?」
扉が開けられて、一人の…これ、何人だ?
猪、か?
猪っぽい男が入ってきて、言った。
「ユウキさんですね?最初の試合です。準備をお願いします」
え?
まさかのトップバッター?
最高じゃん。
すぐ行きまーす。
「えーと。はい、もういけます!」
「では、こちらへ。」
猪男…こう呼ぶのは失礼か。
スタッフさんに先導され、俺は歩いて行く。
・・・あ、そういえば対戦相手ってどうなってんだろ?
教えてくれるかな。
「すいません、対戦相手とかって…」
「申し訳ありませんが、試合が始まるまで伝えることができない規定なので。」
「そうですか…」
そんなんルール説明の時聞いてないぞ!
・・・まあ、聞かなかった俺が悪いか…
なら、ちょっと精神統一。
集中集中!
すぅー、はぁー。
息を思い切り吸い込み、吐き出す。
・・・よし、心は落ち着いた。
最初の戦い、絶対勝つぞ!
えいえい、おー!
・・・ここに翔がいたら、「勝ってこいよ。」って言ってくれるんだろうな…
「さぁ!最初の戦いだ!まずは初出場!Dランク冒険者、ユウキ選手!」
パチパチ、パチ
司会者の紹介に、まばらな拍手が起きる。
たぶん、俺らみたいに金目当てで参加する低ランク冒険者が多いんだろうな…
「対して!こちらは出場五回目!歴戦の猛者、Aランク冒険者!ガラン選手!」
ウオオオオォォォォ!
「おお!ガランだぞ!?優勝候補!」
俺の時とは真逆で、こちらは大きな歓声が起きる。
観客の反応まで聞こえてくる。
人気な人だったりするのかな?
俺は相手、ガラン選手をじっくり観察する。
まず、狼のような頭。
狼男っていうのか?
それに鍛え上げられた筋肉と、自信に満ちた表情。
露出した腕には大きな傷痕があり、それが逆に強者感を助長させる。
さらに、獲物は大きな戦斧。
俺の体なんか一撃で切り裂けそうなサイズだ。
率直に言うと、強そう。
今まで見てきた人たちとは次元が違う気がする。
・・・でも、俺も負ける気はさらさらないぞ?
「では試合!開始だぁぁぁぁ!!!」
さぁ、始めよう。




