表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/65

その40 デカアァァァァァいッ説明不要!!

ちょっと忙しくて遅れましたすいません!

次こそ予定通り五日で投稿します。

 風王龍と少し距離をとる。

 はぁ…

 結局、俺は空間の裂け目を使わないと何もできないのか…

 火力が足りない。

 かといって、あれを使うと行動不能に…

 ん?じゃあなんで動けてるんだ、って?

 さっきは空間の裂け目、その中に体を入れなかったから動けた。

 けどあれを作るだけだと、そんなに効いてなさそうなんだよなぁ。

 やっぱり使うしかないのかなぁ…

 でも使うとなると、一撃で決めないと動けなくなって…

 これ以上は言わなくてもわかるか。

 うーん…

 一撃か…

 風王龍の硬さとHP的に急所、頭とか心臓に寸分違わず攻撃しないといけない。

 ・・・あの速度で動く風王龍に?

 正直無理だ。

 でも他に方法があるわけじゃない。

 賭ける…か?

 そんな細い勝ち筋を追うのか?

 もし、俺が負けたなら翔まで…

 それは避けたい。

 なにか、攻撃力を上げる方法は…

 ふと、さっき風王龍の尻尾を受け止めたとき、質量に押されたことを思い出す。

 そうだ、あれが使えるんじゃ…

 そうと決まればすぐに翔の元へ!

 アイツが来る前に!




 「翔!剣出せるか!?」


 俺は、翔の元についた瞬間、剣を要求した。


 「出せる…けど、必要か?」

 「いる。だから早く出してくれ!」

 「わかった。」

 

 翔は、空中から大きな剣を取り出す。

 俺が、あの時に作った大剣だ。

 

 「これでいいんだよな?」

 「おう。ありがとう!行ってくる!」

 

 この大剣なら…もしかしたら…

 王鏡鱗をなんとか出来るかも。

 この大剣は、度重なる強化の果てに、かなりの重量を誇るようになった。

 俺でも鱗魔の剣と同じように使うのは無理。

 振り回すのもちょっと辛い。

 でも、この重さなら…

 俺は走る。

 風王龍のいるところまで。

 が、風王龍もこちらに向かって猛スピードで接近してくる。

 マジか。

 思ってた作戦とはズレるけど、それならそれでやりようはある。

 俺はさらに加速し、技を放つ。

 一閃!


 ガガッ、ガギィン!


 ぐぬ!

 上手く胸のあたりに入れたのに、弾かれた…

 しかも、嫌な音!

 この音がする時は大体…

 風王龍の体を凝視すると、鱗に変化はなかった。

 ですよね…

 

 パキ、パキパキ…


 ん?

 

 パキィン!


 うおっ!?

 なんか一部の鱗だけ割れた!?

 通用したんだ!

 やっと、空間の裂け目を使わないで済む!



 

 「グオォン!」


 風王龍が爪を振り下ろす。

 これで鱗を破壊できるなら撃ち合う必要はないな。

 回避した方がいい。

 そう判断し、俺は横に跳ぶ。

 

 ドゴゴゴォン!


 よし、避けれた。

 で、今までのパターンからするとここで…

 風王龍が、その大きな尾を振る。

 やっぱり!

 アイツの攻撃には法則がある。

 突進、爪撃、回転して尻尾で攻撃。

 この順にアイツは行動してる。

 だから、動きは読める。

 次は突進してくるはず。

 風王龍が、こちらに猛スピードで向かってくる姿が視界に入る。

 ほらね。

 これを避けて、さっき攻撃したところにもう一度これを叩き込めば…

 

 ゴガァアン!


 いい音!

 斬れたんじゃない?

 

 「グオオオオ…!」


 風王龍が、胸部から血を滴らせながらこちらを睨む。

 よし、よしよしよし!

 これを続ければ勝てる!

 そんなことを考えていると。

 

 シュ、シュウゥゥゥゥゥ───


 !?

 また、この音…!?

 確かさっきはこの音の後、嵐が…!

 逃げないと!

 


 かなり離れた…けど。

 あれ…?

 嵐、起きない?

 なんで?

 ただ、アイツを中心に、風が、渦巻いてる…?

 何をするつもりだ?

 このままだとまずいんじゃ…

 翔を守───

 

 バシュゥゥウッ!!!


 !?

 なんだ!?

 急に、めちゃくちゃ強い風が…

 俺は思わず目を閉じる。

 その状態で、風が止むのを待つ。

 だが、頭の中はグルグル回っていた。

 嵐が起きたのか?

 力を溜めていただけなのか?

 わからない。

 目で何が起こってるのか確認しないと…

 疑問を解決するため、俺は目を開けた。

 そこには…

 自身の体を風の、バリアのようなもので包んだ風王龍が佇んでいた。

 は…?

 なんでここに…

 そのバリアは…?

 そんな、色々なことを考えていた俺は、次の瞬間。


 宙を舞っていた。

 

 「ゴッッハァッ!!」


 遅れて衝撃が来る。

 な、何が起きた?

 ただ、アイツの前にいたら、急に吹き飛んで…

 ダメだ…

 思考が、回らない…

 

 ドゴォン!

 

 壁に衝突する。

 意識を手放しそうになるが、無理矢理に掴み、握る。

 そんな俺の脳内は、負の感情が占拠していた。


 「どうやって…勝つんだ…」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ