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前世に飽きた魔王の孫、世界に首を突っ込む 〜退屈だから全部かき回す〜  作者: 暇凡人T
一章 迷宮編

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その24 vs瞬嵐龍-1

 現在、一本道を進んでます。

 マップが埋まって来て、もう行ってないのがこの道だけになったからここに来たわけだけど、なんか登り坂では?

 もしかして、上層に通じてる?

 そう思うと、自然に足が早くなる。

 さっさと外に出たいからね。

 でもなーんかおかしい。

 なんだこの違和感?

 ・・・ああ、魔物がいないんだ。

 今まではある程度の間隔で戦闘してたのに、この道に入ってからぱったり魔物を見なくなった。

 まるで、RPGのボス前みたいな、、、



 ん?

 平地になった?

 それに、道じゃない。

 広い、空間だ。

 奥が見えない、ほどではない。

 けど、かなり広いことに違いはない。

 そこに、それは居た。

 ほっそりとした、それでいて優雅さも感じるシルエット。

 鋭利な爪。

 青、いや、蒼い、鏡のような鱗。

 そして、巨大な翼。

 それは、今まで戦ってきた龍たちに酷似していた。

 違いを挙げるとするなら、その鱗と翼、それと、サイズだろう。

 その龍は、今まで戦ってきた龍たちの大きさの五倍は優に超えていた。

 そんな怪物が、それより大きい扉の前に横たわっていた。

 それを見て、俺は反射的に鑑定を発動させた。


 種族:魔物 瞬嵐龍

 進化ツリー

 名前:なし

 神名:上位龍

 年齢:94歳

 レベル:48

 経験値:153/3460

 満腹度:68/100

 ステータス

 HP:7831/7831 MP:9354/9354 SP:6940/6940

 攻撃能力:6614 防御能力:5972

 魔法能力:8175 速度能力:9546

 スキル

 {HP回復高速化Lv1}{MP回復爆速化Lv2}{SP回復速度高速化Lv5}{空腹緩和Lv4}{満腹持続Lv3}{魔力制御Lv5}{神の声Lv10}{分析Lv2}{言語理解Lv2}{魔力知覚Lv4}{隠密Lv4}{物体感知Lv3}{魔力付与Lv3}{打撃攻撃Lv4}{斬伐攻撃Lv2}{貫通攻撃Lv4}{電気攻撃Lv3}{瞬嵐攻撃Lv1}{水攻撃Lv5}{風大強化Lv8}{水強化Lv2}{波動Lv3}{未来予測Lv1}{体感時間延長Lv2}{生命変換Lv7}{高速飛行Lv1}{回避Lv7}{命中Lv6}{鏡鱗Lv2}{視力大増強Lv3}{聴力大増強Lv2}{嗅覚強化Lv7}{触覚強化Lv3}{打撃大耐性Lv2}{斬撃大耐性Lv1}{貫通耐性Lv8}{電気耐性Lv1}{風無効}{水耐性Lv4}{睡眠耐性Lv5}{生命力大増強Lv2}{魔力大増強Lv4}{技力増強Lv9}{攻撃能力増強Lv9}{防御能力増強Lv7}{魔法能力大増強Lv2}{速度能力大増強Lv4}

 魔法

 {電気魔法Lv5}{瞬嵐魔法Lv3}{水魔法Lv6}

 闘法

 {命闘法Lv7}{魔闘神法Lv1}{技闘法Lv6}

 修練結晶:105

 スキル一覧表

 魔法一覧表

 闘法一覧表

 得意属性・苦手属性


 今まで見たこともないような、とんでもないステータスとスキル。

 普段ならもうワクワクしてくるだろうところだ。

 ただ、俺が目を付けたのはそこじゃなかった。

 そう、{鏡鱗}だ。

 鏡鱗。

 その言葉を聞くだけで死にかけたトラウマが思い出される。

 まあ、どっちかっていうと大穴に落ちた後の方がトラウマになってるんだけど。

 結局何が言いたいのかというと。


 今の俺の力であの鏡鱗持ち相手にやれるのかってこと!


 行くぞ!

 魔人化およびその他強化スキル起動!

 腰を落とし、抜刀するような姿勢を取る。

 が、左手を逆手で持つ。

 繰り出すは、抜刀とは似て非なる技。

 踏み込む。

 走る。

 重力磁場により加速した状態で、剣を解き放つ。

 敵の体に剣が到達。

 これこそ刀剣術Lv6。


 ───一閃。


 パッガァン!



 同じ過ちを侵さないよう、カウンターを警戒し即座に離れる。

 

 

 

 さて、厨二風に解説してみたけど、どうだ?

 砂埃が舞っているから、魔眼で見てみる。

 ッ!?

 来る!

 

 ドドドドドドォン!


 あっぶない!

 風の魔法が連射された、のか?

 咄嗟に横っ跳びで回避出来てよかった。

 視界が晴れる。

 そこには、無傷の龍が、変わらない姿で鎮座していた。

 変わったのは、こちらへの明確な殺意のみ。

 無傷、無傷か、、、

 これで倒せるとは微塵も思ってなかったけど、無傷か、、、

 よっし。

 切り替えていこう!

 俺も対策を考えてこなかったわけじゃない。

 大蛇に負けてからずっと考えてたさ。

 鏡鱗を破る方法を。

 まさか生きるときが来るとは思ってなかったけどね。

 まず、相手をじっくり見る。

 相手が動き出す前に先手を打って、主導権を握らないことには始まらない。

 !?

 消えっ───


 ドゴォン!


 「ゴフッ!?」


 まずい。

 吹き飛ばされた。

 受け身を、、、

 

 チュン!


 「ッッッ!?」


 魔法の追撃!?

 早すぎる!

 一旦動きを抑制しないとやばい!

 重力磁場、最大!

 俺から遠ざける方向に、落ちろ!

 


 痛い。

 でもまずは魔人化解除しないと、、、

 俺は何を食らったんだ?

 まず一発目、早すぎて見えなかったけど、たぶん横薙ぎに引っ掻かれたんだと思う。

 吹き飛ばされたけど、反射的に剣構えてよかった。

 それで、吹き飛んだ後、二発目を食らった。

 魔法、であってるよな?

 その攻撃が左腕に掠ったっぽい。

 とんでもない速度だった。

 威力も相当だ。

 掠っただけなのにエグれてる。

 魔人化で強化状態の皮膚に守られた腕が。

 めちゃくちゃ痛い。

 ちょっとずつだけどHPも削られてる。

 このままだと何もできないまま死にそう。

 つまり、さっさと勝たないと、ってことだ。 

 具体的には、まず鏡鱗を剥がさないとね。

 あれがある限りダメージは入らないって考えた方がいい。

 考えた鏡鱗対策もまだ試してないし、こっちからもう一度仕掛けるか、、、

 ・・・ん?

 なんか近づいてきてない?

 あれは、、、

 あの龍、、、?

 飛んでる、、、?

 横に重力かけてる状態でここまで飛んできた訳?

 頭おかしい!

 けど、まあいい。

 こっちから行く手間が省けた。

 で、普通の状態だと話にならないんで、コレをやらせてもらう。

 

 「リミットブレイク!」


 体に激痛が走り、HPの減りが加速する。

 さらに、超重領域!

 天井や壁の一部が崩落し、周囲の重力が数十倍になったことを感じる。


 ドガン!


 俺に向かって飛翔していた龍が一瞬で地面に押さえつけられる。

 今がチャンス!

 俺は龍へと向かう。

 魔人化を発動させ、規則正しく並んだ鏡鱗一つ一つの間に剣を入れ、思いきり力を込めて振った。

 

 バリバリバリン!


 鱗が落ち、ぶつかり合う音が響く。

 これが思いついた鏡鱗対策、鱗落とし。

 邪魔な鱗は取ってしまえ!っていう単純な考えで、前世の魚の鱗の取り方を思い出しつつ編み出した。

 さて、効果の程は?

 ・・・おお、結構な範囲の鏡鱗が取れてる、ってかなんか鏡鱗の下にさらに鱗ない?

 そっか。

 鏡鱗はあくまで鱗を生成するスキルだから、元の身体についてるものの上にできるのか。

 どうりであんな法外な防御力してるわけね。

 さっそく鏡鱗が取れたところに一撃入れてみよう。

 抜刀!


 ズッバァン!


 おお切れる切れる。

 たぶん左前足を切り落とした。

 あとこれを繰り返すだけで勝てs


 チュキン!


 あっぶな!?

 また魔法飛ばしてきたけど、今回は見切ったぞ。

 上手く迎撃できた。


 チュチュチュチュン!


 でも追加は聞いてない!

 ギリッギリ直撃はもらってない。

 これは、撤退だ!

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