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最狂最悪の魔王の孫に転生しました。  作者: 暇凡人T
一章 迷宮編

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その14 モグラって可愛くない?可愛いって言え。

 痛い。

 魔人化発動できんかった。

 地面が、粉砕!玉砕!大崩落!してますね。

 まあその原因は、皆さんお分かりですね。


 「グオォォォン!」


 アレです。

 こっから出たいし早く倒したいんだけど。

 なんなのかわかってないんだよなぁ。

 でも物体感知の反応からするとかなりデカそう。

 ちょいと見てみるか

 チラッ。


 ザクザクザクッ!


 モ、モグラダー!

 デケー!

 ・・・あれ?

 なんかおかしくね?

 モグラって目あったっけ?

 吠えもしないはず。

 吠えてるし、でっっかい目あるんだけど。

 俺動物好きな方だけど、あれはめっちゃ怖い。

 うーん。

 なんかおかしいところいっぱいあるけど、とりあえずモグラとしよう。

 地面掘ってるし。

 で、あれどうする?

 今んとこ俺の存在は気づかれてない。

 崩落の時に出た瓦礫に隠れて息を殺してるからな!

 完璧な陰キャムーブ決めてる。

 それはまあ正しい。

 どうするか決める時間がある。

 俺の目的は、ここから出ることだ。

 倒さず脱出は無理ゲーだからなし。

 でもどうやって倒すん?

 鑑定が使えたら戦略練れたんだけどなー。

 こんだけ距離があるとできないっぽいんだよなー。

 うーむ。

 あ。

 イイコト思いついた。



 よし。

 ステータスフル強化!

 近くにある1番大きい岩を掴んで、ぶん投げる!

 

 「グオ!?」


 おっとぉ?

 土煙が舞ってる。

 これは予想外。

 魔眼発動してたら支障ないしいいけど。

 あ、ちなみに魔眼はずっと発動させてます。

 ダッシュでモグラに近づきつつ、闇剣を作る。

 牽制に闇球を撃って、速度を保ちつつ構え、抜刀!

 

 ズガガッ!


 よし、手ごたえあり!

 逃げろー!

 ・・・オーケー。

 これが思いついた作戦。

 岩を囮に、俺の持ちうる最大火力をぶつける。

 単純明快。

 これでいいのか?

 と思うかもしれない。

 いいんだよ!

 相手の力わかってないんだから。

 これしか俺には思いつかんかった。

 お。

 土煙がやっと晴れてきた。

 どうなった?

 なんか魔力の動きがあった気がするけど。

 !?

 いない?

 いや、穴があるな。

 地面掘って逃げたか?

 どうしよう。

 穴に入って追いかけるのは相手の罠にかかりに行くようなもの。

 かといって穴以外に追いかける手段はない。

 ・・・また最大火力で突っ込むか?

 今度は攻撃系のスキルも使って。

 魔人化ももうすぐ使えなくなるし、これが一番いいかな。

 魔人化消費激しいよなー。

 今度からずっと発動させるのやめて瞬間発動に変えよかな。



 準備するぞ。

 闇剣に攻撃系スキル全発動。

 ステータス強化は、してある。

 あとは飛び込んでぶち抜くだけ。

 心の準備も、オーケー。

 行くぞ。

 穴に飛び、降りる!

 うおぉぉぉぉ!

 ん?

 なんか下から向かって来てね?

 いやもうここまで来てんだ。

 向かって来てようがやるしかない!

 上に構え、タイミング合わせて、振り下ろす!


 ズガガガッ!


 ぐっ!

 硬い。

 それでも!

 いっけぇぇぇぇぇぇぇ!


 ガガガガガガァン!


 斬り切った!

 まだ落ちる。

 まずい。

 着地のこと考えてなかった。

 どうしよどうしよ。

 せめて足から落ちたい。

 暗くて地面見えん。


 ズドォン!


 「ぐあっ!?」


 バキバキバキィ!


 あ、足が!?

 これ折れてるとかいう次元じゃねーぞ!?

 でも足の事は後!

 モグラまだ死んでないだろ。

 闇槍!

 これで下から突く!


 ゴォオオ────


 来た!

 おっらぁ!


 ズガガン!


 どうだ!?

 モグラを鑑定して、HPを見てみる。

 見るたびに減るけど、まだ残ってる!

 モグラが暴れる。

 もうヤケクソだ!

 槍作って刺す!

 剣で斬る!

 魔法を飛ばす!

 殴る、殴る、殴る!

 もっと!

 もっとだ!



 必死に攻撃していると、いつからかモグラが動かなくなっていた。

 恐る恐る鑑定した。

 ステータスは出て来なかった。

 出て来たのは、「ダグモルの死骸」とだけ。

 それを見て、俺はやっと攻撃をやめてモグラの下から這い出た。

 レベルアップはない。

 そのせいで足がバキバキのままだ。

 激痛だ。

 立てない。

 そういえば地獄来てから寝れてない。

 だからか、こんな眠いのは。

 とりあえず、一回、寝、る───

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