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タヌキに出会う

「ふう。」

とりあえずこれで食料は大丈夫だろう。

見つけた食材は、ミカン・よもぎ・タンポポ・近くの川で取ったフナ・マス・ウグイなどだ。次は火おこし。火打石は何かあった時用に常時持っていた。

「ボオ」

煙が周りに広がり、魚からは香ばしいにおいがする。

「できた。」

魚は焼いて、ミカン・よもぎ・タンポポはそのまま食べた。

「誰だよ、こんなところで焚火やってるやつ。手間増やせやがって。」

人間。何でここに人間が?あ、焚火。やばい、逃げなくちゃ。でもどっちに行ったら帰れるかわからない。とりあえず、反対方向に逃げよう。そう思って立ち上がった瞬間人間と目が合った。その人間はすごい剣幕で私をにらんで、

「獣人だ!けがれた獣が我らの国に足を踏み込んだ。直ちに排除せよ。」

と同時に何人かが私にめがけて刀を振ってきた。

怖い。

逃げなきゃ。

走った。とにかく走った。視界が開けたその先は、人が行きかう大通り。

最悪…。

「キャー。獣人よ!」

「おい、おかみは何をやってるんだ。早くこの獣人を殺せ!」

うるさい。うるさい。私だって好きでここに来たんじゃないのに。


「ハアハア。」

逃げ切った。

途中通った山に、偶然見つけた獣人の世界へ続く関所を通って逃げ切れた。でも知らない土地…。

「大丈夫?」

そんな私に声をかけてくれたのは眼鏡をかけたタヌキの獣人だった。

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