みなぎる憎悪
対峙したリーナとパルーン。
二人は一瞬の攻防で、リーナが優位に立った。
地面に倒れたパルーンは顔に負った怪我を擦り、歯を強く噛み締めた。
リーナは軽いステップを踏みながら、パルーンに向かって挑発するように手招きした。
「どうしたの?さっさとかかってきなさい」
「……調子に乗るなよ…地球人風情が!!」
上半身から跳ね上がるように地面から起き上がり、リーナに向かって拳を振りかざした。
何度も打ち込まれる拳を、リーナは避け続けた。
攻撃の隙間を突いて、パルーンの膝を強く蹴った。
続けざまに膝を着いたパルーンの顔を殴り付けた。
受けた衝撃は大きく、パルーンは地面に手を付いた。
「もうダウン?さすがに弱すぎない?」
「くっ…!おぉぉぉ!!」
むきになったかのようにがむしゃらに拳を振り続けた。
伸びてきた腕に登り、パルーンの頭の後ろへと回り込んだ。
「やっぱり…この程度ね!」
パルーンの頭を掴み、地面に着地するのと同時に地面へと叩きつけた。
「この…!王族であるこの俺を…こんな目に…!」
「うるさい」
地面から顔を上げたパルーンの頭を足で踏みつけた。
地面に亀裂が走り、割れた地面に血が流れた。
「…何故だ…たかが地球人などに…」
「あんたの力なんて所詮はこんなものよ、どうせ今まで修行なんてしてなかったでしょう?アクスに勝てたのも単にあいつの油断よ」
「なんだと…?俺が勝ったのがまぐれだと…!?」
「そのつもりで言ったんだけど…伝わらなかった?」
「貴様ぁ!!」
体から衝撃波を放ち、リーナの拘束から逃れた。
怒りで体は震え、息は荒らくて激しくなった。
「攻撃さえ当たれば…当たりさえすれば…貴様なんどに…!」
「いいわよ。ここに当ててみなさいよ」
リーナは自身の顔を指差した。
「なっ…舐めやがってぇ…!!」
怒りか屈辱か、パルーンの心はそのどちらか、もしくはその両方に溢れ、叫びながらリーナの顔に拳を振った。
鈍くて、とても重い音が鳴った。
だが、リーナは微動だにしなかった。
受けた拳をものともせず、拳を払い除けた。
「ご自慢のパワーもこの程度ね…残念だったわね」
リーナの体から、魔力が赤いオーラとなって溢れ出した。
魔力はさらに高まっていき、髪留めは弾け飛び、オーラの色はより濃いものとなった。
その姿こそまさしく、“紅い悪魔”。
その姿を前にパルーンは後ずさる。
それを追うように、一歩ずつリーナが前へ進む。
そして大きな一步を踏んだとき、リーナの拳がパルーンの顔にめり込んだ。
強い力で吹き飛ばされ、パルーンの体は宙で何回も回転した。
壁へ打ち付けられたパルーンは、崩れた壁の破片と共に地面へと落ちた。
「……血…!土埃……!……クソがぁ!!」
自身の体を見て何を思ったのか、狂ったかのように叫び始めた。
「俺は王族だぞ!!その俺を…よくも汚しやがってぇ!!許さん許さん!!絶対に許さんぞぉ!!」
「やかましいやつね…でも、それもこれで終わりよ」
リーナの右手の掌から魔力の球が現れ、徐々に大きくなっていく。
掌よりも大きくなった球は圧縮され、小さな球となった。
『ブラッディミーティア!』
倒れたパルーンに一切の慈悲も無く、攻撃は放たれた。
赤い球は一直線にパルーンに向かっていったが、突如パルーンの体から黒いもやが現れた。
黒いもやはリーナの放った攻撃を弾き、天井へとぶつかった。
天井にぶつかった球は爆発を起こし、部屋全体に熱風が流れた。
激しい爆風と熱気に耐えながら、リーナはパルーンの様子を見ていた。
黒いもやがパルーンの体に吸い込まれ、激しくもだえ始めた。
「ヴォアガァァァ!!」
獣の唸り声のような声を上げたパルーンは、黒いもやに囲まれ姿が見えなくなった。
突如現れたもやは部屋にまで影響を及ぼし、パルーンの周りの地面が泥のような黒に変化していた。
すると、黒いもやの中心から風が吹き荒れた。
風でもやが晴れ、中に居たパルーンが起き上がった。
ゆっくりとその場から立ち上がったパルーンの姿はまるで違った。
髪は背中まで伸び、体の色が毒のような真紫に変わっていた。
そして邪悪に染まりきった黒い目で、リーナを睨んだ。
「なっ…!こいつ…さっきまでと全然違う…!」
強さだけではなく、パルーンから感じられるドス黒い心が遥かに増していた。
リーナの反応を見たパルーンは、自身の体を頭から足までじっくりと眺めた。
「くくく……ふははははっ!!素晴らしい!!これが負のオーラによる力か!!」
両手を大きく広げ、とてつもない勢いの風を起こした。
壁や天井が崩れ、上から瓦礫が降ってくる。
リーナはその場から一切動かず、パルーンから目を離さずに睨んでいる。
「ご機嫌なところ悪いけど、隙だらけよ!」
電光石火のごとき素早い動きでパルーンの背中を取り、勢いの乗った蹴りを放った。
「ふん…無駄な事を…」
パルーンの体から黒いもやが発せられ、リーナの足を阻んだ。
ただのもやが鎧のように硬くなり、リーナの攻撃は弾かれた。
隙が出来た瞬間、パルーンは振り返りざまに拳で薙ぎ払った。
重い一撃で吹き飛ばされながらも、リーナは地面に指を突き刺し、地面へと無事着地した。
少しの時間も与えぬよう、リーナは着地と同時に魔力のエネルギー弾を放った。
パルーンの体を覆う程の巨大な弾が発せられも、それも簡単に弾かれた。
すると、弾いたエネルギー弾の後にリーナの姿があった。
拳を頭上から振り下ろし、パルーンの頬に直撃した。
しかし、パルーンの頬にはうっすらと痣が残っただけでほとんどダメージは無かった。
「さすがに強いな、だがそれもいつまで保つかな?」
リーナは苦しそうに呼吸を繰り返していた。
受けたダメージと大量の魔力の消費が原因だった。
だがそれでも、リーナはパルーンの前に立った。
建物が崩れる大きな音がした。
崩れた建物の上に立つ者が居た。
「……この気配…リーナと…誰だ?パルーンに似ているが……」
アクスが目覚め、外へと出てきた。
その姿はとても汚れ、服も原型を留めていない程にボロボロだった。
だが変わったのはそれだけではない、その顔つきからは落ち着きを感じるも、一瞬見せた鋭い目つきからは大きな力を感じた。
「とにかく急がねぇと…待ってろよみんな!」
そのアクスが、今飛び立った。
城ではさらに激しい戦いが続いていた。
パルーンが空に右手をかざし、エネルギー砲を放った。
エネルギー砲は空中で数百本に分かれ、分離してリーナへと降り注ぐ。
スピードはそこまで速くなく、リーナは簡単に避けてみせた。
地面に当たったエネルギー砲の威力は凄まじく、下の部屋が見える程の大穴が空いた。
回避したのと同時にパルーンへと向かい、拳を強く握りしめた。
パルーンは冷静に動きを見て、左手をリーナに向けた。
手からは大きなエネルギー弾を放った。
リーナは地面に勢い良く手を着き、大きく飛んだ。
それを見てパルーンは指を上に向けた。
すると、指の動きと同じように先程放ったエネルギー弾が動いた。
エネルギー弾の上にはリーナが居た。
真下から飛んできたエネルギー弾に、リーナは両手をエネルギー弾に手を着いた。
手を着いたエネルギー弾の上を滑るようにして回避した。
「やるな!だが…!」
右手を下から上へ突き出すと、先程放ったエネルギー砲が地面を突き抜けリーナの体を貫通した。
体に大きな穴がいくつも空き、地面に染み込む程の血が出た。
「かはっ…!……ちくしょう…がっ…!」
「さっきまでの威勢はどうした?随分と元気がなくなったな!!」
倒れたリーナに蹴りを入れた。
抵抗出来ずに、血を吐きながら地面を転がった。
「地球人、それも女…所詮はこんなものだ。残念だったな!!」
とどめを刺そうと手刀を振りかざした。
その時、下の階から大きな音が聞こえた。
爆発の音ではなく、何かを蹴り上げたかのような音。
音が聞こえた数秒後、地面に空いた穴から人影が飛び出した。
「貴様は!!」
パルーンの視線の先にはアクスが居た。
地面へと降りたアクスは倒れたリーナに目がいった。
「リーナ!」
近づこうとしたその時、パルーンがリーナを蹴り上げた。
蹴り飛ばされたリーナを受け止め、アクスはパルーンを睨んだ。
「あ…アクス?あんた…なにしに…」
「決まってんだろ、こいつをぶっ飛ばしに来た」
「あんたじゃ無理よ…引っ込んでなさいよ…!」
「少なくとも今のお前よりかは戦えると思うぜ」
「……ちっ…!」
「お前はヘルガンを助けてやってくれ、こいつとは俺が戦う」
「わかったわ…」
リーナは立ち上がり、血まみれになりがらも下へ降りていった。
「さて…話は終わったか?」
「ああ…いつでもいいぜ。それにしても…随分と変わったな、最初は気づかなかったぜ」
「見た目だけではないぞ、パワーもスピードも以前とは違う、いくら修行しても貴様では俺には勝てんぞ」
「そいつはどうかな?」
アクスは腰を落とし、胸の中で腕を交差した。
「はぁっ!」
腕を大きく広げると、アクスから大きな魔力が発せられた。
体の周りには霧のようなものが広がり、足元は魔力による影響で氷が広がっている。
「パワーアップは済んだか?」
「ああ…いいぜ、かかってこい!!」
「ならば遠慮なく!!」
地面に深くめり込むの力を出し、素早い動きでアクスに突撃した。
突風が生まれるほどの素早い攻撃を、アクスはすんでの所で跳んで避けた。
「流石に速ぇな…」
「今のを避けたぐらいでいい気になるなよ!」
パルーンはさらに仕掛けた。
掌を向け、大きなエネルギー弾を放った。
宙に居たアクスは飛んできたエネルギー弾を両手で受け止め、横へとずらした。
すると、エネルギー弾の後ろに隠れていたパルーンが掌をアクスに向けた。
アクスは自身の足元に氷の床を作り出し、体勢を整えてからパルーンの頭上からかかとを叩きつけた。
勢いよく地面へと激突したパルーンを追い、拳を叩きつけた。
しかしパルーンはすぐに起き上がり、ダメージなど受けていなかった。
「俺の動きに対応できても、そんなパワーではまるで効かんぞ」
「まいったな…結構強めに殴ったってのにまるで効いちゃいねぇな…」
動きには付いていけてるアクスだが、ダメージを与えるまでのパワーが無かった。
それでもなお、アクスの顔は前を向いていた。
その頃、下で戦っていたヘルガン達は劣勢に立たされていた。
敵の幹部ニバによる謎の煙による影響は絶大であった。
敵味方問わず行われた実験とやらで、人は多く死んだ。
生き残った者も化け物となり無差別に襲いかかる。
本当に無事なのは、症状の出なかった者だけだ。
腕が溶けながらも必死にニバと戦っていたヘルガンも、飛んでるニバに対して攻撃が通らずに苦戦していた。
「はぁ…はぁ…」
「ようやく大人しくなったな、もう戦う気力もないか?」
「…まだ…ある!!」
「威勢はいいなぁ!だが見てみろ、自分の体を」
溶けていた腕が、今度は発火し始めた。
「熱っつ!!うあぁぁぁ!!」
火が服に広がらないように服を脱ぎ捨てるが、依然として火は体に広がっていく。
激痛と熱に苦しみ、地面で転がった。
「無駄無駄!その火はお主の体から出てるんじゃぞ、消せはせん!」
「だったら…これしかない!!」
ヘルガンは脱いだ服を拾いあげ、自分から火を付けた。
そして、ニバに向かって突撃した。
「馬鹿が、かわして終わりだ」
向かってくるヘルガンをかわそうと機械を操作したその時、上で爆発が起きた。
その影響で機械の操作を誤り、逆にヘルガンへと向かって行くことになった。
「なっ!?しまった!!」
「その未来も…見えていたぞぉ!!」
ヘルガンはニバの乗っている機械に乗り移り、服から燃えた袋を取り出しニバへと手を伸ばした。
「残念だったな!この火はわしの実験によって生まれたもの、よって!この解毒薬をばらまけば火も消える!」
懐から小さな瓶を取り出し、地面へと叩きつけた。
すると中から白い煙が吹き出し、部屋中に広がった。
その煙を吸った者達は体が元に戻っていき、部屋で起きていた全ての異変が止まった。
ヘルガンの体からも火は消え、燃えていた袋も元に戻った。
「どうせわしを燃やそうと考えていたのだろうが!これでお前の作戦は終わりじゃ!さっさと落ちろぉ!!」
しかしヘルガンは、火が消えた袋をそのままニバの顔へ叩きつけた。
「なっ!?…熱い!熱ぃぃぃ!!」
「たとえ火が消えようと、熱せられた金属は熱いままだよなぁ!!」
袋の中身はヘルガンが町で集めていたお金だった。
先程の火でドロドロになるまで熱せられたお金を、ニバは押し付けられたのだ。
「落ちろぉぉぉぉ!!!」
「ぎゃあああ!!」
とうとう機械から手を離し、地面へと落ちて行ったニバは、弾けるような音を立てて倒れた。
「ははは……勝った……」
宙に浮かぶ機械になんとかしがみつきながら、ヘルガンは勝利の余韻に浸っていた。
「やってくれたな!地球人がよ!!」
ヘルガンの頭上に大きな影が現れた。
気づいて上を見たヘルガンの目の前には、上から降ってくるジーニンの姿があった。
「残念でしたぁ!ここでお前も死ぬんだよ!!」
「ぎゃあああ!!助けてぇ!!」
助けを呼ぶヘルガンの上に、さらに一つ影が降ってきた。
「死ぬのはあんたよデブ」
上から降りてきたリーナが、ジーニンを地面に蹴り落とした。
飛んでいった巨体は地面を砕き、床を陥没させるまでに至った。
ヘルガンの乗ってる機械に着地したリーナは、床に空いた大穴を眺めていた。
「助かりましたリーナさん…って!ひどい怪我じゃないですか!!」
「それはお互い様でしょ」
「おおい!リーナさん!パルーンはどうなった?」
下に居たニバが問いかけた。
痛気まずそうに顔を歪めながらも、リーナは答えた。
「アクスに任せてきた。私はあのデブをやる」
「ジーニンの事か?しかし今のでは…」
「ヒャッホー!!」
床に空いた大穴から、ジーニンが軽やかに跳ねて出てきた。
「ったく!誰だぁ!?俺の邪魔をしやがったやつは…」
「私よ」
リーナは下へと降り、ジーニンの前に立った。
目の前のリーナを頭から足先までまじまじと見つめると、長いため息をついた。
「……………はぁぁぁ…ガキか」
「誰がガキよ!!」
「ぼへっ!!」
リーナの熱い蹴りが直撃した。
「ったく!痛えなクソが!」
口では痛がってはいるが、痣が出来る程度のダメージしか受けていなかった。
「随分と硬い奴ね…」
「俺様の硬さはルーン星人で一番の硬度を誇る!普通の攻撃じゃあダメージにはならねぇぜ!」
「弱った女の蹴りで痣が出来るなんて大したことないわね」
「……言ってくれるじゃねぇか…!」
二人が同時に拳を放ち、ぶつかった拳から熱い火花が起こった。
爆発が続く上の方では、アクスがパルーンの攻撃から逃げ続けていた。
エネルギー砲を操りながら、アクスを近寄らせることもさせずに常に追い詰めていた。
「どうした!逃げることしか出来んのか!!」
壁から天井へ、天井から床へ、アクスは逃げながらも氷の刃を飛ばして反撃を試みた。
だがそれもエネルギー砲で届く前にかき消された。
「…これならどうだ!!」
大きく腕を広げると、アクスの周りには大量の氷の刃が現れた。
「どれだけ数を増やそうが無駄だ!」
対抗して大量のエネルギー弾を生み出し、アクスに投げ飛ばした。
二人の放った攻撃はぶつかり合い、触れた瞬間爆発を起こした。
爆発の音が消え、爆煙にまみれた部屋の中で、大きな氷の柱が煙から現れた。
氷の柱はパルーンに向かって伸びていく。
柱は地面に叩きつけられるも、逃げ回るパルーンに当てるには速さが足りなかった。
「逃がすか!」
氷の柱はさらに増え、パルーンを攻撃しようと動き回る。
「こざかしい真似を…」
反撃の構えを取ったパルーンは、跳ぶ姿勢を取ろうとするが、足が動かなかった。
すぐに足を見ると、アクスの氷によってがっちと固まっていた。
それに気づいた時には既に、氷の柱がパルーンにのしかかった。
アクスは息を切らしながらも、警戒は解かなかった。
パルーンがどうなったかを確認するため、ゆっくりと氷の柱を動かした。
そこにパルーンは居なかった。
「どこに行った…!」
気配を探っても辺りに反応は無く、目で周りを見回した。
突如アクスは、何かを感じ取ったのかその場から飛び退いた。
しかしそこには誰もおらず、小さな石ころが転がっていた。
「やはりな…察知していたのか…その霧で!」
パルーンの声がどこからか聞こえてきた。
声に気づいたその時、アクスの両腕が地面に落ちた。
「なっ…!!」
アクスが気づく間も無く、腕は綺麗に切断されていた。
肩の近くまで腕を切断され、手で押さえる事も出来ずに地面に転がった。
それでもアクスは立ち上がろうと足を動かした。
だが、足すらも切断された。
パルーンはアクスの後ろに立ち、その姿を見て嘲笑った。
「無様な姿だな天使よ」
「………てめぇ、いつの間に…!」
「貴様のおかげだ、あんなにも隠れやすい物を作ってくれたおかげで影に潜んで攻撃できた」
「影だと……」
「ああ、今貴様を攻撃したのもその影だ。なかなかの切れ味だろう?」
パルーンの足元から影が伸び、鋭い刃物ように変形していた。
「だがやはり…とどめは自分の手に限る。これで終わりだ!!」
動けないアクスの胸に手を突き刺した。
『リベンジショック!!』
衝撃がアクスの体を電流のように駆け巡った。
体は痛みで飛び跳ね、骨の折れる音と内臓の弾ける音が増していく。
攻撃が終わった時にはアクスの体は壊れ、全身から血が流れていた。
「おっと!少しやり過ぎたか…まぁいいか。貴様は一足先に地獄に行って、他の仲間達を待っているといい!!」
上機嫌に笑いながらパルーンはその場から立ち去って行った。
静まり返ったその場所には、アクスの体が一つ残された。
いよいよこの章もクライマックスとなりますが、実を言うとあと二話ぐらい欲しいなってぐらい次の話が長くなりそうです…
でもちょうど良いところで終わらせたいなという欲が出てしまいした。
次回はアクスとリーナのそれぞれの戦い、そしてサリアの動きを書いていくのでとてと長くなりそうです…




