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前置き
心に穴が空いた。
年が明けるなんて、そんな事を感じる感覚はなかった。
辛くもなかった。
あの最後の4日間はあてもなく前向きな日々だった。
彼女達との将来に不安がないと言えば嘘になるが、それでも前を向いていたと思う。
嘘が撒き散らされた日常。
本当にそうだった?と思う。彼女達の中では、それは真実だったのかもしれない。
それでもいいと思う。一緒にいた日々は満たされていたし。
最初に記しておく。
この話しは私が失敗した話しだ。
現実というのは何とも呆気なく、誰の心も救われないまま最後を遂げる。
時間だけが過ぎていき、そして時間が解決させる。
いつも通りの生活に戻る。
彼女達がもし、この話を読んでも私の心を理解してくれるかはわからない。
けれども。
今でも、彼女達の事を想っている。
幸せになる事を祈っている。
そんな自分語りの話しを聞いてほしい。