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世界の光景を僕は、変えたい  作者: ムスタングス
第一章 世界、それはまだ、始まったばかりである。
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世界、それは懐かしいものなのか

「陰さん陰さん大丈夫ですか?」

「う、うぅ」

本当に大丈夫なのか?この人は

全く、宿屋を探すといいながら、何分僕を歩かせるかなのだろうか。

わざとなのか?

わざと迷っているのか?

人混みのないところへ、連れて行ってかつあげでも、するつもりなのだろうか?

でも、この人はそんな事をする人では、ないと思う。

まあ、信用していいだろう、にしてもかわいい、こけた姿もまたかわいい。

「は!」

僕は、今起こっている事を全く忘れていつものように考えていた。

とりあえずこけている陰さんに、手をさしのべる。

「大丈夫?」

「あ、ありがとう」

少し赤くなりながら、僕の手を握って立ち上がる。

にしても、軽いな、女の子はみんなこんなに軽いのだろうか、軽すぎだろ、でも、一人例外を僕は知っている、お母さんだ、腕がちぎれそうになった。

まあ、太ってるからな。

「ふふ」

「何がおかしいのよ、私がこけたから?そうでしょそうなんでしょ」

少し怒った顔をして言った。

また、かわいい、ずっとずっと冷凍して保存しておきたいくらいだ。

まあ、そんな事を言ったら、失礼か、むこうは、真剣に起こっているのだから。

「失礼失礼、全然そんなつもりでは、なかったのですよ、なんだか楽しかったから」

そうだ、僕は久々にこんな楽しい、なんだか本当に青春をおくっているようだ、僕は、あんまりそういうのは、したことがないから分からないのだけれど。

「そ、そうなの」

うんうん、分かってくれればそれでいい。

でも、全然宿屋がみつからないなー

本当にこの道であっているのだろうか。

凄い暗い道だけれど。

「なんだか怖くないすか?陰さん」

「ちょっと怖いよね、暗くて狭くて」

うんうん、そのとうりだ、暗くて狭くて、おっと、これは、襲うのにちょうどいい、なんてことも考えてしまう自分が、情けない。

「はぁ」

いつまで歩くのだろうか。

もう足がクタクタだ。

持久走で走った並に疲れてしまった。永眠とかできそうな勢いだ。

「まだ歩くのですかー?」

「当たり前でしょ、宿屋がないとどこで寝るの」

「はぁ、そうですねー」

まあ、陰さんも疲れているという事は、重々承知なのだが、どうしても文句を言いたい。

こんなに探してないのなら、もう宿屋は、ないのだろう、もう、野宿をしようと、言いたい、しかし女の子に野宿ってなかなか言いにくいよなー。

一人だと野宿でもなんでもいいのだけれど。

虫さえいなければ。

「陰さん陰さん休もうやー」

「男の子なんだからそんな弱気を言わなーい」

「はぁ、はぁ」

次は本当に休ませてもらおう。

もう少し歩いてからもう一度言おう、そしたらかげさんもわかってくれるはずだ。

「はぁ、はぁ」

陰さんの息が聞こえる。

多分僕よりかは、きついはずだ。

こんなに無理しないで、休めばいいのに。

そして僕達はまだまだ歩いた。

そして迷った。

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なるべく、面白く書いていきたいとおもっています!ご期待に添えるか分かりませんが、まあ、がんばります!1番最初の作品なので
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