世界、それは案外優しいものなのか
こんにちは♪
この作品をよろしくお願いします
頑張って書きましたので、どうか読んでやってください
お願いします
「死ね」
「消えろ」
「( )菌、きったねー」
そう言って彼らはなすりつけあった。
その原因は、僕だ。
僕だ。
僕に、少し肩が触れた、それだけである。
まあ、良くある事だ。
普通だ
普通の日常だ、日常茶飯事だ。
「はぁ」
教室の傍からため息が聞こえる。
どういう気持ちなのだろう、彼は。
僕と、菌をなすりつけている、彼らを睨んでいる、きっとしょうもないと思っているのだろう。
全くそう思う。
全くしょうもない事で、
「はぁ」
僕もため息をついた。
そして菌がどうちゃらこうちゃらで暴れ回っている1人が僕にぶつかった。
「うわ、また菌がついた」
そう言って彼は当たったところを、まるでゴミでも払うかのように、払った。
そしてまた、違う人につけようとする。
そしてつけられたやつは、
「うわ、俺までついた」
「私もついたうわー」
彼らにとって、僕は、何だろうか。
菌だろうか、汚物だろうか、それとも何でもないのだろうか。
僕は、キッと睨みつけられなかった。
僕は、弱者だ。
しかし、心の中では、強者だ。
僕は、無力
何もできない、ただの学生だ、学生ではなく、ただの学生だ。
そして帰る時間になった。
僕は、1人で帰る。
以前は、帰る友達がいた、しかし下級生だ、だからいずれ友達ができてやっぱり同級生と帰る、しかも僕とは、異性が違うのでなおさらだ。
「はぁ」
僕は、1人の時間を、なるべく楽しく過ごすために、妄想をする。
僕は、魔法が使える魔法使い、空も飛べる、飛行機よりも高く、雲よりも高く、太陽が眩しい。
「気持ちーなー」
風が僕の髪をおしあげる。
僕の、黒い癖っ毛がなびく。
こんな世界に生まれたかったな、今の自分は、何をしているのだろう、何か人の役に立つ事を一つでもしただろうか。
何もしていない
僕は、目覚めた
「はぁ」
嫌な夢を見た、懐かしいが嫌な夢だもうあんな事は一生起こってほしくない、本当に僕は、何もしていない、だからこれからの人生で何かできる事はないかとおもっている、僕のかって夢見た魔法のある世界で。
といってもまだ石を出す魔法しかできないのだが。
まあ、これからだ。
昔に比べたら今なんてそう大した事じゃない、抜かれたら抜き返す。
あとであんなことを思った事を謝ろう。
僕の、反省が終わった。
一瞬だったらしい。
以前母がそういっていた。
「( )の反省ってすぐ終わるよね」
そうなのかもしれない、しかしじかくは、ない。
気づいたら反省して、もう開き直っている。
それが僕の長所なのか短所なのかは、見る人によって変わってくる。
僕は、短所だとおもっている。
「はぁ」
ため息をつく。
自分って気持ち悪いな。
気持ち悪い
僕にも多少僕を菌扱いしていた人たちの気持ちもわかる。
確かに、言っている事、思っている事、全てが気持ち悪い。
「はぁ」
転移じゃなく転生して、イケメンで、性格もいい奴に生まれ変わりたい。
「ごめんなさいみんな」
僕は、最悪な人間だ、みんなは全く悪気なんかないのに、あんな風に思ってしまっていて、本当にクズ人間だ。
「な、何が?」
まあ、とにかく謝れた、僕の自己満足にしかならないのだけれど、一応謝れた、よかったよかった、謝れずにいたら、一生後悔するところだった。
僕も成長したのだ、
「何でもないよ!、独り言」
僕は、もうこんな失敗はしない、一生。
これからまた、いつも通りの日常が始まると思うと、なぜだか、心がホワホワするのだった。
僕は、幸せ者だ。
幸せ者
幸せ者だ。
もう、一生このままでいてもいい思った。
できることなら、もう一度陰さんに会いたいのだけれど、多分叶わない。
人は何万何億といる。
だから、もう。
多分会えない、しかし会えたなら。
僕は、あの人に何をしたいのだろうか。
謝りたいのだろうか、それとも思いを告げたいのだろうか、それとも師匠として教えてもらいたいのだろうか、自分の気持ちが分からない、分からないのだ。
「はぁぁぁぁ」
いつもより多めにしときましたよため息を
分からんな自分の気持ちなんて、一生かかってもわからない人だっているだろうな。
でも、分からないということが分かって良かった。
自分って何なのだろう。
人間である。
光である。
セナの友人であり、ティオビスの友人でもある。
そして陰さんと、ヤオさんの弟子である。
記憶に障害がある。
魔法を少しだけ使える。
こう考えてみると、案外自分を作っているものって、他の人の支えがあってこそ成り立つものが、案外多いのだなぁ。
僕が、そのような事を一人で考えていると、
「どうしたんだよ、光」
ヤオさんが、肩を叩いてきた。
「いや、少し考えごとを」
少しヤオさんが下を向いた。
「悩みがあったら俺に言えよ」
僕は、少しうるっときた。
僕を、今まで支えてくれた人たちの、顔や思い出が、走馬灯のように僕の頭の中に流れ出した。
僕は、潤んでいた目をゴシゴシと擦って、答えた。
「悩みがあったら、1番に、ヤオさんに言います!」
世界は案外優しいものなのかもしれない、僕がただ厳しいと思っていたから、厳しいとしか思えなかったのかもしれない、世界は、優しいなと、僕は、このとき思った。
ありがとうございました。
これからもどうかよろしくお願いします。
これからも、頑張って書いていきます