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世界の光景を僕は、変えたい  作者: ムスタングス
第一章 世界、それはまだ、始まったばかりである。
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世界、それは汚くて残酷なものなのか

「はあ、逃げようと思ったけど、縄で縛られてるから、どうしよう」

このままここで僕は、召喚に使われて、死んでしまうのだろうか。

「よし」

そんなこと考えるよりも、いまは、逃げる事に専念するんだ。

まずは、どう逃げるかだな、今さっき見た感じだと、この場所は恐らく庭だ、そして庭を囲う塀がある、出入り口は、どこだていうかこの場所までどこをとおってきたんだ?見回す限り出入り口がない、塀を登ってこないと、この場所に、たどり着けないのに、僕達は、ここまで馬車みたいなのできた。

どうやってここまできたのだろうか?

縄で縛られている限り、塀を登ることは、不可能だ。

どうしよう、どうやって、逃げよう。

「そうだ!」

あの老人が、帰ってくるまで待って、老人が入ってきた道から逃げればいいんだ。

「そうだそうだ、僕って天才」

よし、とりあえずそこら辺の草むらにでも潜んでおくか。

一時間くらいだったと思う、だけど全くくる気配すらない、

「はぁ、全然こないな」

一時間後

「いつまでこないんだよ」

40分後

「はあぁぁぁ、もう我慢できん」

僕は、立ち上がった

ピックーン、僕の膀胱が限界を迎えた、急にトイレに行きたくなった。

「トイレトイレー」

トイレが、ない、あるはずもないのだが、僕は、探した。

「ないな、これは、しょうがない」

僕は、自分に、言い聞かせ、無理やり縄の隙間から、手をまえにもってきてから、辺りを見回し、人がいないのを確認してから、立ちションした。

「はぁ、情けない」

自分で自分に、失望しながら、立ちションした。

そのときだ、僕の真上を、ペガサスが、通り過ぎた。

「なんだあれ」

僕は、びっくりして、腰を抜かした。

もちろん立ちション中なので、辺りに僕の尿が、飛び散った。

「人の家で、立ちションとは、度胸があるじゃないか」

聞き覚えが、ある声だこの低くてちょっと滑舌が悪い声、この声は、あの老人だ。

「す、すすすすす」

やばい驚きすぎて、声が出ない、あと、この状況は、やばい、立ちションしてるの見られた。

「す、すすす、すいま、すいません」

「ふん」

老人が鼻から荒く息を吐いた。

「我慢できなかったので」

「ふん」

また鼻から息をはいた。

そしてペガサスの、羽が地面に風を、打つ

僕は、風で辺りに撒き散らされる僕の、尿を、みる。

「わー!?」

ズボンがびちゃびちゃだ、せっかく豪華そうな服だったのに、もう濡れ雑巾みたいだ。

「す、すいません」

老人が、少し笑った気がした。

僕は、情けない

「はぁ」

僕は、大きくため息をついた。

そして老人が乗った馬車、いや、ペガサス車が、地面に着いた。

それとどうじに、老人が話しだした。

「俺も家の鍵を、渡すのを渡したからな、まあ、しょうがない許してやるよ」

鍵を、渡すのを忘れただと、実はこいつマヌケなのか?

そこら辺は、しっかりしてそうな感じだと思っていたけど、もしかして僕を、見極めようとしているのか?

だとしたら僕は、ど底辺だろうな。

だってこんな、縄ひとつ抜けれないんだもの、縄抜けの術とかできて当然くらい思ってるのかな、この老人は、だとしたら見当違いである。

「とりあえず家に、入るぞ」

「は、はい」

外見と、打って変わって、凄く魔法使いのような部屋だった。

「す、凄い」

「だろ、俺の自慢の部屋なんだ」

「はい、凄いです、僕も、こんな部屋が良かったです」

「お前も、入ってこいよ」

「ははははは、はい」

いかにも緊張しているような声がした。

「ぐげ」

そろりそろりと、入って来たのは、ピンク色のショートカットヘアの幼女だったのだ。

「こ、こんにちは」

「こんにちは?」

こんにちはを、理解してなかった。

まあ、そんな事は、どうでもいい、可愛いすぎる。

「反則級だろ」

僕は、そう呟いていた。

「何が反則級なのですか?」

あ、聞こえてしまっていた、やばいなんと、言い訳しよう。

「いや、なんでもないんだよ〜」

怪しすぎるだろ。

僕だったら凄く気になってしまう答えを、してしまった。

うわ、間違えたー

でも、幼女は、何も聞き返してこなかった。

「人見知りさんなのかな?お嬢ちゃん」

「いえ、違います、ただ、初めての場所で緊張しているだけです」

この子もまた、僕と、同じでこれから死ぬかもしれないというのに、全く怯えていなかった。

「あらそうなの〜お兄さんと、仲良くしようね〜」

「なぜ仲良くしなければいけないのですか?これから死ぬのに」

最後の方が少し聞こえにくかった。

僕と同じ独り言を、よくいう子なのかなー

僕は、とりあえずそういう事にした。

「おしゃべりはそこまでだ、お前たちには、やってもらう事がある」

「イエッサー船長、なんでございましょう」

「なんですか?やってもらう事って」

「なんですか?やってもらう事って」

「やってもらう事はなー、ひみつ!」

凄く焦らすなこの老人

「じゃあ僕たちは、これから何をすれば良いのでありますか船長」

「そこは、秘密が何か、聞いてよ、あれ、君に名前聞いてなかったよね」

「光ともうします」

「じゃあ光秘密が何か聞いてよー」

こんな見た目で結構かまってちゃんなのかなこのひとは。

「じゃあなんですか?秘密って」

僕は、しぶしぶ聞いた。

人に言われて聞くのは、なかなか気が乗らなかったのだ。

「えー教えよっかなー、教えないどっかなー」

「じゃあいいです」

「えー聞いてよ」

「じゃあなに?」

「君たちには、魔術を勉強してもらって、一流の魔法使いになってもらう」

「えー」

幼女も、一緒に、驚いていた。

今さっきまで全く会話に入ってこなかったのにだ。

まあ、人見知りちゃんだからしょうがないが。

「え、私たち、死ななくてもよいのですか?」

「うん、なんで死ぬのという発想に、至ったの?」

「だって、友達が、ヒューマンは、召喚魔法に、使われるって」

「あー、それね、考えが、古いな」

老人に、考えが古いと言われてしまった。

「ヒューマンが、魔法を使える事が分かってから、考えが、変わって召喚魔法は、オークとかを、使ってるんだよ」

なんだ、おじさんが、考えが、古かっただけか。

僕だって石ころは、出せるし。

「よかったー」

幼女が、ほっとしたように言った。

「ところでそこの幼女名前は?」

突然の問いに幼女はびくりとした。

「高山セナといいます」

急な、名字有りの名前だな。

というかこの世界に、名字なんてものがあったのか。

陰さん僕に名字をつけるのを、忘れてやがったな。

でも、僕にも多分本当の名前、名字が、あったはずなのになぜ、そこだけ忘れているのだろう。

もし、僕に、名字と、名前があったとしたら、両親に、申し訳ない。

そしてなんだかこの家は、落ち着く。

僕は、もしかしたら変なひとなのかもしれない。

「僕は、光と、申しますが、名字は、分かりません」

「名字がわからない?なんだそりゃおかしなやつだな」

老人が笑った。

幼女は、特に反応していなかった。

「で、あなたの名前は?」

「お、俺とした事がいけねえ、俺は、中野田八尾、気軽にヤオさんで、いいぜ」

この人も名字が、あるのか、ディオビスは、名字がなかったのか?それとも、ただ単に言わなかっただけなのか?

多分ただ言わなかっただけなのだろうな。

まあ、あのゴーレム家族は、もともとなかったのだろうな。

ゴーレムに、名字があったら、逆に、驚くし。

「いい名前ですねー」

僕は、作り笑いして、言った。

「お、ありがとよ」

「他に質問とかは、あるか?」

僕らは、無言でいた。

「ないなら説明するぞ」

「じゃあお前たちに魔法を、教えてやる」

え、いきなり魔法のを、教えてくれるのかこのおじさんは、ハリー○ッターでも、最初は、杖などからだった気がするけれど、

「まず魔法というものは、精神を鍛えなければならない、要するに瞑想とかをするんだ、魔法を元から使えるやつはべつなのだが、お前たちつかえないだろ、使えたらあんなところで、売られてないからな、はは」

「僕つかえるんだけど?」

「え、嘘だろお前、まさか魔法を使えるというのか?」

「は、はい魔法使えます」

「え、本当にいってるの?冗談とかじゃ」

「冗談じゃありません」

「え、嘘でしょ」

「だから、本当に使えるって、見せましょうか」

「ああ、頼む見せてくれ」

「じゃあ、いきますよ、ほい!」

いつものとうり小石がでた。

「え」

ヤオさんは、言葉を失った。

「お前凄いな、ていうかなんでお前魔法使えるのにあんなに安かったんだろうな、はは」

「魔法使えるとか、いわなかったからかな?」

「多分そうだ、ワハハ」

ヤオさんはなんだか嬉しそうだった。

僕は、ある意味チート持ちだったのかもしれない。

僕って案外凄いやつだったのか。

僕は、ドヤ顔をした。

「高山さんは、魔法とか使えるの?」

「私への、いやみ?つかえないよ」

こんなにも強気だったかなこの子と、少し思ったが、少し緊張がとけたのだろう。

「それより、今さっきから、気になってたけど、なんでズボンぬれてるの?」

僕は、ズボンや服が濡れているのを、すっかり忘れていた。

しまった、ヤオさんならともかく高山さんに注意されてしまった。

僕の、一生のはじだ。

男ならまだよかったが、女の子の、しかも幼女だ、はぁ、もう観念するか。

いや、まだ諦めるな光、お前ならできるお前なら、お前な ら

「うぅ」

「どうしたの?光さん」

「うぅ」

「大丈夫?」

「大丈夫です」

光ならできる!

よし、自分に、自信を持て、

できる男だ、ぼーくーわー

今なら誤魔化せる

「水こぼしちゃって、はははは」

よし、なんとかごまかせたか?

僕は、締めにテヘペロっとした。

高山さんは、苦笑いした。

はぁ、失敗なのか?

でも、真実からは、なんとか逃れられた。

「嘘ついちゃいかんだろ光」

僕は、マッハ30くらいのスピードで、後ろを振り返る。

ヤオさんヤオさん信じてるよ、言わないで、言わないでくれヤオさん

「こいつ漏らしたんだよ、笑えるだろ」

なぜ言ったー

僕は、ヤオさんを睨んだ

僕の、睨みに全く気づかず、ヤオさんは笑っている。

こいつー、こいついいやがった。

僕の、尊厳が、僕の、立ち位置がー

僕の、立ち位置が一番下に下がるのがわかった。

高山さんの僕を、見る目がかわった。

魔法を、使えるという、尊敬の、目から、急に、この年にもなって、漏らしたのかよ、という目にかわった。

あぁ、残酷だ、世界は、こんなにも残酷で汚いものだとは、僕は、思わなかったよ。

「あぁ」

僕の、異世界ライフがもうこの時点で、終わりを迎えた。

「あぁ僕の、人生がどん底に」

僕の、一言で何を言っているのだこいつはという感じの雰囲気へと、なっていったのが、僕にもわかった。

僕は、落ち込んだ。

「僕に、ちょっと弁解させて下さい」


尿ばっかですいません

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なるべく、面白く書いていきたいとおもっています!ご期待に添えるか分かりませんが、まあ、がんばります!1番最初の作品なので
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