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世界の光景を僕は、変えたい  作者: ムスタングス
第一章 世界、それはまだ、始まったばかりである。
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世界、の裏それは本当にこの世界なのか

こんにちは、これからよろしくお願いします

「まだ、準備できないの?今日は流石にお母さん仕事だから学校までおくれないよ?」

とお母さんが不安げに僕を心配して言ってきた。

「大丈夫!今日は送れないって!」

今日は久しぶりの学校だから僕は、早めに準備をしているだから遅れる理由がないのだ。

「いっつもじゃんそれ!」

とお母さんは、ちょっと小馬鹿にしたように笑いながら僕にそう言った。僕はそれに少しだけイラっとしながら大丈夫と再度言った。

「じゃあ行ってくる」

僕は夏休み明けのピンピンした体で学校へと向かう。

僕の通う学校は、私立高校だ。

バス通学もできるがちょっと人混みが苦手なので僕は自転車で通っている。

だから一人だ。

決してまだ、友達が出来ていないわけではない。

いるにはいる。小学校からの友達が。

二人ほどだけれど、親友と呼べる友達がいる。


「あー、なんでこう校長先生の話って長いんだろ」

僕はまたまた独り言をいいながらクラスへと戻る。

もう全校集会が終わったからあとは、帰るだけだ。

早帰りのためそうじなどは、ないので僕は帰る準備をした。

帰る準備をするために僕は外に出ようとした。

その瞬間僕のあたりの景色が、それまでに聞こえていた音がガラッと変わった。

そこまでだ。

僕が覚えているのは

「あれ?なんだか違う気がする」


僕は、この光景を見たことがある、

でも思いだせない、

でもなぜか、この光景は、悪い気がしない

草木は全くと言って良いほど生えていない、風は、強く台風かというほど吹いている、そして、機会音が凄くしている、これは、地面の中から、しているのか?と、疑問に思う。

「とりあえず、現地の人でもさがしますか」僕は、風に負けずと進んでいった、

「もう何分、たっただろうか」

一人でいると、時間がすすむのは、遅い、まだ五分もたって、いないだろうに、僕は、一時間くらいに感じた、

「なぜだろう」

だんだんと眠くなってくる、疲れが出てきたのだろうか、だんだんと、目蓋が重くなってくる、


ふと気がつくと、そこは、牢屋であった、僕は何か悪いことでもしたのか、と疑問に思う、牢屋の鉄格子の隙間から見るに、何人も収容されているわけではなさそうだ、

「はぁ、どうしてこうなった、」僕は、いつも通りリンゴを売っていたら、見知らぬ場所に、きてしまった、転移なのか、召喚なのかは、わからない、でも、転生や、迷い込んだとは、考えにくい、いきなり前の景色が、変わったのである、そして、僕の、記憶には、もやが、かかっている気がする、どうやらまだ混乱しているのか?

と、更に疑問が増える、疑問だらけで頭がパンクしそうだ。

まあ、まず管理人の人が来るのを待とう、

そして、なぜ僕が捕まっているのかを聞こう。

「全然管理人とか、こないじゃん」

「はぁ、退屈だ、僕もチートスキルとかもってないかなー」と、僕は、淡い期待をしてみた、

例えば、魔法とか、できるかな、

「てい」

何やら光った、

「おー、僕は、魔法がつかえるのかー」

「僕は、実はすごいのかも」

期待で胸がいっぱいになるのを感じる、

「え、」

僕は、自分の才能に、失望した、なぜなら、小石が一つ出てきただけであったからである、

「はぁ、」

まだ希望はすてては、ならない、まだ、特技や、身体能力の強化とかあるはずだ、僕は、実戦してみる、結果は、少し手先が器用になっていただけ、僕は、落ちこぼれである。僕がそんな、つまらないことをして、独り言を言っていると、上から、物音がした、するとその物音が近づいてくる、僕は震えてビクビクしていると、

「あんた、さっきからうるさいのよ」

僕は、ビックリした、なぜなら、その子があまりにも、可愛くしかも僕のストライクゾーンだったからだ、黒い長いかみは、まるで、漆黒のようで僕の目を今にも吸い込まれそうだ、

「やばい」

思わず声に出てしまう、

「何がよ」

僕は焦る、やばい返す言葉が見つからない、考えろー、考えろー

僕が出した結論は、スルーするだ、よしいくぞー。

「それより、なんで捕まってるんだ?」

彼女は、困った顔をする、そして呆れたように話だす。

「あなたねー、見ず知らずの人を普通に、家にいれるとおもう?」

返す言葉がない、言われてみれば確かにそうである、

「とりあえず、だしてくれ、僕は、悪いものではない、迷い人なんだ」

僕は、必死に訴えるだが、彼女は、まだ僕の言葉を信じてくれてないらしい、まだ疑いの目である、

「そういうことを言う奴が一番怪しいのよ」

確かにそうである、どうすれば出してくれるのだろう、

僕は考え、彼女は、疑っていると、真上から、巨大な音がする、僕は、彼女に聞く、

「この音は?」

彼女は、僕の話をまるで聞いていないように、焦っている、

「何この音、だんだん大きくなってるんですけど」僕は大声で彼女に聞く、それに彼女は、気づいたように、僕の質問に答えようとした、瞬間、天井から、瓦礫が降ってくる、

「やばい、やばい、なんだこれ、」

落ちてくる瓦礫の隙間から見えたのは、なんと、ドラゴンである。

僕は、パニックになる、彼女もパニックである、

「やばい」

僕は、必死に逃げ道を探す、天井と壁が崩れてくれたおかげで階段のようになっている、少し登りにくそうだが、やるしかない、僕は、猛ダッシュでにげる、僕を追いかけてきたのか、ドラゴンから逃げた道が、偶然一緒だったのか、彼女も、僕の後ろにいるのを、足音でなんとなくわかる、僕は、体力は、そこそこあるが、彼女は、そろそろやばいであろう、僕は、少しスピードを緩め彼女の後ろをはしる、そしてかのじょを、華麗にお姫様抱っこをする、

彼女のからだは、とても暖かかった、ふと、彼女の顔を見ると、顔を赤くしている、ふふ、多分僕に惚れているんだな、かわいい奴め、と僕が思っていると、彼女が話そうとしているのを、感じとった、

「なんだ、マイハニー」

と、僕は、カッコよく決めたつもりでいた、すると彼女は、

「はーなーせーーー」

大声で、言ってくるので僕は、間抜けな声が出てしまう、

「へぇ?」

すると彼女は、僕の、顔面に、パンチを、炸裂してくれた。

「痛いじゃないかー」

僕は、必死に痛いのを我慢して、怒る。

「痛いじゃねーよ、私初めてだったんだから」

強気に言う、僕は、少しびびってしまう、

そして僕は、聞く、

「なにが?」

すると、恥ずかしそうに、彼女は、答える

「お姫様抱っこ」

小さくて、聞こえずらく、ドラゴンの翼の音でも聞こえずらいが、僕には、聞こえる。そして僕は、爆笑してしまう。あまりにも、小さいことにこだわるのが面白くて、ドラゴンの事など一瞬忘れてしまう。

そして僕は、踏まれそうになりながらもなんとかまた、走りだす、そして、僕は、大声で言う、

「てい」

すると、通常サイズくらいの石が出てきた、それを僕は、ドラゴンに向かって投げつける、だが当然のようにドラゴンは、無傷である、僕の唯一の魔法を見て、彼女は、苦笑する、

そして彼女は、詠唱を始める、よくわからない言葉を唱えている、僕は、この時確信した、僕の役目は無いと、

「さんざんだぜ」

僕は、小さく呟く

僕は、必死に、逃げるだが、急に走り出したものだから、足が痛い、そして何より肺が今にも爆発してしまいそうなくらいに痛い、これはやばい、僕がこのくらいだから彼女は、もっと痛く、苦しいだろう、僕は、彼女の方を見る、彼女は、やはり詠唱しながら走っている、「あいつ、大丈夫か?」僕は、小さな声で、そう呟く、そしてもう一度彼女を見る、すると彼女の、手に、青い綺麗な光が集まっていたのだ、そして彼女は、何かよくわからない言葉を、言いドラゴンの方に向かっていく、僕は、思わず声を出す、「やめろ、死ぬぞ」

すると彼女は、少し僕の方を見て、また、ドラゴンの方を向く、そして、彼女は、飛び上がる、軽く2メートルは、飛んでいただろう、そして、綺麗に、ドラゴンの首に、切傷を負わせる、「どんな原理だよ」

と僕は、そんなことを呟いていた。

彼女は、着地し、僕の方へ向かってくる、「凄いでしょ」彼女は、自慢げにいう、「凄いどころじゃないだろ」

「でしょ、もっと私を敬いなさい」

と彼女は、冗談なのか、本気なのかわからないように言った。

「僕を、弟子にしてください」

「えー、別にいいけど、一個条件」

「なにで、ございますかお姫様」

「なにそのお姫様って」

彼女は、笑顔でそう言う、

「冗談です、で条件というのは」

「私の友達になってよ」

僕は、突然の事にびっくりする、

なぜなら弟子であり友達という事になるからである、

「流石に、それは」

「なに、いやなわけ?」

「いえいえ、いやというわけでは、逆になりたいです、ならせて下さい」

「ならよろしい、今日から、弟子で友達ね」

「でも、なんで僕なんかと、友達ですか」

「私、友達欲しかったの」

「と、いうことは、誰でも良かったと」

僕は、心の中で落ち込む

「誰でも、良かったわけでは、ないんだけどね」

彼女は、小さい声でいう、でも僕は、これまで色々ありすぎてその声は、僕の耳には、届かなかったそして僕は、聞く

「何故今さっきから、ずっと、ここに止まっているのですか師匠」

すると彼女は、照れたように、いう

「特に、理由は、ないわよ」

すると今度は、怒った様に言う

「悪かったわね」

女の子というものは、様々な、顔の変化があって面白い、と、僕は、思った。

そして彼女は、歩き出す、僕も彼女の後ろをついて行く、彼女の背中は、弱そうだが、何か目標がある様に見えて、僕からしては、かっこよく見えた。

それから20分ほど歩いた

すると僕は、驚愕する。まるで近未来の様な都市に、彼女の家の様なメルヘンな感じは、なくSFである、

「やばい、かっこよすぎる」

気づけば、僕は、こんなことを、口にしていた

「この都市を、見たやつは、大体そんな事を口にするわ、私も最初見たとき、びっくりしたもの、何故なら、ここは、世界一の、都市、アサイントスだもの」

「アサイントス?変な名前だなー」

「あ、突然だが、名前聞いてなかったな」

「私は、陰」

え、彼女の名前と、性格のギャップが凄すぎて、言葉を失う

「え、陰?」

僕は、聞き間違いと思いもう一度彼女に聞く

「私もこの名前は、嫌なのよ」

彼女は、凄く怒っている、僕は、それをどうにか怒りを鎮めて欲しいと、あわあわするが、あまり意味がなかった。

「で、あなたは?」

「あ、僕の名前は、、、」

あれ、思い出せない、あと少しというところまで、でてきているのに、

「おっかしーなー、名前が出てこない」

「え、もしかしてどこかで頭ぶつけたんじゃないの?」

心配してくれる陰かわいい、と、一瞬僕は、ときめきかけた、でも、僕は、こんな序盤で、ときめく奴じゃないと思い、すにもどる。

「ならー、別にー、陰がつけてくれたっていいんだぞ!」

やってしまった、調子に乗りすぎた、流石に陰も、これには、ドン引きではないのか?

僕は、陰の方をむく

「ならー、私が、陰だから、あんたは、光とかは?」

少し赤くなっていた。

「へぇ?」

僕は、いつの間にか、変な声が出ていた。

「なぜ、光」

「え、なんでって、今さっき、言ったじゃない」

え、あれを、本気で考えたというのか、この世界の人たちは、みんな変な名前が好きだな。と、僕は、思う

「泊まるところをまず探しましょ」

「大体どこにあるとかは知っているのかな?陰さん」

僕が、からかい気味に言うと、ちょっとムスッとして、こちらを向いて言う。

「知らないから今から探すんじゃない」

「はぁ、だと思いましたよ」

そして僕らは、街中を、探しまくった、しかし、町は迷路の様で、僕らは、迷ってしまう。

「はぁ、ここどこだよー」

僕が、情けない声でいうと、何やら近くで物音がする、地面からの音とは、また違った感じの、機械音だ。

「な、なんだよこの音」

僕は、焦るそして、陰の方を見ると、陰は、もう怖いを通り越して、無表情になっていた。

「ガタガタキー」

機会の音が僕の耳に、嫌というほど入ってくる。陰は、無表情で今さっきから、一言も喋らない、僕は、これはやばいと思い、陰の手を握り全速力で、走る。

機械の音は、遠ざかり、地面からの音だけとなる、そして僕らは、恐る恐るまた、歩き出す。

そして、日の光が沈みかけてきた頃、僕らは、疲れ果てて地面に座り込んでいた。

「全然見つかんないじゃん」

「なんでだろー、絶対宿屋あるはずなのに」

「ないんじゃないのー、陰さん」

「ないことは、ないと思うんだけど、だって、こんな大都市に、宿屋一軒ないことないでしょ」

「はぁ、じゃあもう少し探してみますかー」

そして夜になった

「結局見つからなかったじゃないですかー陰さん」

僕は、激おこぷんぷんまるでそういう。

「なんでだろー」

「なんでだろー、じゃないでしょ今日どこで泊まるんでーすーかー」

「野宿?」

陰は、テヘペロっとする

「しょうがない」

僕は、仕方なく了承する、だが、僕は、納得がいかない。

「なら一緒に、ねーまーしょ陰さーん」

僕は、ふざけていう

「しょうがないわね、今日だけよ」

「へ?、いいの?」

僕は、思わぬ回答が飛んできたので、変な声が出たが、すぐに返事をした、多分僕の今の顔は、凄く真面目な顔になっていて、少し気持ち悪いと、自分でも、思う。

「じゃあ野宿といっても、どこでねる?、ここ大都市の中だよ」

僕は、彼女に尋ねる、

「こんなとこで寝たら捕まりかねないでしょ」

「えーなら大都市というかアサイントスから出るの?」

僕は、恐る恐る聞く

「決まってるじゃない」

「はぁ、でもまた変な音しないかなー、光少しこわーい」

と、僕は、本音を少しふざけていう

「まあ、私も怖いけど、出るしかないでしょアサイントスから」

「はぁ」

僕は、巨大なため息をつく、なるべく陰に、聞こえるように。


そして僕らがアサイントスを出る頃には朝日が登ろうとしていた。

「結局朝になったじゃないかー」

「今から寝る?」

「こんな、明るい中眠れると思うか?」

「私なら寝れるわよ」

「僕は、静かで暗くなくちゃ眠れないのー」

僕は、眠くてイライラしていた、でも眠れないストレスでもっとイライラしていたので、この時陰に、あたりすぎたと、思う。

「お前といるとろくな目に合わない」

「あーそーですか、なら勝手にすればいいじゃない」

「ああ、そうさせてもらおうじゃーないですか」

僕は、イライラして、陰とは、逆の方向へ行く、つまりアサイントスの、逆へと進んで行った。

しばらく行くと、岩が沢山見えてきた。

「ゴツゴツしてるなー」

そこで僕は、思いつく

「岩」

「岩」

「岩」

「ということは、洞窟があるやも知れん」

そして僕は、洞窟を探すことを決める、しかしなかなか見つからない。

やっぱりないのかなー、洞窟って、激レアなのかなー

「やっぱり、一人は寂しいなー」

僕は、いつの間にか呟いていた。

「やっぱり陰に、謝ろ」

まあ、僕も、寝不足やらなんやらで、イライラしてたしな。

そして僕は、走る

そして僕は、アサイントスに着く、しかしその場所には、陰は、もう既にいなかった。

「まあ、陰もいつかここに戻ってくるだろう、僕と同じで、仲直りしたいはずだし」

僕は、疲れを癒すために横になる。

「寝れないけど、多少疲れは癒されるだろう」

そして僕は、10分くらい横になっていた。

「グーーー」

お腹の音で、起き上がる

「そういえば、昨日から、何も食べてなかったなー、色々ありすぎてご飯どころでは、なかったし」

僕は、ご飯を作ることを決意する、

「食材探さないとなでも、何もここら辺に食べれるものないなー」

僕は、遠くの方まで食材を探しに行く、その途中、僕は、民家を見つけた。

「あ、民家あそこでご飯もーらお」

僕は、ルンルンと、民家の方へ、近づいて行く。

「へ?」

ゴーレムがいた

「へ?、ゴーレム」

僕が、忍び足で、ゴーレムから逃げようと、すると、ゴーレムが追いかけてくる。

「がががが、やばいやばいやばい、あんなのに勝てるわけがない、民家の人もう死んでんじゃないの?、あんなゴーレムと、普通の人が、共存出来るわけがない、陰さーん、陰さーん、助けて下さいよーー」

僕は、必死に逃げながら、きちんと独り言と、助けを呼ぶ

「陰さーん陰さーん陰さーーーーんたーすーけーてーーーーー」

僕は、必死に叫ぶだが影がいるわけもなく、僕は、ずっと追いかけてくるゴーレムから逃げる、すると、なんとゴーレムが止まったのである。

「え!?、なんで止まった?」

よく見るとゴーレムには、首輪がしてあり、家の方から、リードもきちんとされていた。

「へ?ゴーレムって首輪つけるものなの?普通つけないと思うのだけど、そう思うのは、僕だけなのかな?」

そしてほそして僕は、遠回りしていこうとする、するとゴーレムも、ついてくるが、やはり、リードの長さ以上は、いけないらしい。

「ふんふんふふーん、ゴーレムさん、こっちまで来れないんですか、それは、可哀想に、ふんふんふふーん」

すると、ゴーレムは、無表情で、こちらを見つめてくる。

「案外かわいいじゃん」

僕は、ゴーレムに、かわいいと思ったのである。

「僕も、ゴーレムとか欲しいなー、僕だったら、艦隊とか作りたいけど、一体じゃ、どうせ、番犬程度でしょ」

僕が妄想していると。

「ガタガタキーキー」

ゴーレムが何かを言い出したのである。

「何が言いたいのかな?ゴーレム君」

僕は、ゴーレムに聞くだけどゴーレムと、会話できるはずもなく、結局いつもの僕の独り言の様になっていた。


そして遠回りして、裏口へと向かった。

「すいません、誰か」

僕は、裏口に、ノックをしながら、言った、結構大きな声で行ったと思う、しかし誰も返事をしてくれない。

「入りますよー」

返事がない

「本当に入りますよ」

僕は、ドアを開けようとした、だがカギがしまっていた。

「なんだ、留守か」

暇だったので帰ってくるまでゴーレムでもからかおうと、思いゴーレムをからかおうとする。

「あれ?ゴーレムいないな」

ゴーレムは、いなかった。

後ろから急に押し倒された。

「なんだなんだ、うぐうぐ」

声が出ないくらい重い、後ろを見るとゴーレムだ。「うぐうぐ」重すぎる、やばい、内臓が、破裂しそうだ、「うぐ」

「やめなさい」

女の人の声だ。

すると、ゴーレムが、僕の上から退いてくれた。

「はぁ、助かっだぜ」

僕は、初対面なので、かっこつけて言う。

「こちらこそ、すいませんでした」

僕が恐る恐る顔を見ると

「へ」

ゴーレムだった

「ゴーレムが喋った!?」

う、うそだろ、ゴーレムって喋れるのか?今まで僕があのゴーレムに、言っていた、いかにも喧嘩を売っている様な言葉が、あいつ本当は、分かっていたのか?あいつまさか、助けてくれたゴーレムに、その事を報告するためにわざと、何も言わないで、喋れないふりをしていたのか?ゴーレムって頭よすぎだろ、そんな事よりもやばいやばいやばい、早くあいつを黙らせないと、あいつが喋る前に。

「はい、こんにちわー、今日も清々しい晴れですね、はは」

「は、はあ、そうですねー」

「どころで、今さっきから、こちらにいるゴーレムくんは、貴方とどう御関係で?」

「あー、こっちは、息子の、健二郎」

やばい、息子、これで健二郎くんが、母親に言ってしまったら、袋叩きにされかねん」

「はい、こんにちはー、健二郎くん」

僕は、にこやかに、健二郎くんの、気に触らない様に、優しく挨拶する。

「キーキー」

え?まだその芝居するつもりか健二郎

「あ、すいません、まだうちの、健二郎喋れないの、まだ生まれて3か月で」

「あ、そうですかー、将来が、楽しみですねー」

ふー、よかった、ていうかこの母親3か月の子供を外に出してリードですか、ゴーレムの子育ては、人間と、違うのでしょう。

「はい、でも将来反抗的にならなければいいけど、この子ヤンチャですぐに、何かの上に、乗りたがるんですよー」

あ、それで僕の上に乗ってきたのか、まあ3か月だし、許してやるか。

「子供は、ヤンチャくらいがちょうどいいですよ」

「そうですかー?」

「ぐぅぅぅぅ」

僕のお腹の音が鳴った

「うちでご飯でもたべます?」

僕は、お腹が空いていたので即答した。

「はい!お言葉に甘えて、お母さん」

僕は、母さんに言われるままに、家へ、入り、ダイニングテーブルの、椅子に座った。

「ご飯のおかずなんですか?」

「えっとねー、シマサヤマよ」

また変な名前、本当に食べれるのか?

「聞いた事も、食べた事も、ありませんよー」

「あらそう、ここら辺に昔から伝わる料理よ」

「楽しみです」

すると、玄関から、足音が聞こえた。

「誰かきましたよ」

「誰でしょう」

そしてお母さんが、ドアを開けると。

「バン」

母さんが倒れた

僕は、呆然とした。

僕は、背後から聞こえる声の方を向くと、健二郎が、大声で泣いていた。

「許さんぞーお前らー」

僕は、黒服の、男たちに向かって、激怒した。そして男たちの方へ、直線に、殴りかかった、しかし僕の攻撃は、受け流されて、捕まってしまった。男達は、3人くらいだったが、がたいが良かった、だから僕が負けたんだと、自分に言い聞かせ、自分のプライドが、傷つくのを、阻止した。

男達は、僕を捕まえると、僕に目隠しをした。

「はあ、もうさんざんだ」

僕が、そういうと、口を塞がれた。

そして、近くにあったと思われる、馬車らしきものに、乗せられた。

「上物が手に入った」

はぁ、僕は、これから売られていくのか。

臓器売買とか、されるのかな、母さん無事かな、健二郎も、泣いてたけど、はぁ、考えるたび暗くなっていく、胸が痛い。


それから20分ほどたった、やっと馬車はとまった。

う、酔った

そして僕は、馬車らしきものから出されてた。はぁ僕は、ついに売られてしまう。

「服を脱げ、無駄な抵抗は、するなよ、目隠しを外して、後ろにいる奴に、服を渡せ、後ろは、振り返るな」

ちょっと意味のわからない事を言われた気がするが、僕は、言われた通りにする。そして背後から手が回ってくるそしてまた、目隠しをされた、そして、手にも縄を、巻かれた。はぁ、ついに売られてしまうのか、

「よし、売りに行くか」

やっぱり僕を売る気だ、やばい逃げなければ僕は、全速力で、逃げる、だが手の縄を、誰かが持っていたらしく、逃げれなかった、殺される殺される、逃げようとしたから、殺しされるーー

僕は、口に、付いている何かの隙間から

「たぁ   すぅ  けぇ てぇー」

言ってみたが誰にも聞こえなかった


「逃げようとするな、死にたいのか」

僕は、素早く首を横に振る素振りをした。

「でもこいつ、逃げれなくてさぞかし悔しいだろうよ」そして二人の笑い声が聞こえた。

「お、早かったな」

「結構な金額になったぜ」

「ウヒョー」

二人が喜ぶ声が聞こえる。

そしてまた馬車らしきものに、乗せられた、これからどうなってしまうのだろう、今さっきからずっとその様な、負の妄想をしてしまう、でもこのままいったら、絶対に、ただでは生きて帰れない。

ていうか、僕の服をうったのか?ということはやっぱり、次は僕だ。

もう暗さに慣れてきた僕の目に光が刺す。

はぁ、目的地についてしまったようだ。

「さっさと出ろ」

僕は、無言で、言われた通りに、馬車らしき物から降りる。

「前に歩け」

その声と、同時に僕の手の縄が、引っ張られる。

「こいつどうする?」

「いつものとこで良いでしょ」

「そうだな」

もうだめだ観念するしかない

そして僕を引っ張ってた、縄が緩まった事で、僕は、目的地についたと察する。

ベルの音がして、また引っ張られる。

「お、今日のは、生きてんじゃん」

え、いつものは、死んでたって事なの、僕は、小刻みに震える。

「こいつ、良さそうな服を着てたから、こいつの服だけ剥がして、こいつは、いらないからあんたに売ろうと思って、生きてた方が高いんだろ?」

やっぱり僕を、売る気だったんだ、僕は、今さっきから、震えと、冷や汗がとまらない。

「たしかに生きてた方が高い、でもこいつ、ヒューマンだ、だから安いぞ」

え、僕ってそんなに安いの?

「まあ、値段だ値段、早くしろ」

「まあまあ、そう焦りなさんな」

「いきて生きてるから、大体1000000キルセプだな」

「まあそのくらいだな、よし、売る」

「他の場所には、聞かないで良いのか?」

「まあ、こいつとは、昔からの付き合いだしな」

僕、売られてしまった、ヤバイ何されるかわからん、助けて影さん影さん

「よし、毎度ありー」

これからどうなってしまうのか、僕は、もう、ここで、人生終わるのか。

目隠しを外された、久しぶりの、光だが、それは太陽の光ではなかった、薄暗い電球の光だった。

そして口にされていた布も取られた。

そして僕は、後ろを向く、すると中年の、叔父さんが立っていた。

「お前も災難だったな、ふふ」

叔父さんが急に話してきたので、僕は、びくりとする。そして僕は、恐る恐る聞く

「これから僕は」

「そんなの決まってるじゃないか、人間の使い道と言ったら、召喚の儀式に、使うしか、使い所がないだろ」

平凡な顔で突然凄いことを言い出した。

この世界では、それが通常の、ことなのかもしれない、だが僕は、そんな恐ろしい事を、平凡な顔では言えない。

「召喚に使われたらどうなるんですか、もしかして、死んだりは」

「死にはしない」

ふぅ、僕は、息を肺から吐く

「あと、ヒューマ」

「もう、話は終わり終わり」

僕の話を遮るかのようにそう言う

「とりあえず服を着ろ」

僕は、そう言われて、自分が、服を脱いでから、ずっと裸なのに気付く、そして少し顔を赤らめた。

僕は、自分が今から着させられる、服に驚く、余りにも、豪華だからだ、しかし豪華ということは、多分豪華=派手なのだろう、僕の今着ている服は、金色だが、水玉で、色々な所にヒラヒラとした、布が付いているのである。

「これを着るのですか?」

僕は、本当にこれを着るのかと、聞く、もしかしたら、ただの、服を、間違えた、だけという可能性もある。

叔父さんは、無言で、頷く

え、マジでこれ着るの、普通に恥ずかしい。僕は、何故だか知らないけれど、今の状況を、楽しんでいる。

「着終わりましたよー」

「お前変わりもんだな、普通そんなハイテンションではないのにな、狂っていやがる」

僕は、そんな事を言われたことに、少し傷つく。

「俺についてこい」

「はい、わーかりましたー」

僕のハイテンションは、続いていた。

「それ、イラつくからやめろ」

僕は、しょんぼりして。

「は、はい、すいませんでした」

「ここに入れ」

僕に、入れと言われたのは、ガラスケースだったのだ。

「こ、このガラスケースですか?」

僕は、動揺して聞く

「これしかないだろ、他に何か見えるのか?」

「僕は、召喚に使われるんじゃ?」

叔父さんは、大きく息を吸うと

「バカか、お前」

と、大きな声で言った。

「バカではないですよ」

「俺が召喚とか、出来ると思うのか、この顔で、この体系で、この頭脳で、今からお前を売って、買った奴が、お前を使って召喚するんだよ」

言い終える頃には、叔父さんは、息を切らしていた。

「てか、自覚あったんだ」

と、小さな声で、呟いた。

「まあ、とにかく、入れ」

僕は、大人しく、ガラスケースの中に、入る。

影さん、助けに来たりしないかな、来てくれないだろな。

「ガタ」

音がしたのでふと、隣を見ると。

「うっわ、獣人じゃん、初めて見た」

僕は、獣人を見た、でも、今まであったことが、凄すぎて、もう驚けない。

僕は、恐る恐る話しかけようとする。

「あ、あのー」

「は、はいなんでしょう、あ、こんにちは〜わたくし、獣人の、ティオビスと、申します。どうぞ宜しくお願いします」

礼儀正しかった、影よりかは、はるかに礼儀正しい、そうだ、初対面だから、このくらい、礼儀正しいくらいが、普通だ、今までが、おかしいのだ。

「あ、僕光と、申します、宜しく」

「変わった名前で、あ、失礼傷つけてしまったのなら、謝ります」

僕は、やっと普通の人に会えて嬉しくて、涙していた。あ、人ではないな、やっと普通の獣人に会えて嬉しくて涙していた。

「い、いえ全然傷ついてなんて」

僕は、これまでの事を話した。

「それは、大変でしたね、でも、ここは、安全ですよ、ほとんど客は、来ないし、私なんて1か月は、居ますからね、1か月で、2人くらいかな?」

「よくそれで、店成り立ってますね」

「まあ、一個の売り物の額が、普通と桁が全然違うからな」

「あ、そうかそうか理解しました」

「で、この地下の音は何なのですか?、いやーずっと気になってたんですよ」

「あ、これですか、これは、だいぶん昔から、ずっと鳴っているそうです、私が、生まれる前から、でもむかしは、地下の音だけではなく、匂いと、空気も、悪かったらしいですよ、母から聞いた話ですけれども」

「そんな昔から」

「母が多分生まれる少し前あたりからだと思います、母も、誰かから聞いた風に、話していましたし」

「ほうほう、参考になります」

「で、ほかには?」

「私が知るのは、そのくらいですね」

「グーーー〜」

僕のお腹が鳴った、そういえばお腹空いてたな。

「おーなーかーすーいーたーーー」

僕は、大声で訴える。

「こういう時の魔法じゃないか」

「見ててねティオビス僕の魔法、上手い具合に、ご飯出してみせるから」

「はい、ちゃんと見てますよー」

「ふふ、ナワムハホヤニーニサヤナマメヤはーーーーーーーーーーてい」

僕の、指の先が光る

「よしよし、キタキターーーこれが僕の実力」

「おー」

そして、出てきたのは、またしても通常サイズの、どこにでも落ちてそうな石だった。

「やっぱりかー、ワンチャンあると思ったのに」

「私は、魔法すら使えないので、使えるだけ凄いと思います」

ティオビスの方を見ると彼は苦笑していた。

「すいません、自信満々で言っときながら、見苦しいところをお見せして」

「いえいえ、面白かったですよ」

「ついにティオビスまでもが、僕の、真剣にやった魔法を面白いなんて」

僕は、前に僕の師匠である影が苦笑したのを思い出す。

「影さんには、もう会えないのかな」

僕は、いつの間にか、そんな事を言っていた。

「水と、ご飯は、叔父さんが、2日に一回くれますよ、あ、そうだ僕のこないだ残してあった分飲みますか?」

「え、いいんですか」

「はい、僕は、我慢できるので」

ティオビスってすごく優しいなー、惚れちゃいそう!

「じゃあ、お言葉に甘えて」

「ちょっと待って下さいね」

そう言って僕と、反対方向を向いてゴソゴソしている、本当に、いい友達ができてよかった、今さっきの、あいつらと、いるよりよっぽど楽しい。

「はい、どうぞ」

「お、ありがとサニー」

僕は、ふざけてみた、だか、ティオビスは、全く笑ってなかった。

無言になった。

「笑ってくれればいいのにー、ノリ悪いぞティオビスくんくんくーん」

また無言だ、

「犬の真似なのにー、全く鈍感だなー」

「はは」

苦笑いを、していた

「じゃあ水もらおうかなー」

「あ、どうぞ」

なんだか急に、僕らの間に、壁ができてしまった。

「はは、ありがとう」

「こ、これって間接キッス」

「いえ、違いますよ、ちゃんとコップ変えましたから」

どこに、そんなコップが、どこから出したんだよ。

僕は、水を飲んだ

「う、うう、ごくん」

吐きそうになるのを我慢して飲んだ。

「こ、これ本当に水?」

僕の知っている水よりも、苦いと、いうかマズイ」

「ふふ、それは、僕の、尿」

「え、」

「ふふ、冗談ですよー」

笑えない冗談だ

「はは、冗談かー、全く冗談きついぜ」

「はは」

本当に、尿かと思った。

「で、なんでこんなにまずいの」

「人があげた物をマズイだなんて」

「でも本当にまず、あ、ごめん」

「はは、まあ僕にもわからないんだけどね」

「え、分からないって、それはないでしょー流石に」

「分からないものは、分からない、僕だって最初に飲んだ時はびっくりしたよ、いや、びっくりというか吐き出したけどね」

「吐く気持ちは、分かるよ」

「はは、光にも分かるか」

ティオビスが笑った。

もうその時には、壁は、なかった、ある意味、水には、感謝を、しなければならない。

「今さっきの僕の、ギャグでは、笑わなかったのにー、時間差かな?」

「時間差はは」

「お、笑ってくれた、僕のギャグで笑ってくれた」

と、とてもガラスケースの中だとは、思えない話を、していた。

それから2日経った。

「お前ら、飯と、水だぞ」

といって、ガラスケースの、扉を、おじさんが、開けた。

そしてコップ3杯分くらいの水と、ぱんを、三つもらった。

「思ってたより、多いい」

「あ、ありがとうございます」

「ふん」

と、おじさんは、荒い息を鼻から吐いた。

「せいぜい売れるように、努力しな」

と、言ってガラスケースの、扉を、おじさんが閉めた。

「あんなに感じわるかったっけ?」

「いつもあんなだよ」

「まあいいか」

「それよりも食べようよー」

「いいですぜー」

そういうと、ティオビスは、すぐに、パンに、かぶりついた」

「ティオビスくん、お行儀が良くないぜー、食べる前は、いただきますでしょう」

「いただきます?」

「なぜ疑問系なんだよ」

「なにその、言葉」

「いただきますを、知らないのか」

「うん」

「そういう君に教えてあげよう」

僕は、頭の中の、引き出しから知識を、取り出す。

「いただきますとは、食らう、食べる、飲むの謙譲語ですよそして丁寧語でもあるのです」

「はあ」

ティオビスは、疑問を、浮かべている

「丁寧語?謙譲語?」

「まあ、そこは、今度教えてやるよ」

「はぁ、それより食べましょう」

「じゃあ2人で言おうぜティオビスくん」

「いただきます!」

「パン美味しいのかなー」

「美味しくないよ」

「え、急に食べる気なくしたんだけどー」

「こんなにも美味しそうな見た目なのに、水もパンも」

「まあ見た目に騙されるよね」

「うん、そうだね」

「まあ食べないと死ぬし食べなきゃいけないけど」

「いらないならもらいますよ」

「まあいるけれども」

「食べる気なかなかしないよね、マズイと分かってて、食べようとは思わないよね」

「まあ食べるしかないよ、頑張れ光くん」

「よし、僕も、応援に答えてなければならないよね」

「よし、いけいけ光くん」

「よし、僕は、食べるぞー」

「う、」

思った通りの味だった、しかも今回は、パンが凄く、パサパサしていて、少しも水分を、感じない。

「マズイ」

「はは、光くんの、マズイ物を食べた顔面白いね、顔がしわくちゃになってて」

僕は、ほっぺたを膨らました。

「んー、人をバカにして〜」

「はは、その顔も面白い」

「もう、僕ちん怒ったぞ」

そんな話をしていると、

ガチャ、カランカラーン

鐘の音が店内に、響き渡る

「へい、らっしゃーい」

「ヒューマンは、いるかな?、あと、天使とかも」

「天使は、いないが、人は、こないだ入ったばっかのがいるぜ」

「見せてもらおう」

「こちらへ、どうぞ」

僕の方へ髭を、長く生やした白髪の老人と、おじさんが、近づいてくる。

「売られてしまう、やばい、もしかしたら死ぬかもしれない、せっかく友達が出来たのに」

「まだ買われると、きまったわけでは、ないから安心してください。ここで、自分がいかに悪いかを見せるのです」

「その手があったか」

「これがこないだ入ったばっかりという、ヒューマンか」

「ゆなやこのやたなさのやまにけはや」

僕は、変な人のようにした

「ちょっとおかしいが、外見の質は良さそうだ、よし、買おう」

「え、これでも買うの」

ちょっと声が出てしまった。

「だまれ」

おじさんが、ガラスケースを、叩いて言った。

「マイドー」

「2000000キルセプでーす」

2倍じゃねーかよと、僕は、密かに思った。

老人は、現金で、払った

「やば、お金持ち」

小声がまた出てしまったが、おじさんには、聞こえなかったようだ

「今出しますんで、ちょっと待ってて下さい」

「さらば友よ」

「ああ、じゃあな友よ、短い付き合いでしたが、楽しかったです、また機会があったら」

おじさんが、僕のもとへ、やってきて僕を、ガラスケースから出し老人の、所まで連れて行く。

僕は、ティオビスの、方を少し見る、すると、ティオビスは、泣いているように見えた。

「逃げないように縄で縛っときますね」

「ああ、頼む」

縛られたらもう、逃げる機会は、多分そうそう無い、今しかないと思い、僕は、体をひねって抵抗する。

「ち、動くなや」

おじさんが舌打ちをして、僕を強引に縄で縛る。

「うぅ」

動けない、縛られたからもう、逃げる事は、不可能だ。

「はい出来ました」

「おお、ありがとさん」

そう言って老人は、僕の、服の首辺りを、持って引きずって行く。

この老人、力ありすぎだろ、僕結構重いはずなのに、僕これ死んだな。

僕は、荒野の中を引き摺られて行く。

ある程度行った場所に、馬車らしき物が、止められていた。果たしてあれは、馬車と、呼べるのだろうか、馬では、ない動物である。黄色い生物なんだあれは。

「乗れ」

老人は、僕に、その馬車らしき物に、乗るように命令した。

「はい」

ここは、大人しく従っておこう。

「お前ちゃんと喋れたんだな」

あ、やばいきちんと礼儀正しくはい、なんて返事したから喋れることが、バレてしまった。

「は、はい、一応喋れます」

「はは、俺も頭のおかしいやつかと一瞬思ったが、まあすぐに気づいたよ」

なぜ気づいた、僕の完璧な演技で。

それから20分ほと、僕は、馬車らしき物に揺られていた。

「着いたぞ、降りろ」

「あ、はい!」

「降りたらそこに立ってろ」

「俺は、少し行ってくる」

よし、逃げるなら老人が、言ってからが一番逃げれる。

「くれぐれも、にげようなんておもうなよ」

くぎを、刺された

「はい、逃げません、ですが、立ってろとは」

「立ってろって言ったら立ってろだ」

「は、はい、かしこまりました」

僕は老人にむけて、敬礼した。

「じゃあ、俺行ってくるから」

僕は、老人が、行くのを最後まで見届けてから、辺りを見回した。

丸太で作った家だった、普通の、家だった。

「ここが、魔術師、というか召喚の儀式をされる家、なのか?」

それにしては、普通の家、いや、民家と言った方が、良いのかもしれない。

陰の家よりも小さい、まああの老人も、一人暮らしだろうしな。

「あれ?陰さんも、一人暮らしだったっけ?聞いたかな聞いてなかったかな、わーすれた」

そうなのだ、僕という人間は、物忘れが激しく、興味があまりないことは、すぐ忘れる、普通の人よりかは、早く忘れる自信がある。

あれ?よく考えたら、最初の、忘れていたのも、この特性か?

でも、名前を、忘れるなんて凄い重症だぞ

でも、一つだけ言える、僕は、この光景も、知っている。







読んでくれてありがとうございます、これからも頑張っていきます

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なるべく、面白く書いていきたいとおもっています!ご期待に添えるか分かりませんが、まあ、がんばります!1番最初の作品なので
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