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両親の行方とお姉さん女神さま

いやー、前回はひどかった。

目が覚めて、ご飯を食べた。


1行で終わる話を、5ページにわたってお送りしてしまった・・・


それだけで、目の前のお姉さん女神は、エビぞりで痙攣していたし、最終的には下着が大変なことになって着替えに行ってしまった・・・


詳細にどんなことが起きたのかは、ぜひ前回を読んでほしい・・・


とりあえず、俺としてはこれまで通り学校に通わせてもらえるのかを確認したいところだったのだけど・・・



『だだだだだだだだだだ』


『ずさーーーー!』



お姉さん女神さまが、遠くからダッシュでやってきて、スライディング土下座してた。

世間一般の『女神さま』のイメージってこんなだっけ??



「ごめんなさいーー!!!お姉さん、ゆーじくんが好きすぎてーーー!!!」



「あ、あの、ありがとうございます。」



こんなきれいな人に好きと言われたら悪い気はしない。

そういえば、言い忘れれいたな。




「ご飯ごちそうさまでした。美味しかったです。」


「よ、よかったです。嫌いなものなどなかったですか?」


「はい、全部好きでした。」




『ぼはーーー!』


お姉さん女神が突然鼻血を噴いた。



「す、すきって!!!すきってーーー!!!」



両手で押さえようとしたけれど、間に合わなかったみたいだ。



「だ、大丈夫ですか!?」



慌てて、ティッシュを取ってお姉さん女神さまの血を拭き取ろうとする。

あー、あー、顔から、胸元から血だらけだよ。

マンガみたいに血が出ちゃった。


口元の血を噴いた後・・・うわあ!服にまで血が付いている!

慌てて拭いていたら気づいた。


お姉さん女神さまの胸を触っているみたいになっっちゃっている!



「わあ!すいません!!」



慌てて離れたけれど、お姉さん女神は白目をむいて気を失っていた。

あ、悪いことしちゃったかな・・・





---




数時間後、目隠しをして正座したお姉さん女神がかしこまって話を始めた。



「ゆーじさんにお伝えしたいことがあります。」



「あ、はい。」



その前に、目隠しはなに・・・?



「あ、目隠しは、ゆーじさんを見ないためにです。見たらきっと私、正気じゃ入れれないし・・・」



なんか、指で床をもじもじしながら言っていた。

照れるところなのか?

俺ってメデューサみたいに見た人をどうにかしてしまうようなキャラだったっけ・・・


設定表があるのだったら、見直したいところだ。




「この家は、名義をゆーじさんに変えたので、安心して住んでいいです。」




え?ここって元々賃貸だったのに、名義を変更したってどういうこと!??




「そして、ご飯は私が準備します。心配しなくて大丈夫。」




え!?お姉さん女神さまは、ご飯の面倒まで見てくれるの!?




「学校にもこのまま通って大丈夫。」




本当!?学校に通えるの!?

嬉しい。

助かる。




「何なら、学校に行かなくて引きこもっても、お姉さんが養ってあげるけども。」



なんか怖いことを言い始めた。

そんなことをしていたら絶対ダメ人間になってしまう・・・




「お姉さん、俺は学校に行きたいです!」





「いい子・・・とってもいい子!!!」




お姉さん女神さまは何かすごく力が入っている!

それにしても、何もなくなって人生詰んだと思ったけど、住むところがあって、ご飯も食べられて、学校にも行けるなんて!

夢みたいだ。


そういえば、両親は!?

俺の両親は生きているのか!?




「あ、ご両親の事が気になるかな?」




何も言っていないのにお姉さん女神さまは話をつづけた。




「あの子たちはねぇ・・・前世もその前の時もゆーじくんに迷惑かけていたしねぇ。今回もまた懲りずに・・・。ほっといて苦労させないと来世がないから・・・」




なんか怖いことをつぶやき始めた。

しかも、お姉さん女神さまは、前世とか、その前も俺のことを知っているのか!?


女神さまなのだから、両親が今どこで何をしているのかも知っているかもしれない。

今の口ぶりだと前世も知っているみたいだ。


怖いからあまり深く追求しないでおこう。

両親もどこかで生きているみたいだし・・・。



俺のことを考えると、衣・食・住のうち、住むところと食べるものをお姉さん女神さまに確保してもらっているということなので、大体 生きていける。


学校にも引き続き行っていいということなので、これ以上何も望むものはない。


衣・食・住の「衣」の部分はほとんどが制服だからあまりこまらない。

休みの日は、これまでの服を着ればいいだけだし、サイズが合わなくなったとしたら制服で問題ない。

必要ならバイトしたら何とかなるだろう。


学校を卒業したら、色々なお金は働いてお姉さん女神さまに返していけばいい。

すごい額になりそうだけど、一生かかるかもしれないけど。




『ぶほー!!!』




なんかすごい音が聞こえたので、振り向くと、お姉さん女神さまがまた鼻血を噴いて倒れていた。

あの・・・おねえさん大丈夫ですか・・・




「いっ、いっ、いっしょうーーー!!ゆーじくんがいっしょうそばにーーー!!!」




なんかエビぞって床でピチピチしてる。

あ、今度はごろごろしてしてそこらじゅうが血の海に・・・


あれ?お姉さん女神さまって、俺が考えていることが分かってる?

俺が考えたことが分かってる!?


だとしたら、場合によっては、恥ずかしいかも!?




『すっく』




お姉さん女神さまが急に止まって、立ち上がった。




『だだだだだー!!!』




あ、壁に走って行った。





『ガンガンガンガンガンガン!!!』




お姉さん女神さまが急に柱に頭を打ち付けはじめた。

どうしたどうしたどうした!


急いで止めにかかる。

お姉さん女神さまを羽交い絞めにして柱から離した。




「どっ、どうしたんですか!?」



「ごめんなさい、ごめんなさい、私一応神様だからゆーじくんの考えていることが全部伝わっちゃうから!」



そ、そうなの!?

エッチなことを考えたら・・・はずかしいなぁ。




「普通は見ようと思わないと、人が考えていることなんてわからないけど、私はゆーじくんのことが好きすぎてほとんど伝わっちゃうから!!!もうね、頭をあれしたからほとんどわからなくなったから!!!もうだいじょうぶ!!!」




だ、大丈夫なのか女神さま・・・

頭があれになっちゃったって・・・本当に大丈夫!?


まあ、驚くことはあったけれど、俺の生活の確保とお姉さん女神さまとの共同生活が始まったのだった。


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