星と花
アレタはこの頃あまり機嫌が良くない
昼は閉じこもり 夜になってはじめて外へ出る
わたしも一緒に歩くけれど
いつも付いて行ける訳ではない
わたしはアレタの後をゆっくり歩いた
いくつか星が見える
ここの人たちはなぜ下ばかり見ているの?
アレタは言う
どうして周りを見わたさないの?
アレタは星空を見ている
星明りで見える足元に
わたしは小さな花を見た
ほら、でも、きれいな花だって見えるよ
少し得意になって言ったが
アレタは笑わなかった
やわらかい風が吹いてきて
アレタの髪を揺らした
私はきっとここには長くいられない
星を見てアレタは言う
わたしは何も言わない
それまでは一緒に歩こうよ
小さな花がそっと揺れる




