亀
更新、しばらくは時間バラバラに投稿する事になりました
「お姉様っ!」
「分かってる」
あれから5分程たった今、沼の底から巨大なシルエットが浮かんできた。
「あ、あれがジャイアントアリゲーターですか…ホントに私だけで勝てるんでしょうか」
「まあ、危なかったら私がやるから、ね?普通の修行だよ修行」
「まだ修行が始まって2ヶ月しか経ってないのにCランクの魔物と戦わせるのって普通なんですかね…」
「でもマヤは色々規格外だから…」
「…私の100倍規格外なお姉様が何を言ってるんですか」
「そうかもね…っ!来るよ!マヤ、準備して!」
「あ、あの、お姉様!もう一匹いたみたいです!沼の向こう側に超巨大な影が!」
「あ…あれは…まずい!」
「え?」
「あれはジャイアントアリゲーターじゃない!もっとヤバいヤツだ!」
「あれはどうするんです!?」
「…仕方ない、マヤ、フォローは出来ないから、ジャイアントアリゲーターは自分で倒してね」
「お姉様は?」
「あの巨大なヤツを仕留めてくる!マヤ、今日の夜は
期待しといていいよ!」
「お姉様、ご武運を!」
マヤと別れた私は、沼の反対側に回り込んだ。
「…まさか、こんな所にこんな奴が居るとは…」
そう、沼の反対側から浮上して来た影はジャイアントアリゲーターじゃない。
こいつは国が動くレベルの危機ーーー
Aランク魔物、『グレートタートル』。
全長は約15メートル程だが、その殻はグレートタートルの身体をすっぽり包み込んでしまう程の大きさがある。
「ふふふ…グレートタートルの殻はいい素材なんですよね、高値で売れもするし」
完全に浮上して来たグレートタートルは明らかに私みたいな少女が挑むような見た目じゃなかった。
「Aランクの魔物か…ま、本気を出しても死なないなら問題はないでしょ、私の修行にうってつけだし」
ーーー亀が増えただけだ、問題はない…ハズ。
時間が無い…ヘルプ…