事件概略
【事件概略】
容疑者Aは久しぶりに家から出た。
そしたら、被害者Bに召喚された。
容器者Aは目的を果たせなかった事を悔やみ、腹いせに被害者Bの胸を揉んだ。
そのまま、容器者Aは被害者Bを無理矢理ペットに連れ行こうとした。
【容疑者Aと調査員の会話】
「違う! 全然ちがぁう!!」
「ほう。どう違うのか、説明して欲しいものだ。ヒエン・タカマル。なお、私は調査員だ」
「誰だよお前!」
「それは君が知る必要は無い」
「何でだよ!?」
「話を戻そう。君は引きこもりだった。これは間違いないかね?」
「うっ・・・・。ちが・・・・」
「どうかね?」
「・・・・・。はい、そうです」
「では、君は目当ての物を買いに行きたくて家から出た。合っている金?」
「そうです」
「ふむ。ここに同人ゲーム『お兄ちゃん! 今日もーーー』」
「やめろぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!! 何で知っているんだよ! てか、持ってくるなそれぇえええええええ!!!」
「私は調査員だと言ったが」
「ぐ・・・・・」
「君は目的の物を買いたかった。だが、突然の魔方陣により、異世界に飛ばされた。それによって、買えなかった君は被害者Bの胸を揉んだ」
「揉んでねぇ! あれは違うんだ! その、確かに、怒りが覚えたのは確かだけど・・・・・」
「では、君は何故ここに居るかね?」
「・・・・・うぅ・・・・何でこんなことに・・・・」
【被害者Bと調査員の会話】
「胸の事はもう怒っていませんが、今回は明らかに私の方が非がありました」
「ほう。ミリス・グランア。詳しく話してくれないか?」
「私は元々召喚魔術師だったんです。異界の”英雄”を召喚することを専門とした」
「へぇ。今は?」
「・・・・。約10兆Gの借金を背負い、かなり太ったゲスな領主様に心身を捧げる日々を送っています」
「確か、1G=100円だったよね?」
「はい。合っていますよ」
「そりゃ、びっくりだ。どうしてそうなったんだい?」
「その・・・・色々とありまして・・・・。すいません。詳しくは話せません。今回の件とは関係ないので」
「ふむ。ならば何故容疑者Aを召喚したかね?」
「分かりません」
「ほう?」
「分からないんです。呪文を唱えたわけでもないのに、いきなり魔方陣が目の前に現れたんです。そしたら、容疑者Aと目が合いまして」
「では、何の起因も関与していないと」
「はい。ただ、怒りなどで勝手に魔法が発動するケースもあります。なので、日々から溜まった不満が爆発して、そうなったんだと思います。だから、本来私が容疑者Aに謝るすべきだと思っています」
「ふーむ」
「・・・・・。もし金を請求されたらどうしよう。もう金は無いのに・・・・」
「大丈夫。容疑者Aは胸を揉んだ事に反省しているし、今後について君が仕えている領主様と相談しているよ」
「えぇ!? い、イヤな予感が」
「そしたらね、領主様が古い馬小屋に一緒に泊まってやれって言われてね」
「あ。その程度ならば大丈夫です。・・・・・良かった・・・・」