2話 Wrist Cut
山鹿夜牙一見不真面目な女子高生ですが実は・・・・
私の席の前のやつは、騒がしい。
名前を教えようかと言われても知りたくもない。友達は、作らないそれが私の決まり事だ。
男子は、騒がしくて嫌いだ、女子は、いじめられたときに陰湿できつい。
そうだ、いい季節なので図書室に行こうといってもいつも図書室通いなのだが・・・春か暖かくって眠たくなる季節だ・・そしてお休み・・
そうして昼休みになった。昼ご飯はすぐに食べ終え、ダッシュで図書室に行った。図書室といっても体育館ぐらいの広さで棚には、ものすごい種類の本がひしめき合っている。私が目標に走っていっているところは、奥のミステリーや、ホラーがおいてある棚だ。そこで、いろいろと目にしていると昔のことも忘れてしまいそうになる。
そういえば、私の姉が自殺しかけたことがあった。今ふと思い出した。昔、まだ私が、小学生の時中学生の姉が手首を切った。ぞぐに言うリストカットだ。それを私は、目にしてしまったしかし私は、何が何だかわからずにただ血の流れていくのを見ているだけだった。
母が帰ってきてようやく自分が何をしていたか気づいた。母が早く帰ったことで姉が死なずに済んだ事は、言うまでもない。
そうだ、今日はミステリーじゃなく、古い新聞記事の切り取りを見に行こうもしかしたらおもしろい事件が載っているかも・・
その姉ももう二十歳に近いそして私は、もう高校生なのだ・・・
いつもいく棚の近くにいつもと違う感じの気配がする。棚のそばまで行って陰からのぞいてみる。するとどこかで見たことのあるような姿の女性がたっていた。そうか、わかったぞ。
彼女に初めてあったのは、中学2年の社会見学の時だった。人体の不思議展を見に行った。そして彼女にあった。彼女は、人の血のサンプルを眺め、その後輪切りになった人体、中絶された赤ん坊など、よくもまあ見る物だなと思いながら俺は、それらを見て笑っていた。しかし俺は、知っていた。彼女も俺と同じような部類なのだと、そしてその気持ちは、いつしか彼女を手に入れたいと思っていた。すらっと伸びた腕や、黒くて長い髪、深くすんでいる瞳そのどれもが俺のマイナスにならない物だった。
そういうような昔をループするように見ていると不意にそばに誰かが立っていることに気づいた。
「何がそんなにおもしろいのかな海神水途くん」そういったのは、彼女だった。うかつだった、近くに彼女がいるなんてそして陰から見ていたことがもうばれている。彼女とは、一言も話したことがなかった。同じクラスなのに・・最悪だ・・。
「えっと・・何で俺の名前を・・?」変な質問をしてしまった。
「えっだって同じクラスじゃん。ごめんツイ話しかけちゃって・・・私、山鹿夜牙て言うんだよ・・まあよろしく。海神くんも事件に興味があるのかな・・?」
「えっと、あるって言えばあるし・・夜牙って呼んでもいいですか?俺のことは、水途って呼んでください・・。」あまりの緊張で敬語になってしまう。
そうして彼女との出合に終わりを告げるチャイムが鳴り響き
「じゃあね。またいつか会いましょう・・・。」そういう言葉を残して彼女は立ち去っていった。またいつかって教室一緒なんですけど・・・。そういう疑問が残りながらも次は、移動教室なので急いで図書室から出る。
今日は、いいことがあった。前々から気になっていた水途くんに話しかけることが出来た。なんだかうれしい。私と同じような部類なんだ・・と今でも感動が残っている。そうだ、今度会ったときは、じっくり話をしよう・・もしかしたら話が合うかも。
そう思いながら午後の授業を聞いたりして睡魔が襲ってきて、眠りにつき
放課後になった。部活動は、していない・・しかし、探偵部があったら入る。
それだけ、推理小説などが好きなのだ。
そうだ、あの海神くんと2人で、学園探偵研究会を作ろう。
そう思ったのは、夢だったのか・・・。朝起きると部屋のベッドで朝日を浴びていた。
本当に変な作品でごめんなさい。