1話 Decomposition
グロイ類が、だめな人は気をつけてください。
また、グロイのが大丈夫な人は、なんだこれくらいかと思うかもしれませんよ。けど、是非ぜひ読んでください
夕焼けに染まる高校の教室で俺は、昔のことを思い出した。それは、小学4年生の頃だったと思う。
俺は、運動するのが苦手でいつも図書室で、ミステリーやホラーの本を読みあさっていた。友達は、いなかった。暗いところが好きだったからなのか、よく男子には馬鹿にされ、女子には陰口をたたかれる、そういう生活を送っていた。
通学路の通り道に、白と黒の斑点模様の大きな犬を飼っている家があり、そこが唯一俺をいやしてくれる場所だった。
よく犬を触ってはじゃれられて、そのうち校服は毛まみれになっていた。
ある日、いつものように犬とじゃれようとその家に寄ってみると、犬小屋はあるのに犬はいなかった。散歩中なのかそう思いその日は、帰った。しかし、次の日また次の日7日たっても逢えなかった。
それから1週間たった下校中のことだった。溝の中に黒と赤と白の何かよくわからない塊が横たわっていた。
翌日もなんだかわからなかった。しかし、うすうすは感ずいていた。
そして答えを出した。あの坂道の上の通学路に面している家の犬なのだと。そしてまたじっくりと眺めてみた。そして悲しくなった。
ハエが、たかっているどうしてここに横たわっているのだろう車にでも轢かれたのだろうか。
涙が出てきたから走って家に帰った。
数日間、座り込んでは溝の中を見て、そういうことを続けると心がどす黒くなり、そして見ても平気になっていった。あまりに見過ぎて少しの変化も逃さなかった。
赤い部分の割合が多くなり、また新たな白い物が見えそして、それとは違うまた別の小さな白い物が、うごめいてたりした。
しかし小学生の俺は、すぐに飽きが来るそしていつしか、その腐敗した犬の姿を見ることは、なくなった。
そして今、この犬のことを思い出して笑っていられるような心になった俺は、血の色のように染まる空を眺めている。心の中のどす黒い底にいる変な生き物は、俺の体も蝕んできていた。
変な内容でごめんなさい。気を悪くしませんでしたか。もし、良かったと思われる方がいらしたら是非次回も読んでください。