蟹退治と忘れていたものかな
「夏希様、この蟹はジュエルキャンサーと言って
脱け殻や頭にある突起部分は高値で取り引きされている蟹です」
現れた蟹を良く見てみると
頭にある尖った岩のように見えていた部分は
光に透けると宝石のように光って見えていた
「クリエ、こいつは俺達だけで倒せる魔物か?」
「おそらく大丈夫かと思います
ただ、甲羅を傷つけると取引価格が下がりますので
普通なら魔法で倒すのが良いのですけど
私達の所持している攻撃魔法は威力が低いので
関節を狙い攻撃するのが無難かと思います」
俺は刀を取り出しアリアの方を見るとアドラが作ったのか
土壁に隠れるようにして杖を握っていた
「夏希様、アリア様の護衛はアドラに任せて
私は接近戦をします。
夏希様はクロと共に蟹のまわりを廻りながら
牽制をお願いします。
もし隙を見つけたなら足の切断を狙ってください」
そう言ってクリエは蟹に向かっていった
「アリア、回復はたのんだぞ。」
「わかりました。夏希さんも気をつけて下さい」
そう言って俺とクロ(頭の上)は蟹へ向かった
クリエはハサミをうまく避けながら懐に入ると
短剣を腹の甲殻の継ぎ目に突き刺すことを繰り返していた
ただ、多少は生成技術がましになった分
仕込盾バルゴの切れ味は上がったみたいだか
まだまだ改良が必要なようだなぁ。
「クロ、お前は硬化させた影を使って
関節の動きを邪魔してくれ」
そう言うとクロは影を伸ばし撃ち出し始め
俺は蟹の鋏が当たらないように注意しながら近づくと
足に攻撃する事を繰り返した
そんな攻撃を繰り返しなんとか足を一本切り落としたところで
蟹の方からカンカンという音が聞こえてきた
「クリエ、この音は何だ!?」
「お腹にある威嚇器官から聞こえてきますので
足を斬られて激怒といったところでしょう」
「なるほど、動かないならもう一撃行けるか」
そう言って切りかかるとキィーンという音と共に弾かれた
「夏希様、どうやら激怒した状態の蟹には
私の攻撃も通らないようです」
クリエもどうやら弾かれたらしくこちらに近づいてきた
「知識の書には載ってないのか?」
「申し訳有りませんが、
知識の書には夏希様の制御能力を超えないように
段階的に制限が有る上に
私が創造された時点までの知識しか持っていません」
クリエにも分からない事は在ると言うことか
「でもどうする?
攻撃が通用しないんじゃあ倒せないだろ?」
そう言ってクリエを見ると何か考えているようだったので
策があるのかと思ったのだが思いつかなかったのか
頷いていた
「とりあえず、少し距離をとるか」
そう言って蟹から離れたところで鋏がこちらを向いた
いやな予感がして横に飛ぶと水の弾が飛んできた
「こんな攻撃もあるのか
まずいな、逃げる途中で背後撃たれたら危険だから
撤退もしにくくなったぞ・・・」
そう言って何かないか考えていると
アリアが何かを持って手を振っていた
「夏希さん、これ使えませんか?
水生生物は電撃に弱いはずです」
そう言ってスタンフックを見せてきた
「釣り用具が効くのか?」
そう言ってクリエを見ると何か思いついたのか
こちらを向いた
「そうです、スタンフックの電撃を
聖霊の力で増幅させたら良いのです!」
「聖霊って創造聖霊召喚の事か?」
そういえば効果とか色々と聞く事を忘れてたな




