クラーケン釣りと無人の入江かな
しばらく釣っていたがなかなか烏賊が釣れないので
アリアと雑談をしていると竿がかなりしなった
しなり具合からして今までよりも大きい獲物が掛かったようだ
「夏希様、おそらくクラーケンだと思いますので
リールの巻き取りボタンの横にある
通電装置のボタンを押してください」
クリエに言われボタンを押すと糸が少し光を放ちだした
なるほど、糸と針にだけ通電するように
何か加工しているみたいだな、
これなら釣り人が感電することはなさそうだ
「夏希さんはそのまま糸を巻いて下さい。
クリエはクラーケンが水面に現れたら
このスタンフックで気絶させてから引き上げてね」
「分かりました。では水際に行ってきます」
そう言ってクリエはアリアから渡された3m位の道具を持ち
水際まで降りていった
俺は糸が切れないようにボタンを操作しながら
水面を見ていると烏賊の足みたいな物が見えてきたが
足だけで2m位はありそうだ、
岸にまで引き寄せてみると全長6m位はありそうだ
これデカくないか?
「アリア、クラーケンの子供ってこんなに大きいのか?」
「いいえ普通はもっと小さいので、
今年生まれたクラーケンの子供じゃなさそうですね
大人のクラーケンは10m位にはなりますから
子供には違いはありませんけどこれ位になると
警戒心が強くなるので普通は釣れないんですけどね」
岸近くまで引き寄せられたクラーケンを
クリエが引き上げているのを見ながら、
話していると、アドラが蟹と貝を咥えて帰ってきた
「アドラ、餌探しありがとな。
これだけあれば当分有りそうだから
のんびりしてて良いぞ?」
そう俺が言うとアドラはアリアの近くまで行き
座り込むと周りに気を配りつつ休み始めた
真面目だなと見ているとクラーケンの解体が終わったらしく
クリエが歩いてきた
「夏希様、解体が終わりましたので
倉庫に収納をお願いします
それと、これが証明部位の嘴と魔石です」
「わかった。解体ご苦労様
次が釣れるまで休んでいてくれ」
「わかりました。ご用が有ればお呼び下さい」
そう言って岩場に座り周りを警戒し始めたようだ
俺はクラーケンの嘴と魔石を倉庫に収め
解体されたクラーケンの所に着くとクラーケンも倉庫に収納した
それから色々な魚や数匹3m位のクラーケンの子供を釣り
潮も満ちてきて砂浜もだいぶ隠れてきたし
料理の材料的にも満足したところで
アリアに気になった事を聞いてみることにした
「そういえば、ここなんで釣り人が居なかったんだろうな?」
「確かにそうですね、波も穏やかですし
砂浜にも特に危険な場所もありませんでしたしね」
そう二人で話していると、アドラが唸りだした
「アドラどうした?」
「夏希様、釣り人が居なかった原因が分かりました
あそこの岩場おかしいと思いませんか?」
そう言われクリエが言った方を見ると
少し青み掛かった岩が在るくらいで
特におかしな所はなさそうだが?
「何かおかしい所があるのか?」
「なるほど、周りの岩や砂は茶色なのにあの岩だけ
色が違いますね
それに潮が満ちてあの高さなら潮が引いていた時間は
もっと目立ったはずです」
確かに言われてみればあんな岩が有ればすぐに分かるか
と言うことは魔物か?
そう考えていると岩がどんどん水面に消えていった
周りを警戒していたアドラが唸りながら俺の方を見て
アリアの服を咥えると後ろに引っ張った
それを見た俺もとっさに後ろに下がると
さっきまで立っていた所に水面に沈んだはずの
青み掛かった岩が地面から突き出してきた
その岩はそのまま地面から出てくると体を震わせ砂を落とした
現れたのは深い青色の甲羅をした蟹だった
色々な説明に少し追加しました
ハウスの仕事が忙しくなかなか書けませんが
一応二章のシナリオ迄は出来てますので
がんばります




