リンドの暖簾分けかな
倉庫の中にある事務所の中に入り
俺達は椅子に座りドントさんと話を始めた
「まずは依頼達成ありがとうございます
無事ミズーリまで商品を運ぶことが出来ました」
「いえ、ミハイルさん達の力があったからですよ
俺は荷物を運んだだけですからね
ほとんど戦闘は人任せでしたから」
「夏希君の仕事は荷物を無事に運ぶことが優先ですから
それでいいんですよ」
そう言って自分の箱の中からワインを出して俺にも渡してきた
俺は未成年何だけどなぁ
「おや?お酒は飲まれませんかな?」
「俺は未成年ですからまずいかと思って・・・」
そう言うとクリエは微妙な顔を
ドントさんは何かに納得がいったような
すっきりした顔をしていた
「やはり夏希君は異世界人ですかな?」
俺は驚いてドントさんに否定しようとしたが
言い訳が思いつかずに困っていると
「夏希君の年は18才位でしょう?
この世界での成人は男女共に15才なんですよ
ワインはそれを確かめるためにだしました」
「夏希様もう少し考えて発言した方が良いですよ。
それでドント様夏希様が異世界人なら
どうなさるおつもりですか?」
クリエは少し警戒しながらドントさんを見つめている
ドントさんはにこりと笑い口を開いた
「悪巧みをしてはいませんよ
異世界人である夏希君なら
この本が読めるかと思いましてね」
そう言って箱から一冊の小さな本を取り出した
見ると表紙には子供と作ろう家庭料理と書かれていた
「ばれてるなら仕方ないですね
確かに俺には読めますよ。
この本は俺の住んでいた国で作られたものです
家庭料理の作り方が書かれていますよ」
そう言うとドントさんは嬉しそうな顔で
「やはりそうですか、手に入れたのは良い物の
読めないので絵しか分からなかったのですよ
確かめられて良かった」
そう言って本を俺に差し出してきた
「夏希君は料理の店を旅をしながら開くと聞きました
その旅にリンドを連れて行ってもらえませんか?」
「リンドを連れて行くって何でですか!?
リンドはドントさんの弟子でしょう?」
そう言うとドントさんは立ち上がり事務所のドアを開けた
見るとそこにはリンドが立っていた
「夏希さん、僕からもお願いします
連れて行ってくれませんか?」
「夏希君、リンドを独立させようと思ってね
暖簾分けという事だよ
夏希君は信用出来るしこの本が読めるなら
異世界料理を店で出せば売れるだろう
その料理で使う食材をリンドなら上手く用意が出来る
そちらにも利が有ると思うよ?」
確かにメリットは有ると思う
ただ、旅は危険なのに良いのか
「俺としては構わないんですけど
旅は危険なのに良いんですか?」
「危険なのは商隊やってたら同じですよ
ドントさんはこの町の後は闇の国トワイラインに向かうので
僕はこのまま夏希さん達に同行しようと思うのですが
よろしいですか?」
俺は少し考えたがアリア達にも話をしてみないと駄目だと思い
明日返事をすると二人に話し事務所を出た。




