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プロローグかな
「・・・ここはどこだ?」
目を覚まして周りを見回してみたが目に映る景色が明らかにおかしい
見えるのは綺麗な七つの水晶らしき物で出来た柱で、その一つ中央にある虹色の柱だけが光っている
少なくともさっきまで歩いていた道では無いな、歩いていたらいきなり落下したような気がするが
「とりあえず状況を整理するか」
まず、目の前に転がるバッグの中身からかな。
(スマホ、手巻き式充電器、財布、ミニ工具付きライト、そして・・・)
「画面の割れたノートパソコン・・・」
マジか・・・
いつまでも途方に暮れていても仕方ないので部屋を調べることにしたが・・・
「字が読めない」
水晶の根元にある石板に書かれている字は今まで見たことがなかった。
良く見てみようと光っている水晶に近付いた時、頭の中に声が聞こえてきた。
(それは世界を支える七柱の一つじゃよ)
少し慌てて声がした場所を探すが誰も居ない。
不思議に思っていると今度は上の方から
(七柱の間に墜ちてくるとは面白い奴じゃな)
と言う声が聞こえたので見上げると白髪頭のお爺さんが浮いていた・・・