隣の幼馴染がツンデレでうざい
どうもです。
もう一度言います。
期待しないでください。
「おきなさいよ!馬鹿!」
布団を思いっきり蹴り上げられる。
「・・・・・」
「なによその顔!私が起こしに来てあげたんだから少しは喜びなさいよ」
イラッ
「あーはいどうも」
こいつは『幼馴染』
ツインテールで小柄な体。
顔立ちも悪くなく、こいつが彼女だったら胸を張って自慢できるレベルの容姿を持っているのだが・・・。
うざい。
毎朝毎朝起こしにくるし。
おかげでおちおち寝ていられない。
しかも俺が高校は行ってから一人暮らしなのをいいことにちょくちょく飯を作りにくる。
さらにどこで作ったのか、うちの合鍵を持っていて勝手にうちに入ってくる始末。
後で聞いてみると鍵はうちの親が渡したらしい。
ふざけるな。
とにかく。
この女はうざい。それだけ。
「なにぶつぶつ言ってんのよ気持ち悪い。ほら、さっさと着替える!」
「・・・おい」
「?なによ?」
「お前がいたら着替えられないだろ」
「えっ!ああ、えっと!ご、ごめん!・・・・そ、そんなことわかってるわよ!今から出て行こうと思ってたところなんだから!あんたに言われる必要なんてないんだから!」
あいつがそそくさと部屋から出て行くのを確認した後、制服に着替えて部屋を出る。
「あ、私の分作るついでにご飯つくったから。さっさと食べなさいよ」
勝手に冷蔵庫をあさるなよ。
親の顔が見てみてえよ。
あ、見てたわ。
「ああ」
「・・・・ねえ、少しくらいお礼言ってくれたって良いじゃない」
「はぁ?なんでだよ。この食材俺んちのじゃん」
「・・・そう、だけど・・・でも私が作ったんだしっ!」
「あーはいはい。どうも。ありがとございました」
「どういたしましてっ♪そうやって最初から素直にお礼言えばいいのよ♪」
むかつくなぁ・・・。
なんでこいつ俺の幼馴染なんだろう。
「ねえ」
「あ?」
「おいしい?」
「おいしいって・・・これ目玉焼きとベーコンとパンじゃん」
「いいじゃん。簡単な料理こそその人の腕が試されるのよ。ごまかしがきかかないからね。そんなことも知らなかったの?はぁ。これだからアンタは」
知らなくて悪いかよ。
なんだよマジで。ドヤ顔うぜえ。
「で、おいしい?」
目を光らせながら聞いてくる。
すこしいじめたくなる。
「まずい」
「えっ・・・・そっ・・・か・・・」
予想外。
めちゃくちゃショックを受けてる。
罪悪感。
「!あ、明日こそは絶対おいしいの作ってやるからね!?泣くほどうまい料理作ってやるんだから!」
むしろ火をつけてしまった。
「いや、もういいです。勘弁してください」
【登校中】
「ねえアンタって好きな人いる?」
「は?」
いきなりの質問だなぁ。
なんだこいつ。好きな人でもできたのだろうか。
「だ・か・ら、好きな人とかいるのって!2回も言わせてんじゃないわよ。ちゃんと聞きなさいよね。馬鹿じゃないの?」
イラッ
「あーはいはいさーせんっした」
「早く教えなさいよ」
「なんでそんなこと聞くんだよ。お前好きな人でもできたのかよ」
「!!ちっちがうわよ!好きな人なんていにゃいわよ!」
噛んだ。
「ただアンタみたいなアホにも好きな人とかできるのかなって思っただけじゃない!まあ、あんたのことだし、告白してもどうせ振られるのがオチだと思うけどね!」
非常に失礼な奴だ。
女だからって容赦しねえぞ。
「そ、それで、あんたはいるの?そ、その!好きな人!」
「あー俺ー。あーうんーまあいるんじゃね」
いねえよ。そんな人。
「え・・・いるんだ・・・」
ボソッとつぶやいたのが聞こえた。
いちゃ悪いかよ。
いやいないんだけど!?
「で、でもあんたのことだし!」
「はいはいどうせふられまっすよきっと」
はぁ~本気にしちゃって。
まったく。
「そうそう!だからどうせ振られるんだったら・・・その、ふっ振られない人とつきあっと方がいいと思うのよね!」
こいつ俺のこと馬鹿にしすぎだろ。
要するに高望みするな馬鹿。ってことだろう?
はぁ。
どれだけ人のこと見下したら済むんだよ。
「あのさ、お前」
「!?なに!?ちょっ!顔近いわよ!」
「俺さ。好きな人に振られるからって好きでもない奴と付き合ったりしないから。大体好きな人がいるから付き合いたいって思うんじゃねえのか?彼女欲しいからって無理やり好きな人作るようなことはしねえよ」
「えっ・・・その」
「大体お前は俺のことを見下しすぎなんだよ。昔から。そういうところがムカつくんだよ」
「違う・・・私、あんたのこと」
「違う?何が違うんだよ。もう本当疲れたんだよ。いっつもいつもえらそうにしやがって。何が私がいないと何もできないだ。ふざけんなよ」
「違う・・・違う・・・私そんなつもりで!」
「うるせえよ。もういい。俺先行くから」
「待って!私!」
「もういいっつてんだろ!ついてくんな」
「そんなっ!ねえ、まってよ!グスッまってよぉ!」
さすがにやりすぎたか・・・。
「・・・・」
「・・・まってくれたんだ・・・ありがとう・・・あのね、私、あんたのことが本当は・・・」
「・・・」
「本当は!本当はす、好きなの!」
「・・・え?」
「でも素直になれなくて・・・こんな私でもよかったら・・・付き合ってくれない・・・?」
「・・・・。無理」
「え?」
「言ったじゃん。ウザイって。俺お前のことマジで嫌いなんだわ。つーワケで。じゃあな。あ、あとその泣き顔見れたのはよかった。少しすっとした。じゃあな。
つづく
「ってなんじゃこりゃああああああああああああ!!!」
幼馴染の六井が声を上げる。
「何って。俺の自作小説」
「自作小説って・・・それは見ればわかるけど、これあんまりでしょ」
「え?そう。俺としてはかなり良い出来だと思うんだけど」
すばらしくね。
最高じゃね!?
約5時間かけて書いた力作だぜ!?
「5時間かけた割には量が少ないわね」
「む、それは何回も何回も書き直したんだ!仕方ないだろう!」
「まあそれはどうでもいいんだけど、これ幼馴染報われなさすぎでしょ」
だってそういう話なんだもの。
「・・・さいですか・・・」
「うん」
「・・・あ、あとこれつづくって書いてあるけど続く気がしないのって私だけ?」
「うん。お前だけ。続かせるよこの話」
「ああ、それで結局幼馴染とこの男がくっつくと」
「いや、結局そのまま終わる」
「幼馴染が不憫すぎる!!」
期待は!しないでって!言いましたので!
ごめんなさい




