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青い空・果ての無い地平線




「おはようございます、アネットです」



  私達は今、高く青い空の下、落ち葉の絨毯を二人で歩いている所です。


 お相手はエバンさん。



 間違ってもお爺ちゃんじゃないんですからね♪



 昨日、いきなり訪れたエバンさんにも驚きましたけど、私に何の相談もなくエバンさんの国で暮らすなんて話しになっていて本当に驚きました!!

 そうそう! 驚き繋がりなのはエバンさんって実は神様だったって事の方が私個人としては大きかったです!(だって、無礼な事沢山しちゃってるし)

 でもでも、あの時は半神様だったって言ってたからセーフですよね?



 そうだったら、そうなんですよ。

 畏れ多くてガクブルしまふが。



 けど、仮面の無いエバンさんはとっても綺麗でドキドキしちゃいます。



 私より美人さんなんて反則です。


 

 そんなエバンさんに再開してから3日目。

 昨日は「国に連れ帰る事が決まった」とか言う無茶振りのお詫びに1日デートと言う事でイストフラロウスを見て回りました。



 えへ、エバンさん独り占め☆



 詳細については恥ずかしいので割愛しますが何もありませんでしたよ?


 トラブルなんて無かった!


 ……本当ですよ?



 一回だけ転んじゃいましたけど笑ってたし無問題です?



 そんな事よりお爺ちゃんの準備が出来次第、エバンさんの国・エバンニド教国の神都リヴァイアに向かう予定なんですけど、入院患者さんで身寄りの無い方や希望者の方々も一緒の移動になったので実は大事になってます。

 生活困難者の食料や装備はエバンさん持ちらしいので、少し大きな団体になっちゃってますです。



 護衛等もギルドに募集をかけたそうで、すぐ移動出来ないなら外の世界を見てみたいと言うエバンさんに私はついてきちゃいました。



 そんな訳で、今は地上の大穴に一番近い町ゴインゴの近くまで来ました。


 

 こっちの季節も下とあまり変わらない様で秋晴れです。

 尤も、初めて秋晴れを目にしたエバンさんは随分楽しそう♪

 


 道中、体力の無い私は背中の翼でフワフワしながら、魔物の襲撃が来た時は高めに逃げてエバンさんが倒してくれるのを眺めてます。

 それにしてもエバンさん背小さいのに、よくもあんなに大きな剣を振り回せますねー?

 私には持つ事も出来なさそう。


 時々、ヘイルさんも援護の雷を飛ばしたりしてあっという間に片付けちゃってますけど、お二人ともとても強い。


 雷飛ばすのも何回見ても凄いです。




 危な気無くゴインゴの町までやってきた私達。


 防壁もさらっと行こうとしたら門番の態度が良くないのです!


 仮にも神様になんたる仕打ちと抗議しかけたら、<静かに>のジェスチャーで首を振っていた。



 2人はなんかこそこそ話した後、不自然に仲良くなったんですけどなんでしょう?


 何はともあれ、無事、日暮れ前には町の中に入る事が出来て安心しました。

 庶民に魔物のいる場所は酷ですよ。



 けど時間は有限。

 少し疲れてましたけど2人で材木屋さんに始まり、食料品店や武器防具屋、妖しい魔道具屋にパン屋など目まぐるしくお店を見て回って最後の石材屋にエバンさんの造った水石を卸したとたん本当に驚かれて、産地やら製法とか(商談っていうんでしたっけ?)に発展。



 私、比較的に側で聞いてたんですけど、全く話がわかりませんでした。


 エバンさんは満足気な顔をしていたので上手くいったのがわかっただけでした。



 次にさっき行った食材屋がこの町最大の問屋だとかでまた出向いたんですが、さっき、食材屋と魔道具屋にだけエバンさんが小袋に青い石の欠片を入れて買い取りの話をしていたんですけど、その時は反応が薄かった2店から、今度は熱烈な欲しいコールが出てました。


 なんで?って顔していたら、エバンさんは「品定めする時間をあげただけだよ」って言ってましたけど、エバンさん……なんだか、性格悪くなってないですか?




 心配です、私。


 ちょっとモヤモヤします。



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