表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/59

アーティファクト『知識の柔石』初使用

 小水神との邂逅かいこうの後に早速、宝珠を使用してみようと思う。


 神族化と聞いて正直舞い上がっているけど布教には今のところ興味無い、それに面倒そうだし。


 


 彼が言った通りに、集中して考え事をすると頭の中にもう一人居るかの様に頭脳が回転する感じがした。


 


 まず手始めに失くしたギミックソードに改良を加えてつくれるか試してみようかな。


 以前までは俺の体力的に限界で、必要以上に軽く作っていたけど水神の加護かごでタフさが上がってるので威力を上げる事にする。


 適度な強度と軽さも欲しいので、以前は作れる要素さえなかったアルミニウム合金(アルミニウム×超合金)を錬金合成。


 

 持ち手と一節刃いっせつじん目を一体成形にして、継ぎ目の強度も補足。 


 グリップに細かなブツブツスキンと指に合わせた凹凸を作り滑りづらくした。


 


 内部に魔力での巻き取り・送り出しの出来るリールを取り付け、よりトリッキーな運用を可能にし収納時には片手剣として使用できる造りに調整。


 見た目より軽いので長さを稼ぐ事も出来て、二刀流に対応。


 今まで使えなかったさやを利用できるのも良い点だと思う。


 刃の形状はフォレストマンティスと言う蟷螂かまきりの鎌に似せて節と節の間に、これまたアルミニウム合金製のコイン(節刃よりやや小さい)をはさむ。


 良い感じだ!


 まずはアルミニウム合金を作るため陣にアルミニウムと亜鉛、マグネシウムを置き祝詞のりとを唱える。



『巨神の鎚もて大地を穿つ ゆがたわみ 深遠の忌月 合金アロイ練成!』


 

 陣から激しい重圧の波動が消えた後に超合金が出来上がる。


 

 鉄が足りないので、以前作った盾を共に陣にすえて盾と合金の表面にも陣を描き足し更に詠唱えいしょう



『灼熱の息吹 具足のいななき 幻想を越え現想にえ 鍛冶ブラックスミス練成!』


 

 今までに無い程の光の嵐と烈風で眼を開けていられない。


 暴風が去った後には鞘に入った二振りの長剣が出来上がっていた。


 


 抜刀すると脳内で構築こうちくしたままの剣身をさらす、二本とも一通りの動作確認を終え問題無く動くのも確認して満足した。


 ほぼ全財産を使ったけども悔いは無いさ!

 

 よし、こいつの名前は「捕食プレデーションシックル」にしよう。


 サクサクと『命名』の陣を発動すると銘が自然に刻まれる 。



 そう言えば、今まで錬成を行う時は必ず陣と祝詞のりとの両方を使って発動していたけど脳内で鮮明に励起れいき出来ていれば今みたいに短縮詠唱でもいけるんじゃ無かろうかと思案しあん


 試しにバックから各種の薬草を出し、量の調整をしてから頭の中にポーションのレシピをしっかり思い描き『薬剤ドラッグ錬成!』


 短縮詠唱を行うとポーションは無事に出来たけど、何故か錬成陣が自然に出てしまった。


 しかも、蒼色……。


 もしかして宝珠の影響を受けてるのかな?


 

 その後、同様の錬成を数回繰り返したけど、大きな変化は無し。


 


 まぁ、今回は短縮に成功したんだから良しとするか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ