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第十一話「普通に戻った…みたいな」

アップロードが2回ほど遅れてしまい申し訳ありません。学校のせいで書く時間がどんどん減ってきていますが、課題はほぼ終わったので、もうすぐアップロードスケジュールが通常に戻ります。

それから、実は2人がブックマークしてくれていたことに今気づきました!本当に驚きました。本当にありがとうございます!アップロードを待っていてくれる人が2人いると知って、今日も100倍楽しめました。

とにかく、改めて皆さんに感謝します。良い読書を。

「お父さん、信じてよ。森に何か変な見えない壁みたいなのがあって、ぐるぐる回らされちゃって——痛っ!」

「わかったわかった、これ終わったらすぐ調べに行くからな?信じてるよ、本当にな」

「お父さん、嘘が下手なの知ってるでしょ」

「ノーコメント」




体を拭き終えると、お父さんは未使用の包帯を持ってきて私の足を治療した。

当時は擦り傷程度だったのに、時間が経つにつれて傷口が開いて少し出血していた。お父さんが慌てながら指摘するまで、私は全く気づかなかった。

まあ、狂ったように森中を走り回ってアドレナリン全開だったから、当然か。





「よし~包帯完了、バイオレットちゃん!」

「うん、ありがとう父さん」




真っ白な包帯で完全に包まれた足を見る。所々、滲み出た血でゆっくりと赤く染まり始めている。

世界ナンバー2の奇妙な事実:両親が清潔でモダンな救急キットを持っていること。包帯、ガーゼ、軟膏、基本セットが揃ってる。

で…どうして?

マジで、どうして??

変だよね?こんな田舎の村にモダンな救急キットがあるなんて?

全員持ってるわけじゃないけど、両親とおじいちゃんだけが持ってる。

実はこの救急キット、母が首都で買ったんだ。父が訓練中に怪我ばかりするからって、誕生日用に貯めて買ったんだって。

だから…キャンモアって、こっちより技術が進んでるってことかな?

一度は行ってみたいよ、現代の地球にどれだけ近いか確かめるために。




「でも、お父さん?」

「?どうした、ヴァイオレットちゃん?」

「アメリアの森に入るのは禁止だって、ずっと言ってたじゃない」

「ああ、その通りだ。お前を責めてるわけじゃないが、お母さんをなだめるのは頑張れよ」

「ああ、それもそうだね。でも、なんで?あの迷路みたいなのが理由だと思ってたのに」

「いや、子供たちが森で走り回るなんて、大人たちが簡単に監視できない以上、常に危険な話なんだよ」

「そういうことだったの?!じゃあアメリアの話は?!」

「あれはただ、この地に住む者たちに口承で伝えられてきた古い話に過ぎない」

「そんな単純なわけないでしょ!」




いや、アメリアって子は迷路に命を奪われて絶対に戻ってこなかったんだ!

地球にいた頃なら、そういう話はただの物語だと思ってた。

でもここでは、あの話が自分に起きたことと完璧に一致してるんだから、そんな単純なわけない!




「バイオレットちゃん、言葉遣い」

「あっ、ごめん」

「へっ、じゃあ今すぐ行くよ。見えない迷路が急に消えちゃったら困るからね?」

「うんうん、わかった。でも気をつけて。迷路に入ったら、たぶん違うエリアにいるから。木の棒をいっぱい集めて、最初の方に地面に刺しておいて。そうすればループした時にすぐわかるよ。あと見えない壁がある場所も印をつけておくと、迷わなくて済む。それと、おじさんの手をしっかり握って離れないようにね」

「はあ~わかった、バイオレットちゃん、気をつけてね。心配しないで、お父さんはすぐ戻るから、今は休んでて」




お父さんは顔をしかめて、振り返ると私の部屋を出て行った。

玄関のドアが開き、閉まる音が聞こえた。本当に去ったんだ。




「ふう、お父さんが大丈夫だといいな」




迷路を効率的に突破する方法を教えたから大丈夫だろうけど、やっぱり心配なんだよね?

確かに大人だし、叔父さんも一緒だけど、どうなるか分からない。お父さんは未だに私の話を完全には信じていないし、叔父さんも同じだ。

おじいちゃんは珍しく私の味方をしてくれるけど、長時間の移動には年を取りすぎている。




「バイオレットちゃん、もう大丈夫?」

「えっ!?ああ、大丈夫だよ、お母さん!

「よかった~じゃあこれからゆっくりおしゃべりできるね、ヴァイオレットちゃん?」

「ええ、もちろん!」




もう死ぬ。

お願いお母さん、一人娘をどうかお許しください…




~~~~~~~




「アチョー!」




私は大きなくしゃみをして、鼻水を垂らしてしまった。今やかなり滑稽な姿だ。

翌朝、私は風邪をひいてしまった。

まあ、全身ずぶ濡れのまま森を歩き回り、ずっと後になってようやく温かい湯に浸かったのだから、当然の結果だろう。

アイリスちゃんまで風邪をひいていないといいのだが。




「バイオレットちゃん、ほら、水を飲んで」

「うん~」




お母さんが小さなコップの水を差し出す。私はそれをがぶがぶ飲み干すと、また横になった。




「うん、じゃあ寝なさいね?休めば休むほど早く良くなるから」

「はい~」




お母さんはそっと私の額にキスをすると、静かに部屋を出て、ドアを閉めた。




『…まあ、そろそろ寝るか』




どうせやることないから、目を閉じて眠ろうとする。




『…』




時間が過ぎる。




『…』




さらに時間が過ぎる。




『…一匹の羊、二匹の羊、三匹の羊…』




そしてさらに。




「423匹、424匹、425匹… もう無理だ」




普段は走り回ったり、スパーリングしたり、本を読んだりチェスをしたりしてから寝る。

そうすると心身ともに疲れているので、ベッドに横になればすぐにぐっすり眠れる。

でも今?ベッドに横たわっているだけだから、エネルギーが余って眠れない!

前世の悪い睡眠リズムは克服したと思っていたのに、今になって痛い目を見てる。

くそ、眠れる動画も映画もない。インターネットのない時代の人たちは、病気の時にどうやって疲れたんだろう?睡眠薬?




「あら、バイオレットさん、まだ起きてるの?」

「あらアイリスちゃん、おはよう!遊びに来たのかい?ありがとう!」

「うん、別にね、元気かどうかなと思って来ただけだよ」

「へえ~でも、君も風邪ひかなくてよかったね、それなら安心だわ」

「ああ、そう…私は病気にならないから、心配しないで。大丈夫よ」




うーん、「健康です」って言い方変だけど、まあいいや。元気でほっとした。




「でももう寝る時間だから、私は行くね。おやすみ、バイオレットさん」

「待って!お願い、何か一緒に遊んだりして!眠くなることしないと!」

「でも…お母さんが…」

「大丈夫、お母さんは私が何とかするから、心配しないで」

「…わかった、じゃあ残るね」

「やった!じゃあ選んで。ゲームは全部ベッドの横にあるから、あそこよ」

「…あれ、チェス盤?」

「見た目は関係ないでしょ?」

「そうだね、確かに」




アイリスちゃんは私の「チェス盤」に近づき、掴んでベッドシーツの上にしっかり置いた。

そう、見た目はひどいけど、だってこれ、私が作ったんだもん!

おじいちゃんみたいに買う機会がなかったから、次善の策で頑張ったんだ。

木を削って使える盤にするのに一週間かかったけど、駒は諦めて、小さな丸太に印をつけただけで終わり!

ジェンガタワーや麻雀、リバーシも作ったけど、チェスほど人気はない。おじいちゃんはたまに一緒に遊んでくれるけどね。

特にリバーシは「興味深いゲームだ」と気に入っている。




「…バイオレットさん」

「? どうしたの?」

「…」

「…」




アイリスちゃんが話すのを辛抱強く待ちながら、私は素早く全ての「チェスの駒」を正しい位置に配置する。




「…ごめん」

「うん」

「私、嫌われてるんだと思ってた。一緒にいたくないんだって」

「うん。そういうことだったんだ」

「…ここに来る前は、いつもそうだったの。みんな私と遊びたいって言うけど、本当はそうじゃなかった。親に強制されてただけ。」

「…うん。」

「だから…ここでも同じだと思ったの。」

「…そうか。」



そういうことか。




「一緒に遊ぶ時も、私のことを知ってるからってだけ…?!バイオレットさん?!」

「うん、辛かっただろう?そんな風に扱われるのは」

「…」




今も病気なのに、抱きしめるなんて賢い選択じゃないと忘れつつ、私は彼女を抱きしめ続けた。

でもさ、彼女の話を聞いて抱きしめないわけにはいかないだろ?彼女、まだ7歳くらいでしょ?大人だって、あんなことされたら嫌になるよ。




「ごめん」

「いいえ、謝らないで。わかるよ、私だって同じ状況なら同じこと思うと思うから」

「でも――」

「それに一番傷ついてたのは君でしょ?だからむしろ、私が謝るべきなんだ。もっと早く気づけなかったことに対して」




「…ちゅっ」

「うん、大丈夫だよ、気にしないから」

「…ちゅっ、ちゅっ」




だから私は抱きしめたまま、アイリスちゃんが完全に落ち着くのを待った




~~~~~~~




「もう大丈夫?」

「うん」


アイリスちゃんは涙をぬぐいながら、私は話し続けた。


「アイリスちゃん、君のことを好きじゃない人は必ずいるんだよ」

「…うん」

「でも、一緒に遊びたくない人がいるのと同じように、君の友達になりたいって思う人もたくさんいるんだよ」

「…友達…」

「うん、君と友達になりたいって思っている人たちは、確かにいるんだよ」

「へへへ、ありがとう、バイオレットさん」

「何よ、ただ事実を言ってるだけじゃない。君は可愛い子なんだから」

「えっ?! そんなこと…」

「そうよ、君は可愛い。もしそうじゃないって言う人がいたら、その人は目がないに決まってるわ」




でもわかるよ、他の子たちが彼女と遊びたがらない理由。

正直なところ、小さな子供の大半は走り回ったり、泥遊びをしたり、大人をからかったり、ゲームをしたがってるんだ。

アイリスちゃんはあまり話さず、読書やチェスが好きだから、ここの子たちとは趣味が合わないんだよね。

まあいいさ、人それぞれだからね。でも趣味を共有できる仲間がいないと、特に幼い頃は孤独を感じるだろう。




「あっ、そうだ!忘れてた!」

「?」




話が一段落したところで、また何かを思い出した。枕の下を探ると…




「ほら、これアイリスちゃん」

「?…!あっ、あの綺麗な宝石だ!」




ええ、そうよ、この宝石のこと、まだ忘れてないわ。

アイリスちゃんがすごく気に入ってるから持って来ただけ、もちろん彼女に渡さなきゃね。

もうママとパパに許可も取ったし、OKをもらったんだから大丈夫!

ただ、なんでこんなに高そうな宝石が森の真ん中にあったのかって不思議がってたけど…

そういえば、お父さんは森への旅の話をまだ何もしてくれない。たぶん私が今病気だからだろう。体調が良くなったら話してくれるといいな。

でも大丈夫、お父さんはおじさんと一緒に戻ってきたんだから、迷路に勝ったんだ!やったね!




「でも…本当にいいの?結局、君が持ってきたんだぞ」

「あなたが欲しがったから持ってきたの。どうぞ」

「あっ!」




私は宝石をアイリスちゃんの手に投げ渡す。その青色が彼女の髪色とよく映えている。

うん、この宝石は彼女のために作られたようなものだから、私が持つんじゃなくて彼女が持つんだ。




「うん、ありがとう、バイオレットさん!」

「何度も言うけど、お礼なんていらないよ。私ができる最低限のことだから」




この子、本当に人に感謝するのが好きなんだなあ。

まあ、可愛い癖だから許してやるよ~




「キラキラ~」

「え?今、宝石が光った?」

「?光った?私には同じに見えるけど」

「…見間違いかな?」




確かに宝石が光ったのに、元の色に戻ってる。

…体調が悪いから、本当に見間違いかも。




「まあ、とにかく!リバーシでもやろうよ!チェスは私の病んだ頭には脳みそを使いすぎるからな」

「え?リバーシ?」

「ああ、チェスよりずっと簡単だよ。ほら、二色あるから…」




早速アイリスちゃんにルールを説明すると、案の定練習一局で即理解。

次は麻雀も教えたいな~あ、ジェンガもやろう、楽しそう~




~~~~~~~

「あら? ヴィオレットちゃんに会いに、もっとお客さんが来るの?」

「ええ、彼女に会いに来たんです。いいですか、ヴィオレットちゃんのお母さん?」

「もちろんよ~でもヴィオレットちゃんはもう寝てると思うから、起こさないように気をつけてね」

「大丈夫!アッシュ、静かにしてね?」

「待てよ、なんで俺だけに言うんだよ!」

「だからね」




アッシュ、ソフィーちゃんたち一行はヴァイオレットの家に足を踏み入れ、母親のアミースに静かに案内されてヴァイオレットの部屋へ向かう。




「さあ、ここよ」

「やった!バイオレット!病気だって聞いたから、見舞いに来たんだ!」




アミスの声を聞くと、アッシュは勢いよくドアを開け、大声で呼びかけた。




「バシッ!」

「痛い!」

「ちょっと静かにしてくれないか、アッシュ?ほら、二人とも今、寝てるんだぞ」

「え?」

「へぇ~ かわいいな」




部屋は散らかっている。

倒れたジェンガの塔が床に横たわり、麻雀牌は部屋の片隅に集中し、チェスの駒とリバーシの駒はベッドの上に散らばり、手作りの木製ボードがベッドの端に置かれている。

アイリスとバイオレットはぐっすり眠っており、バイオレットは布団の中で快適に、アイリスは

先ほどまで少し赤かったヴァイオレットの顔色は、今や元に戻り、熱が下がったことを示していた。




「さて、お二人ともぐっすり眠っているようですね。お邪魔してすみません」

「いえいえ、大丈夫ですよ、ヴァイオレットちゃんのお母さん。明日また伺いますから」





そう言って一行は素早く部屋を後にした。アミースは安らかに眠る二人の少女を見つめ、ほほえむとドアを閉めた。二人が存分に休めるように。

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