表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/381

【ヴァルフェリアオンライン】畑(嘘)


ログイン十四日目。

今日は『イースターテイム祭』の二回目である。

だが、他にもちょっとしたイベントがあってFEOのラジオ番組が開催され、そこで今後のイベントやメインストーリーの更新日程が発表されるらしい。

FEOは、まとめて確認すればいいから、別にいいけどね。


無料ガチャ! 成果なし!!

『イースターテイム祭』! アイテムエッグは以前みたイベント装備のみ!! う○こ鳥の卵なし!

マジかよ……念の為、他の卵も確認したけど、安易にテイムできる奴がいなかった。


念の為、ブックマークしておいたタクたちの動向確認。

ふむ……またギルドを設立しているのかよ……どうやら彼ら全員所属して、いや、1人だけ昨日のモルモー君がいた辺りでログアウトしたままだな?


なんでだろ……まぁいいや。それより、ヘルメースさんの不動産屋へGO!


「5000万Gだ」


金髪緑目の美男子『ヘルメース』さんがそう答えた。

って……マジかよぉ。

私が彼に尋ねたのは、この国の物件で最低価格の値段である。

500万Gあるから余裕だろって思ったら、コレだよ! ヘルメースさんが鼻先で笑う。


「当然だ。この麗しきジェルヴェーズ王国の建造物を、生半可な気持ちで購入できる訳がないだろう」


いや、確かに現実(リアル)で一軒家とか購入したら、この値段になっちゃうけど!

ここを現実(リアル)準拠にしちゃうの駄目でしょ!

あぁ~……だから皆、畑購入してたのね。


かといって、図書館最深部で漫画喫茶住みする訳にも、ホームレスになる訳にもいかんし。

ヘーゲルさんがあの様子だと、他の宿屋もなぁ~……

仕方ない、()()()()()()だけど購入しよう。


「では畑を買います」


ヘルメースさんが途端にスンと真顔になっちゃった。

だって、しょうがないでしょ!


「畑を買ってどうする」


「お金がないんですから、お金を稼ぐ為ですよ」


「ここで育てたものを買い取る奴はいないぞ」


どういうこと?

もしかして、他NPCにはジェルヴェーズ王国は毛嫌われているとか?


「産地偽装すれば売れますか?」


「は?」


「あ、駄目ですか。何か罪になります?」


「……勝手にしろ。1ヘクタールにつき5000Gだ」


わ~! やっすーい!!

てな訳で、購入した畑の位置をヘルメースさんにマークして貰い。早速向かう!


……うん? あれれ??

結構()()だ?

区画ごとに風通しの邪魔にならない程度の石壁が設置され、区分けされていた。

要所要所、ぽっかり空いたスペースがあるけど、普通に色んな作物を育てられている。

それ以外()()()()。……皆、宿で住み込みしている感じってこと?


私は身軽な『アルバイトの服』に着替え。

熱中防止のスキルが付与した麦わら帽子をマーケットで購入。

完全、農家な恰好に変身する。


以前、何度も説明したけど、王国の向かい側には山があって、そこからの雪解け水が流れて川ができている。

しかしながら、山から地下水も通っている。

野菜を作るには、とてもいい環境なのだ。正直、何を育てても正解なくらい。

周囲の畑も、色んな野菜を育てられる。


でも、作るのは『エレメントチェリー』一択!

私の基本魔法である土と水、それ入り混じった属性の『エレメントチェリー』を育てるのみ!

畑周辺に『創造言語』で防衛プログラミングを作成。

その動力源として後輪の中で育てて置いた『エレメントチェリー』を接続!


他の属性を育てなくていいのかって? 大丈夫!

一種類の魔素でも、上手く工夫すれば全ての属性を連鎖的に発動できる魔術式があるのだ。

エルフがよく使う十八番のような技術……勉学の末、それを取得し、取り入れた私は、最早、基礎魔法のみで全ての属性をコントロールできるのだ!!


で、重要なのはここから。

これより『物置小屋』の作成を行う!

農具や収穫した作物を保管する小屋である。便()()()


そう! ここをキャンプ地……ではなく()()()とする為なのだ!!

防衛プログラミングは、それを外部に漏らさない為のシステムでもある!


まずは土台基礎の作成。魔法でぱぱっと乾燥させて完成。

次は木材の加工。柱と骨組みを簡易的に作成。

最後は組み立てる。魔法と創造言語を組み合わせれば、ものの一時間で普通の『物置小屋』が完成。


とか、何とかやってる内に。

もうお昼!?

作業ゲーやってると時間が経つのが早いよぉ~~……


そういう訳で、今日からはなるべく自分で料理を作っていくぞ!

この間、探索でゲットした魚!

カニ!!

貝!

経験値稼ぎのカモだった猪モンスター『暴れボア』。

調味料に使える薬味を少々。


これらで美味しい料理を作って優勝する事にするのだ(?)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ