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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【ヴァルフェリアオンライン】ブックマーク


さて……続いてWFOにログインしたけど、こっちではゆっくり過ごそうと思う。

基本、ゆっくりしてるじゃねーかって?

この間は仕事してたし、てか、こっちだと割と仕事してるんだよね。


いつものように朝食を頂いてから、自室でルーティンの作業を行う。

無料ガチャ、衣服の洗濯、畑の収穫……うーん。

ちょっと困ってきているのは、作物の収穫後の残骸、根っことか茎、葉っぱ部分の処理。

肥料にしようと『後輪』で処理しているんだけど、結構多くなってきているのだ。


そう考えた時、適当に動物とかモンスターに餌付けする処理方法を試そうと思った。

ちょっとした餌付けだけで『テイム』のスキルレベルが上昇するらしい。


てな訳で『後輪』を使って、国外周辺の探索だ!

この間の翻訳作業で神力が結構溜まったから、余裕を持って探索できるぞ。

早速『後輪』を四つ作成してみる。

四方に散らばって貰い、四方の探索を効率的に行う訳だ。


北は川の源流である山がある方角。

風属性と水属性のモンスターや動物が比較的多く生息している印象だ。

山頂付近は未だ雪が残っているのが遠眼でも分かり、雪を連想させるモンスターが徘徊している。


おお……『後輪』を使えば水中の探索も楽ちんだ。

潜水艦から眺めているような光景が広がる。向こう側では色鮮やかな川魚やモンスターが泳いでいた。

あ! 『スノークラブ』!!

めっちゃ美味いって本にあったぞ! 捕まえておこう!!


適当に水中の挙動を確認しながら私は水の魔石とモンスターの素材を回収。

あとでギルドへ換金しよう。


次は東だ。

こっちは火属性と土属性が半々といったところ。

突き進めば、ドワーフの国家がある方角だ。

ゴーレムの岩盤はいい肥料になるので、いくつか確保しよう。火の魔石も少ないので、回収回収っと。


うお?! ドラゴンっぽいのが飛んでいるのが見えるぞ!

こっちには来ないようだけど……


続いて西。

人間の国家がある方角であり、大木の森が広がる地域だが……

移動させた『後輪』の景色を映し出すと――デン!と人の顔がドアップで映し出された!

うわ! なんだコイツ!?

ポカーンと間抜けな顔で覗き込んでくる黒目黒髪のモブな……


え……もしかして、タク……? 『まほ★まほ』からログアウトしたのか!?

念の為、『鑑定』スキルを発動すると種族はヒューマン。

プレイヤーネームは『()()()』。企業ギルドのマークはついていない……プライベートでログインしたのか……まだ断言はできないけど。


念の為、私は奴を『ブックマーク』をする事にした。

今のコイツのIDは把握できないので、IDを使っての位置把握が不可能。

しかし! 特定の相手に『ブックマーク』をする機能が『創造言語』にはある。

そして、ブックマークで位置把握ができる訳だ!


にしても……なに?

ずっと中を覗いてて、何がしたいの??

言っておくけど、ノーブル以外の他種族は『後輪』の中を覗き見る事ができない。


私は『後輪』を後方へ移動させて、タク(仮)と距離を取る。


『わっ、動いた!』


私はタク(仮)に構わず、探索を始めた。


育てられる作物はあるかな? なければ、適当に売れる虫やキノコとか採取しよう。

虫を確保した途端、『テイム』のスキルレベルが上がった。

動物との接触で上昇するとは知ってたけど、これでも上がるんだね~……


ちなみに、採取した虫は毒や麻痺を持つものばかり。

これをNPCの医療ギルドに流すと報酬が貰える。

こいつらを素材に、抗体を作って薬を開発するというリアリティ要素の取引なのだ。


……で。ちらちらと視界(正確には『後輪』)の端にタク(仮)の姿が映り込む。

『後輪』で色々採取しているのを、しゃがみ込んでしげしげ観察していた。

良くも悪くも子供みたいだ。

とても成人男性には見えない挙動である。

邪魔しないだけいいかな。もうちょっとしたら切り上げようっと。


……うん?

木の根元に空洞があったから、何かいないかと確認すると……モルモットがいた。


正確には『モルモー』と呼ばれる生物である。

外見上、完全にモルモットなんだけどね。

そうだ! 私は農作物の茎根をモルモーに与えてやる。


もっもっもっもっもっもっ!


おお……食欲はあるじゃないか。良かった良かった。たんとお食べ!

ちゃんと『テイム』のスキルレベルも上昇しているぞ。

そしたら、タク(仮)が私(後輪)を追って木の根元を覗き込んできた。

タク(仮)が驚きの声を上げる。


『え……!? そんな……君はずっとここで僕を待っていたの!? モル!』


……は?

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