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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【ヴァルフェリアオンライン】ロストページ


本日の無料ガチャ! 結果あり!!

無料ガチャでは珍しく高めのレア度、Sレアスキルの『偽装』を獲得!


『偽装』

 特定の対象を異なるものに見せかける。

 偽装させる対象物によってスキルレベルが求められる。


定番のステータス偽装みたいな事が可能な奴だ!

しかし、説明に記載されてある通り、スキルレベル1の偽装で偽装成功させられるものは限られる。

地道にスキルレベルを上げていくしかない。


さて、今日は翻訳の仕事……の前に、プレイヤーらしい活動をしてみる。

普通に朝食を済ませて、冒険者ギルドへ向かった。

ギルドマスター試験、ではなく普通にクエストを受けてみるのだ。

てか、折角登録したのに、未だにクエスト受けてなかったです。すみませんでした。


冒険者ギルドの前に、コーデリアさんのキッチンカーがある。

ついでに飲料ゼリーを購入しておこう。

何気なく立ち寄ったところで、コーデリアさんから言葉をかけられた。


「そういえば、オギノー。色んな施設でオギノーの漫画が役に立ったよ」


ちょ! そういうの明かすの止めて!?

私は周囲に誰もいないのを確認してから会話を続けた。


「あ、あの、私が漫画かいてるって事は秘密にして貰えませんか。匿名でかいているので……」


「そう? オギノーが描いてるって誰でも分かると思うけど」


「思っても心の中で留めておいて下さい」


「ふーん。わかった」


ちなみに、今日はメロン味を購入してみた。

そそくさとギルド内に入り、掲示板に貼られているクエスト一覧を確認していると……

おや? こんなのあったかな。


私が気づいたのは『日本語』と『英語』の案内文である。

クエスト一覧を表示するウインドウ画面以外は、全て異世界語まみれだったのに。

他のプレイヤーたちも気づいたようで、隣でパーティ同士で会話をする。


「あれ? 英語の案内があるよ!」


「ひょっとして運営がサイレントアップデートしてくれたんじゃないかな?」


「へー? 凄いな! 楽にクエストの受注する方法が書いてあるぜ」


日本語に聞こえるが、隣のプレイヤーたちは海外勢らしい。非常に喜んでいる様子。

しかし……翻訳、ねえ……日本語と英語。

まさか、え? NPCの人達が私の漫画を参考に自力で解読した??

それを取り入れたってこと? ええ?? そういう意味での活躍なんだ……


そして、彼らが語り合っていた通り、ジェルヴェーズ王国のギルドのクエスト受注方法は簡単。

クエストの依頼書を持って、カウンターに向かう。

依頼書に端にあるQRコード的なものがあるので、それをパネルでスキャン。

次にプレイヤーが所有しているギルドカードをパネルでスキャン。

効果音が聞こえたら受注完了の合図である。


ちなみに、今回クエスト受注したのは『ロストページの捜索』。

難易度ランクはF。

今日が初めてのギルド活動になるからね! 簡単なクエストしか受けられないよ!!


クエスト開始のボタンを押すと、私は特殊なダンジョンへ転移された。

ロストダンジョンと呼ばれる廃棄所のような、異世界においては異質なデータ空間。

ポリゴンの塊、ノイズやモザイクがかかったモンスターが徘徊している中、要所要所に『ロストページ』と呼ばれる紙束が落ちている。これを回収するクエストだ。


所謂、WFOのボツデータのようなものだろう。

こんな形でボツ設定を使うゲームは珍しいと関心しつつ、久しぶりの戦闘もやっておいた。

使う武器は耐久度0のプレミアム武器『創造の万年筆』!


……うーん。なんか、微妙。

折角、手に入れたのに描き心地が微妙なのだ。

やっぱり、う○こ鳥……ではなく『清光鳥の羽ペン』に持ち替える。


インクによる水流トルネード、凍結攻撃、多重斬撃。

『後輪』を使ったエレメンタルチェリーのバックアップ攻撃!

更に魔導書に描いた『絵』で攻撃をしてみる。


これは掲示板内で噂されていた面白要素である。

私が絵描いた動物たちが実体化するような形で魔導書から飛び出し、自在に攻撃する。

更に、魔石を染料に使った絵具で塗った部分も、しっかり属性ごとの効果を発揮してくれていた。

ただし、絵具部分は使用する度に薄まり、最終的に効果を発揮しなくなってしまう仕様だ。


試験的な戦闘を行い続けていると、謎めいたモンスターから『ロストページ』がドロップする。

ふむ……『ロストページ』にも当たり外れありそうだ。

今ドロップした『ロストページ』には、ゲームに実装されていないモンスターの記載があった。

大きい情報は、モンスターとして徘徊しているのだろう。


肩慣らしの準備運動を終えたので『ロストページ』を依頼主である『エリーゼ』さんに届けよう。

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