表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/371

【まほ★まほ】嫌がらせ


六日目。本日は土曜日である。

WFOの長時間ログインを行った為、昨日は『まほ★まほ』とEFOはログインをするだけだった。

しかし『まほ★まほ』には悪い意味で変化が起きた。


なんと私がバイターであるとバレてしまった!

残念! 私の『まほ★まほ』生活は終わってしまった!!


どういう事かと言えば店頭販売している商品が軒並み購入され、購入時のコメントで[ゲーム内で仕事をしないで下さい][正社員になったらどうですか]などなどの嫌がらせコメントが大量に!


うるせーバーカ!

テメェらだってこの時間にログインしてるんだから、専業主婦か在宅ワーカーだろうが!!


リクエスト依頼も、武器の依頼内容ではなく、そういった文面ばっかり!!

リクエストが満杯になってしまったせいで、普通のリクエストが受けられない状態!


……これ、ひょっとして!

私が掲示板やマーケットを確認してみたが、何も変化はない。

私は既に呪い解除するプレイヤーとして指名手配をかけられているが、バイター云々の嫌がらせ報告はなかった。


てか、さっき少し触れてたけど、これやってるプレイヤーは女性ばかりなのだ。

非常に謎である。

……ただ情報が漏れたと考えたら、犯人に加担したであろう人物はぶるーはわいさんしかいない。

私が引きこもっていると把握しているのは、彼女だけなのだから。


ちょっと気を抜いて、引きこもってるとかボロ出した私自身の凡ミスですよ。

はぁ……


引きこもっている=バイターという単純な判断。

一部のプレイヤーのみの荒らしという。

相手も私がバイターだと確証はなく、これでアカウントを消せば、やっぱりバイターだったwww追い出せたわwwwと嘲笑う状況かもしれない。


馬鹿にされたままでいいのか、と指摘されようものなら。

馬鹿にされたままで一向に構わないと返そう。

こういう連中と戦うとなったら、それはもう長い長い火蓋が切られるのだ。

私はそんなものに付き合う為にVRMMOをやっているのではない!


しかし、アカウント消去をするのはまだ!

まずは嫌がらせしてきた相手の『()()()()()()()』を作成するのだ。

勢いでブロックしてはダメ絶対!

次の経験に活かす為に、新規サーバーが導入され新規登録が開始する前に情報収集をさせて貰う!!


プレイヤー全員の名前を地道にメモしなくとも、スクショを取って、現実の方に戻って、画像解析プログラムを使って整理していけばいい。

念の為に、ぶるーはわいさんが所属していたギルド『恐猩怠海』(読み方なに?)と、そのメンバーを確認しておこう。


『まほ★まほ』のギルドはメンバー上限が30名と限定されており。

他プレイヤーにもメンバーが公開される仕組みになっている。

ブロックしているプレイヤーが所属してたら、ってのを考慮してだろう。


……って、ええ!? 『恐猩怠海』にタクが所属してるんだが!!?

反射的にコイツだけは即ブロック!

何かよく分からんけどありがとう!(?)『恐猩怠海』!!


あと、ぶるーはわいさんは、既にギルドから脱退してフリーになっていた。

まぁ、彼女がどういう立場かも下手に聞かないし、ブロックもしないつもりだ。


さて、唯一の心残りである『のろいのダンジョン』の攻略に挑もう。


私が行うのは、ヒスイ草を素材にしたタロットカードの作成。

半透明の緑色で光沢ある綺麗なカードのベースが完成。

ベースのカードにデザインを描いていく。

デザインをAIが判定する事で効果で能力が変化するそうだ。


『ヒスイのカード』★

たいきゅう:150

つよさ:50

はやさ:300

こうか:ジェイドの力がちょっと良くなるよ!


あれ……前回とは違って効果、全然ついてないな?


するとそこへ、NPCが訪問する。

商品が並んでいない状態でも、一応NPCだけは訪問してくれるのだが……また君かぁ。

昨日、ちょっとログインした時にも訪問した全身赤ベースの戦闘着を纏った、オールバックの赤髪が特徴の『ガネット』と呼ばれる女性NPC。

OPにも登場した主要NPCに該当するのだが……


「他の店でも性能の良い奴が見つからなかった。改めて聞くが、水晶玉の作成を引き受けて欲しい。昨日も伝えたが、仕事柄頻繁に使用する為、耐久のある水晶玉を求めている」


これOKするまで続く感じ?

実は前回、私は彼女の依頼を断っている。

タロットカードの専門店にしたいプライドもあるし、引き受けたら水晶玉関連のNPCが来そうで嫌だったからだ。


勿論、ガネットの返事はNO。

再度「どうしてもか」としつこく何度か聞いてくるけどNO!

プレイヤーの心理を煽って来るなぁ~……

ようやく帰ってくれるガネットを見届けて、私は最初で最後のダンジョン攻略へ向かった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ