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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【ヴァルフェリアオンライン】【まほ★まほ】6月【Fatum Essence Online】【あなたがアイドル】


私はゲームからログアウトし、夕飯の仕込みをしながらイベント情報を把握していた。


まずは、FEO。

現在行われているレイド戦が終了後、新たなイベントが開始する。

その名も『豊穣祭』。

スタミナ回復アイテムである食材のドロップ補正が、通常よりも数倍アップ。

更にプレイヤーのマイルーム空間にある畑の拡張拡大。

新たな遠征先の追加に……なんと課金パックが追加された。

ただ、通常のVRMMOにあるような課金パックとは少々事情が異なる。

一例がこちらだ。


『農業支援パック』¥10000

 購入すると一か月間、農作物の収穫率がアップします。

 また10000円分の食材をご自宅にお届けします。


うむ。()()()()である。

つまり……まさかの食材宅配サービス!

FEOの企業が農業支援活動を行っている事は噂になっており、VRの味や食材の拘りも、自前でデータ確保しているのだからガチだとは把握していたが……キャラ課金よりもコッチで集金するつもりなのか?

って、具合に課金パックの種類は様々あるのだ。


最初に紹介した『農業支援パック』は野菜やお米に小麦などの農作系の食材限定。

『漁業支援パック』は海産物。

『酪農支援パック』はお肉や乳製品。

自炊しない人向けの『三食弁当宅配パック』。

高級食材欲しさの『高品質パック』。

別に食材に困っていない人向けでは『食事支援事業パック』という、ひとり親家族に向けた慈善事業という形での課金パックがあったりする。


現実の食材確保と共に、ゲーム内での食材確保。悪くない。

しかし、残念な事に私は必要なのだ。

私は他のVRMMOを掛け持ち中である。

常時、FEOだけを走っているだけならともかく、他も継続しているし、他にログイン中もとい仕事中で農作物は育ち、遠征を済ます。


なので現状維持。何も問題なし。

むしろ、次イベントで畑拡張するので現在よりも豊かになる状態。

私向けっていうより、他の食材確保が大変なプレイヤー向けの奴なんだろうなぁ。


お次は『まほ★まほ』。

キャラの誕生日イベントとは別で全体イベント『ミルキーウェイへの配達便』が開催される。

『アル』と『ベガ』という長耳の魔法兎が結ばれる季節。

彼らに祝福の品を差し出すと特別な報酬を貰える……という納品イベントだ。

誕生日イベントのようにアイテム納品でのポイントではなく、イベント限定モンスターを倒してアイテム交換のテンプレ方式の内容。

これも報酬次第で頑張るか決めないと。


そして『ミルキーウェイへの配達便』終了後には『第一回魔法運動会』が開催されるらしい。

ほう! 箒のレーシングに、魔法の射撃大会……

プレイヤー技能を試す一種のPVPか。これまた『まほ★まほ』でやるとは挑戦的な。

こちらの詳細情報はないが、内容次第では盛り上がるかもしれないぞ。


そして『あなたがアイドル』は『第2四半期追い込みキャンペーン』が開催される。

『あなドル』は上半期と下半期。

四半期ごとでアイドルの認知・活躍度を決算し、その期間におけるランキングが発表。

ランクやMVPなどを取った該当アイドルの特別報酬やメディア展開が行われるのだ。

推しのアイドルの為のユーザーの課金や、高ランクを目指すアイドル達の熾烈な戦いが激化する時期。


まぁ……私はログインしないけどね!

四半期ごとの末では、全体的にピリピリした空気になっているし、喧嘩も絶えない。

要するに、トラブル回避の為だ。


最後に『ヴァルフェリアオンライン』は……何もない!

サービス再開キャンペーン以外に、現時点でイベント開催の様子なし!!

い、いや……仕方ないとは言え、何か、なんかやらないのか?

私が不安を抱く矢先、WFO内では別の企業対応以外の問題が浮上している模様。


それは――『ノーブル』のハッキング能力。

今更?ではなく、今になって仕様を理解してきたプレイヤーがポツポツと現れており。

彼らから『創造言語』でプレイヤー情報をハッキングできるぞ!と暴露され、SNSや動画サイトに情報が拡散し、変な誤解が広がりまくっている。


ハッキング、という表現は間違っていないのだが、『創造言語』を使って特定対象の情報解析・閲覧が可能なだけで、他プレイヤーのステータスを書き換えたりは不可能。

書き変えられるのは基本、自身のステータスか『創造言語』のみだ。

実際、私の場合、キャサリンさんによればバルフォードさんが私のアカウントの情報解析をした、とは言っているが、バルフォードさんが私のスキルやアイテムを盗み出していないのが証拠。


凄い事ができるけど、言うほど凄い事はできない。

何方かって言うとスキルや魔法の便利ツールというのが『創造言語』。

ただ『創造言語』の性能を一言で『ハッキング』と表現したせいで、ありもしないアイテムやスキルを盗み出せる。

チャットの内容を閲覧できる。

中にはクレカの情報を抜き取れるなんて飛躍した話まで飛び出す始末。


私も一回タクの動向確認の時に色々試したけど、プレイヤーが閲覧できるのはアバターの所有スキルや称号、アイテム。

ノーブルと神力がリンクしている別アカの情報……ってだけでも、結構ヤバイ。

でも、ぶっちゃけ他VRMMOの『鑑定』とか『解析』スキルでも分かるようなレベルだから、別にって感じはする。

いや……ID把握されたり、マーケットで匿名販売しているの特定されるのは、ちょっとアレかも……


だけど、フレンドチャットは閲覧できないし、クレカはそもそもクレカ会社で情報管理するから抜き取れる訳ないからね?

私?

ここは平常心で落ち着こう。

仕様だから仕方ないので焦る必要はない。

相手が攻撃するまで、実際は何もできないのだから。

個人情報を利用して攻撃して来ようものなら、再び戦うのみである。


ちなみに、プレミアムパックに入っているアカウントはIDが非表示されるらしい。

企業所属のプレイヤーも同じく。

あれ……ああ、そういやタクのIDってタク自身が暴露したんだっけ?

私もタクが企業所属してた時に、タクの位置は特定できたけど、タクのアカウント情報は解析してなかったや。


……と、なると。

私は念の為に一手打つ事にした。


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