【まほ★まほ】大会(偽)【あなたがアイドル】
ログイン五十五日目。
これより魔法クラフト大検証大会を行う!
以前、五大魔法装備状態だと能力値に変動が起きる仕様だと判明したが、まだ深くは検証していない。
やろうにも素材を消費するので、常盤くんに品質の良くない木の枝を選定して貰い、貯めに蓄えていたのだ。
『でじたる』での簡易作成で順々に作成していく。
まずは一種類の場合。
『ジェイド』★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:ジェイド補正(中)
『ウィルゴ』★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:ウィルゴ補正(中)
『メロン』★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:メロン補正(中)
『ノーム』★
耐久度:2000
攻撃力:250
俊敏値:50
効果:ノーム補正(中)
『冬』★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:冬補正(中)
うむ! 分かりやすい!!
ノームは植物系の補正値を上げやすくしてくれる。
次は二属性。
魔法装備枠で中央に『ジェイド』、四方のどこかに他属性の魔法を配置する。
最初は『ノーム』を適当な四方枠に配置した。
『ジェイド・ノーム』★
耐久度:1500
攻撃力:150
俊敏値:50
効果:ジェイド補正(中)
ノーム補正(小)
『ノーム』の攻撃補正が反映されているようだ。
続いて三属性。
四方の一つに『メロン』を加えて配置。
『ジェイド・ノーム・メロン』★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:ジェイド補正(中)
ノーム補正(小)
メロン補正(小)
あっ、攻撃力が戻った。
やっぱり補正をつけまくればいい訳ではない奴だね。
最後に五属性。
前回、四属性状態のは確認したので、こっちをやります。
『ジェイド・ノーム・メロン・冬・ウィルゴ』★★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:ジェイド補正(大)
ウィルゴ補正(小)
ノーム補正(小)
メロン補正(小)
冬補正(小)
全部補正が載って、ジェイドの補正がアップしたぞ!
品質は少しよくて他の数値には影響なし、かぁ。
中央をノームにしたら?
『ノーム・ジェイド・メロン・冬・ウィルゴ』★★★
耐久度:3000
攻撃力:500
俊敏値:50
効果:ノーム補正(大)
ジェイド補正(小)
ウィルゴ補正(小)
メロン補正(小)
冬補正(小)
『ノーム』最強では???
よくよく考えたら入手するの大変だったし、強くて普通かも。
更なるステップに以降しよう。
『刻印』の検証だ。
魔法クラフト補正込みだと全く異なる補正に変化してしまう。
以前、判明した四属性を除いた属性検証をしていく。
『女教皇・ジェイド』★★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:ジェイド補正(中)
正位置:安心(状態異常耐性上昇)
逆位置:疑心暗鬼(周囲に敵対対象が多い程、補正値上昇)
『女教皇・ウィルゴ』★★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:ウィルゴ補正(中)
正位置:感知(タロットカードを通し、周囲をマッピングする)
逆位置:孤立(単独行動中、全ての補正値が上昇する)
『女教皇・メロン』★★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:メロン補正(中)
正位置:満足(体力が多い程、魔法威力アップ)
逆位置:無気力(魔法発動のクールタイムが長いが魔法威力アップ)
『女教皇・ノーム』★★
耐久度:2000
攻撃力:250
俊敏値:50
効果:ノーム補正(中)
正位置:期待(レアドロップ補正値)
逆位置:現実逃避(移動速度低下するが魔法威力アップ)
『女教皇・冬』★★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:冬補正(中)
正位置:直感(魔法が自動的に敵へ追尾する)
逆位置:無神経(ダメージを受けても怯まない)
魔法によって正位置・逆位置が決定される模様。
では二属性からやっていこう。
『女教皇 ジェイド・ノーム』★★
耐久度:1500
攻撃力:150
俊敏値:50
効果:ジェイド補正(中)
ノーム補正(小)
正位置:安心(状態異常耐性上昇)
逆位置:疑心暗鬼(周囲に敵対対象が多い程、補正値上昇)
おや、変化がない。
『刻印』なし状態と同じじゃないか。
第三属性も同じく。
大幅な変化が発生するのは、四属性からのようだ。
前回とは違い『ジェイド』『ノーム』『メロン』『冬』の組み合わせを行おう。
『女教皇』★★
耐久度:1500
攻撃力:100
俊敏値:50
効果:細氷(魔法の攻撃範囲と攻撃威力がアップする)
正位置:安心(状態異常耐性上昇)
逆位置:疑心暗鬼(周囲に敵対対象が多い程、補正値上昇)
おお! いい感じの効果だ。
こいつで他の補正を加えて強くすれば……ん?
『外部通知』が入って来たぞ。
『外部通知』とは加速時間つきのVR中、電話やインターホンに反応があった場合、知らせてくれる通知機能である。
どうやら現実で自宅の電話が鳴っている模様。
はいはい、と私がログアウトする。
加速時間なので現実に追いつける為、鳴っている電話を取る事が可能なのだ。
そして、相手の第一声が
『荻野様でしょうか? 私、○○プロダクションのVR専門マネジメント部門、主任の安西と申します』
………えーと?
『急にご連絡をして大変申し訳ございません。「あなたがアイドル」というVRMMOの件でお話がありまして、至急ゲームの方にログインして頂けないでしょうか』
あ、ああ!
小説の件?だよな。
何か問題あったのかな……不安だから録画機能立ち上げようっと。




