【まほ★まほ】開業
用事を済ませたWFOからログアウトし、即座に『まほ★まほ』へログイン!
ログインボーナスを受け取り、さあ外にタク?(らしきプレイヤー)がいない内に!!
と思った矢先。
急に出入口に視線が向くと、フードつきのローブを着て、フードで顔を隠した老婆が登場したのだ。
そう、イベント演出である!
不気味な笑い声をする老婆は私に言う。
「ふぇふぇふぇ、お主。呪いの扱いに随分長けておるようじゃのう……」
お、呪い関連のイベントだったか!
何かしらあると思っていたけど、まさかこのタイミングで?
「お主は何故、呪いを解き明かしておる?」
>新たな力を求めて
パズルを解きたい
誰かの助けになりたい
選択肢? これはどれかを選択する事で得られるものが違う?
私が選ぶのは一択だけどね!
>パズルを解きたい
「ふぇふぇふぇ! 物好きな奴じゃ。いいじゃろう。お主にはこれを授けよう」
[のろいのダンジョンの鍵を手に入れた!]
特殊アイテムで入手した鍵は使用すると、特殊なダンジョンにワープできると説明にある。
謎の老婆は「それではな」と姿を消す。
これはまた面白い要素が……! って落ち着こう。
ふむ、特殊アイテム……イベント用アイテムだから誰かに渡せないと書かれてあるから、大丈夫?
アメジストの入れ替え魔法を使われたら運営に通報していいかな?
まず、『ワープの泉』の設置確認!
妖精の遠征報酬を受け取って、次の遠征を依頼!!
外の様子確認!! ヨシ! ゴーゴーゴー!
立ち寄る場所はまず商店街の『ワープの泉』に魔力を入れて、ワープ可能に。
次は『レコードショップ』だ!
ここでは店内BGMが購入できるぞ。可能な限りBGMを買って置いた。
ちなみにBGMはプレイヤー自身に登録されるので盗まれる心配はない。
そして、最後は都市役場!
特殊アイコンが表示されている受付嬢へ話しかけよう、とする前に。
念の為に――
ここでイベントを利用した害悪行為が横行していると聞く。ジェイドの相殺魔法を撒き散らしながら、受付嬢に話しかけた。
「牧野様ですね! 今回の資格申請の結果ですが……合格でした! おめでとうございます!!」
ジェイドの相殺魔法も長くは持たないが、第二の防御に呪いを服に纏っている。
コイツと接触すると、呪いの効力を受けるのだ。
とは言え、妨害が来ないか不安なので、私は仕方なく会話をスキップする。
資格は年に一回(ゲーム内時間)に更新をしなければならない、とか。
更新時に納品する武器の出来で職人のランクがアップする、とか。
ゆっくり聞きたいけど、ごめんなさい!
イベントを終えて[これから開業だ!]なんて表示も無視。
役場内にあるワープの泉へ!
……ふう!
妨害、なかったや。自意識過剰過ぎたかもしれん。
私が所属している『クリムゾン』サーバーは比較的に害悪プレイヤーは少ないと聞くが、ぶるーはわいさんの方には、そういうプレイヤーがいるらしいので油断してはならない。
自宅につくと[開業準備をはじめよう!]とクエストが表示される。
商品棚など店に必要な色々を購入する内容も、既に達成されてしまっているので自動的にクリア。
報酬で家具のレジスターが貰えた。
最後に資格証明書を家具として店内の見える所に飾り、準備完了!
いよいよ開業だ!
[お店の営業の設定はここをおしてね!]
営業設定を押すと、営業時間やNPCとプレイヤーの入店許可の設定を調整できるようだ。
プレイヤーがログアウト中も営業する事が可能で、プレイヤーのアバターが接客するらしい。
[1日1回(ゲーム内時間)だけNPCがランダムに来店してくれるよ!]
[色んなNPCと交流して好感度をためると、とくしゅなイベントが発生するかも!]
ふむ、ではNPCだけ入店許可の設定してっと。
早速誰かがやってきた。
「やあ! 近くまで来たから寄ってみたよ。へぇ~、いい雰囲気だね!」
あっ、君かぁ。
キャラクリエイトの時に現れた青髪の人がやってきた。
「開業祝いに武器の依頼をしてもいい? そうだなぁ……タロットカードを作って欲しいな!」
>わかった!
どうしようかな……
タロットカードか。
安い素材で作れるけど、ちょっと手間のかかるものだ。
>わかった!
「本当? 楽しみに待ってるよ」
<謎の青年からの依頼>
タロットカード×10
あれ、そういや名前は不明のままなんかい!




