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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【スパーダ・アベントラ】キャラクリエイト


ログイン三十六日目。

さて、今日は『あなドル』にログイン……しません!

理由は『あなドル』のスカウトシステムにある。

一定のアピールを続けていると、注目度が高まるが、ジャンル別にアピールを行ってもアピールポイントは蓄積され、スカウトの可能性が高まるのだ。

だが、一定期間ログインおよびアピールを行わないと、アピールポイントはリセット。


私は大食い、ジョギング、カラオケ……は入っているか怪しいけど、ある程度のアピールポイントを稼いでいるので『あなドル』へのログインは中断。

これがあるから『あなドル』は面倒でやらなかったのだ。

偶にログインして食事や個室で仕事をやる程度にしておこう。


私の主戦場は『まほ★まほ』一択。

FEOもしばらくログインを控えるので……また、別のVRMMOの新規登録を行う。

サービス開始から2周年を迎えた加速時間つきVRMMO『スパーダ・アベントラ』だ。

加速時間は5時間。

探索・謎解き要素とガチガチの戦闘が主な内容。

のんびりクラフト要素が皆無。

しかし、裏を返せば、戦闘技術がないとやっていけない界隈とも言える。


何故、こんな戦闘特化のVRMMOを始めるかと言えば……戦闘感覚を保っていたいからだ。

サービス休止になっているWFOだが、恐らくサービス再開すれば、直ぐに武闘大会の準備を始めなければならない。

いきなり感覚を取り戻すより、別のVRMMOで戦闘馴れした方がいい。


一応『まほ★まほ』でも戦闘はできるが、言うほど難しい強敵が登場しない。

子供向けだから、物足りなさがある。

それを補う為にも、本格的戦闘が行える『スパーダ・アベントラ』で特訓しておくのだ。


『スパーダ・アベントラ』というイタリア語タイトルの通り。

()()()がテーマ。

武器は剣だけ。

重要なのはキャラクリエイト時に入手できる最初の剣。

この剣はプレイヤーの行動に合わせて様々な形で進化していくのだ。


まずは、キャラクリエイトから始めるぞ。

ホログラム空間に転移した私。

アバター作成はまず、ランダム生成。そこから自身の体格に合わせる。


うげ……なんか灰色髪の目立つ感じのキャラになってまった。

顔立ちは普通、だと思う。

変な特徴はない。

髪の色だけ暗い茶色に調整しておいた。

ランダム生成で名前は『ジョヴァンニ』となった。『ジョヴァンニ』……派手では?

他に名前も思いつかないので、次のステップへ。


目の前に1本の剣が浮かび上がる。

全てのプレイヤーは、この何の変哲もない普通の剣を手にして始まるのだ。

まずは、この剣を手に取り、チュートリアルの指示に従って剣を振るう。

木を切断したり、モンスターを討伐したり。

そうしたプレイヤーの振る感覚を元に、普通の剣が進化する演出が始まる。


……うーん? とくに変わった様子がない。

強いてあげれば色彩が、私のアバターに合わせた茶色に変化しただけ。

最初はこんなものか。


最後にスキル選択。

色々あるけど無難に選んで、こんな感じかな?

完成したステータスが以下の通り。


<ジョヴァンニ>

剣:アンバーソード

服:はじまりの服


体力:100

攻撃:50

防御:20

(スキル)(ポイント):10/10


結構シンプル!

実は『まほ★まほ』と同じく基本ステータスは全プレイヤー共通。

剣の性能や、服の性能。これから入手していくスキルや称号でステータスを補う形式。

ただ、『まほ★まほ』と違うのは戦闘がシビアって事。


あ、そうだ。進化した剣の性能もチェックしないと。


『アンバーソード』

 攻撃:50

 性能:取り込んだ素材によって性能が変化する。


ほう。面白い性能だ。

アンバーは『琥珀』。

某恐竜映画で琥珀の中に蚊が取り込まれていたのと同じ原理で、素材を取り込むって訳か。

では、新たな世界へログイン!


私がスポーンしたのは、平原。

要所に岩や木が生えている程度で、周囲を見渡すと――奥の方には山脈や木々、川や海など、探索しがいある場所が。

街……目指すべきか?

WFOなどと違うのは、もうこのゲームはサービス開始から2周年経過してるという事。

既存のプレイヤーが多くいるし。

ギルドなど、ある程度の地盤やコミュニティが形成されているのだ。


まぁ、気ままにやろう。

お、丁度いいのがあるじゃないか。

私はそこらにあった白花を採取。

コイツを『アンバーソード』に取り込んでみると……茶色の剣に白花がちょっとしたお洒落模様みたいに1輪入っている。

それこそハーバリウムみたいな感じに。


『アンバーソード』

 攻撃:80

 性能:攻撃した対象に毒効果(小)を与える


適当につんだ花に毒があった模様。

ちょっとした識別作業もできそうでいい性能じゃないか。

他にも取り込んでみるか。

てか、何個まで取り込めるんだろう?

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