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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【ヴァルフェリアオンライン】再会


『黄金ノ村』の復興クエストに便乗して、多くのプレイヤーがここに居住を構えたようだ。

居住を構えていない=害悪プレイヤーのような印象を抱くらしい。

私も、NPCやプレイヤーに、どこに居住を構えているかを確認される始末。


『蒼ノ都』と答えるしかない。

ここから特定されてランキングに掲載されてたプレイヤーだ!って騒がれたくないので、なるべく早く称号を獲得したい。


が!

『黄鬼流』の試験は予約一杯!

クラフト系の試験だから、他の流派の試験よりやりやすい為、らしい。

えぇ……何とかならないかコレ。


予約は、ゲーム内時間で半年後ってエグ過ぎる。

ほとんどのプレイヤーが押しかけた結果、こうなっているんだろうなぁ。

仕方ないので『黄鬼流』の試験の予約だけする。時期を忘れないようにメモしておかないと。


先にドラゴン君の診断を済ませよう。

……と思ったのに、こちらもプレイヤーが多く犇めいているではないか!

テイムしているペットの予防接種や検査を、ちゃんと受けるつもりなのだろう。


これもまた、モルモー騒動が原因。

更に言えばタクの騒動も起因するだろうか。

異邦人たちはテイムした対象を粗末に扱うと印象づけられたくない、と空気を読んでの行動。


こっちもまた、仕方ないので予約。

『黄鬼流』の試験と違って数時間待ち。今日中に決着つくなら問題ないか。


続いてギルドマスター試験……こちらも時間待ち。

多い、多すぎるってここ!

ひょっとして、エルフや人間、ハーフリングと違って、スタミナに気を付けたら案外オーガは過ごしやすいって気づいてしまったプレイヤーたちの集いか!?


ん? 瑠璃さん、どうなさいましたか。

……おお! そうだった。唯一、暗号装備を確保していなかったのが黄鬼の神社!!

流石に神社は人が少ない……と信じたいけど。

私と同じ称号目当てのプレイヤーが居そうで怖いなぁ。


「あ、あの!」


そんな事を思案していると他プレイヤーに話しかけられた。

ああ、またコレかと私の方から告げる。


「私の住まいは『蒼ノ都』になります」


「知ってます! あの、イベントを最初に全クリした不知火さんですよね!?」


……………………………………………………………………………………………はい、ブロック。

ついでに、何事かとコチラを伺うプレイヤーも。

ギルド内にいたプレイヤーも全員ブロック。


はあああああああああああ、もおおおおおおおおおおお!

だから嫌なんだよ、こういう風潮!!

全プレイヤーをブロックする勢いで、ギルドの表にいるプレイヤーも軒並みブロック。

念の為、道中から神社境内にいるプレイヤーもブロックする!!


だから言いたくないのにさ!

ある程度、イベントの件も落ち着いたと思ってたのに!!

クソデカ溜息を吐きつつ、私は暗号の解答『供米赤輪()みる漬物』を探る。

む?

境内の壁――漬物の柄に触れると隠し戸のようなものが動き。

古い『鬼人語』で書かれた更なる暗号が!?


って……違うか。レシピ表?ではないようだけど、何かの手記。

え、ついでのように他にも出て来たぞ?

これは……調理器具!

だけではない。

工具や裁縫針や色んな道具がまとめてセットで収納されていく演出と共に、一つの箱に収まった。

とても、黄金の箱に収まる量ではなかったが、ゲームやこの世界での特殊仕様って考えるか。


『博愛なる創造者』

 取得条件 『黄金ノ村』の境内にある暗号を解き明かす。

 効果 『黄金ノ器具』獲得


『黄金ノ器具』

 攻撃:- 耐久度:-

 特殊効果:『黄鬼流』のクラフト補正+100。

 器具で作成した全てのものに特殊な補正が付与される。

 使用方法は説明書に記載されてある。

 このアイテムは特別な記念品の為、盗まれる事や消耗する事はありません。


この手記は使用方法とな。

まぁ、使い方以前に『黄鬼流』の試験もクリアしてないんですがね。

今日の夕食で、この器具を使い軽く何か作ってもいいかもだけど。


そして更に更に称号ゲット!。

全ての暗号を解き明かせば何か起きると思っていたが、やはりそうだった。


『逢魔鴇の名探偵』

 取得条件 各地の境内にある暗号を全て解き明かす。

 効果 『不思議な写真機』


『不思議な写真機』

 耐久度:-

 特定の場所で撮影すると不思議な写真を撮影できる。

 このアイテムは特別な記念品の為、盗まれる事や消耗する事はありません。


なんだ? また個別のイベント発動させるアイテム??

適当に神社境内を撮影してみるけど、特になし。

一応、写真の保存。複製して手元にアイテムとして残せるようだ。

折角なので瑠璃さんとドラゴン君の写真をとろうっと。


「……荻野」


え?

気のせい……気のせいだよね?

しゃがみ込んで瑠璃さんとドラゴン君を撮影してた私を見下ろしているのは、赤鬼の男性プレイヤー。

あ……この人、もしかして!


「以前、神社で会った人!?」


「違う」

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