【まほ★まほ】NPC
『金剛の麓』の中層ボス『スモーキークラブ』。
デカイ上に重いせいか、ボス相手ではメロン魔法で引き寄せられない仕様なのか、『スモーキークラブ』は引き寄せられず。
ただ、メロン魔法の紐の光線で絡めとることは可能。
スキをついてメロンの糸で『スモーキークラブ』の体を絡め、そのまま箒に結びついたまま上昇。
持ち上げて落とす。
これで『スモーキークラブ』の甲羅を破壊、攻撃を与える。
メロン魔法に関しては『スモーキークラブ』のハサミで糸が切られてしまうので、結構スピード勝負の面もあったり。
しばらくすると、甲羅は修復されるので、三回ほど繰り返す必要があるぞ。
こうして『スモーキークラブ』の討伐を完了。
一旦、マイルームである店に戻り、商品の売れ行きを確認したが、全く売れていない。
本当に閑古鳥が鳴く状況だ。
まぁ、別に問題ないのだけど。
むしろ、この程度のペースなら余裕を持って、タロットカードの記号描きこみが出来るので、自分のペースでやれる訳だ。
少しデータ入力をやっておき、気分転換に掲示板やマーケットの様子を伺う。
うげ!
凄い事になってきたなぁ、金額のインフレ始まってる!!
桃花さんのハーバリウムも、ほとんど売り切れ状態。
似たようなクラフト補正系の小物は高額販売。
武器や衣服はオーダーメイド専門に移行している所が、ポツポツ。
料理も事前予約前提の店が多い。
まぁ、こうなるよね。子供向け言うけど、生き残っているガチ勢は自然とこうなる。
あと、掲示板も覗いてみたけど……やっぱり、子供は居場所がなくなりつつあるという。
開発者の思惑とは別方向に。
中でもタロットカードの位置効果を使った害悪行為。
私も悩ませていたアレ、実は子供側がやっていた事が判明していた!
どうやら、クラスの子を集団でいじめる為に、利用してたらしい。
現実でそれの収拾をするべく、彼らはログインしなくなった。
そして、彼らに便乗してタロットカードを使い『イタズラ』していた子供プレイヤーも、害悪と判定されアカウント停止措置がされた結果。
糞イベを耐えたガチ勢と少数のちびっ子が生き残ったという……
子供まで、んな事するなんて世も末だよ。
逆に、そこを精査している辺り、意外と対策は取っている運営かと見直した。
質問の返事は遅いけどね!
とは言え、最近『ホウキギ』狙って来た奴らもいたし、害悪は壊滅しちゃいない。
それに、目に見える害悪が減ったとしても、AIで判断処理できない領域……金銭取引のトラブルが横行しそうだ。
政治家とかギャングかよ、って突っ込まれそうだけど。
本当にギルドでは、そういう展開ありますからね。
そんでもって、NPCだ。
バンダナ女性もそうだけど、公式OPやHPで姿や名前を確認できても役割が判明していない。
中には名前すら不明のNPCがいたりする。
現在、判明している情報をまとめておこう。
<ガネット>
【紅玉の丘】出身の衛兵。使用魔法『ルビー』
外見:オールバックの赤髪の女性。
<ヤクミ>
【琥珀の宿場町】出身の植物学者。使用魔法『トパーズ』
外見:茶色のおさげに眼鏡をかけた女性。
<シーク>
【金剛の麓】出身の動物学者。使用魔法『ダイヤ』
外見:ハンチング帽を被った青年。
<アストロ>
???出身の天文学者。使用魔法『?』
外見:クリーミーカラーのウェーブがかかったロングヘアの女性。
<???>
???出身の衣服屋?。使用魔法『?』
外見:頭にバンダナをつけた藍色髪と瞳の女性。
ここまでは私個人が遭遇したNPCたち。
衣服を修繕してくれた女性は、他の目撃証言がない為、謎まみれだ。
出現条件がフィールド探索時に衣服が消耗している事だと思うので、意外と発見されていないのかも。
続いて、私がまだ遭遇していないNPCたちは以下の通り。
<セレス>
【瑠璃の海岸】出身の海洋学者。使用魔法『サファイア』
外見:薄水色の学者服の青髪ベリーショートの女性。
<ユウコ>
【翡翠の都】出身の配達員。使用魔法『ジェイド』
外見:郵便配達の恰好をした黄緑髪の女性。
<パティ>
【紫水の狭間】出身の料理人。使用魔法『アメジスト』
外見:コックの恰好をしたピンク髪の女性。
<???>
???出身。使用魔法『?』
外見:黒のマントとシルクハット身に着けている人物。
<???>
???出身。使用魔法『?』
外見:白の毛皮のフードコートを着た白髪の女性。
<???>
???出身。使用魔法『?』
外見:ベールをつけた紫ドレスの女性。
<???>
???出身。使用魔法『?』
外見:妖精を引き連れている金髪の少年。
ほとんど謎まみれやないかい! って突っ込みはあるが、幾つか心当たりはある。
妖精を引き連れている少年は、妖精関連のイベントで接触できる筈!
裏で妖精の遠征を行っているので、いつか接触するのを期待する。
NPCの中でも『ユウコ』という配達員の女性は、箒を使用し続けていると探索フィールドで遭遇する為、他より接触しやすいようだ。
なので、当分は積極的にメロン魔法を使っていく所存。
あ、そうそう。
メロン武器ならぬメロン熊手を販売する事にしてみた。
別にメロン魔法を広めたいのではなく、他にメロン魔法を使っているプレイヤーがいたら、ちょっと関わり合えるかな? という希望を兼ねてである。
タク?
ああ、うん。だって、彼は当分、こっちに来ない筈。
第一……彼はブロックしているからね。




