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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【Fatum Essence Online】相談


私はFEOでストーリーモードへ突入する前に、Fatumシリーズの第一作目になるアニメを視聴する事に。

ハデスさんからは原作ゲームをやれと言われているけど、まあ、多少場面が簡略化されているとしても、ストーリーを把握できるやろ、と思っての大視聴会だ。

簡易探索しつつ、別画面ではアニメ視聴という。

まさにFatumシリーズ漬けだ。

エッセンスリンクも終わって、遠征も出して……よし、ではストーリーモードへ突入しよう!


と思った矢先。

誰かからメッセージが届いている。

ハデスさんかな?と思ったら、カグヤの人――VRアイドル『星底キラレ』さんからだ。

珍しいな……もしかして、撮影の事か?


[カグヤ:急なメッセージごめんなさい!]


[カグヤ:ゲームが進まなくて困っているんです]


[カグヤ:いつも相談に乗ってくれていたゼウスさんが、最近ログインされてなくて……]


え、ええ?

ゼウスってタクだよな。タクに相談してたって、おいおいな感じがするんだけど。

ううーん……ゲームが進まないって、どういう事なんだろ?

事情が分からないので、一から全部説明するようにお願いしてみると


・カグヤは大食の為、このあるごとに食事が必要になる

 この食事を怠ってしまうと暴走モードになってしまい無差別に攻撃しまくる

 挙句、この暴走がストーリーモード中に入ってしまうと強制ゲームオーバーのようになり

 結果として、全然ストーリーを進める事ができない。


・前述の事態を避ける為、食糧の確保をするが、結局周回するにもスタミナが必要なので

 暴走してしまい、暴走状態で食糧を食らい尽くして結局0スタートになる


・これまではゼウスが食糧を無償で提供してくれてたお陰で、カグヤも暴走しなくなったが

 イベントの件以来、ゼウスがログインしなくなり食糧難状態に


・食糧を育てる、料理を作るなども試みたが全然上手くいかない

 ぶっちゃけるとプレイヤーであるキラレさん本人とカグヤさんが、その手の分野が壊滅的に下手


ってことで、キラレさんは「もう、どうしたら…」と頭を抱えている状態に。

突っ込みどころ満載だよ。

ゼウス、否、タクのフォローも、あんま本人の解決になってないのがタチ悪い。

結局はタクありきの解決策であって、今回のようにタクがいなくなれば無意味と化す。


どっかのネット小説みたいに「僕がいなくなったら、どうするんだろう?」的な状況だよ……

私は一先ず、現状整理をする事に


[ツクヨミ:強化ボードの進捗はどうなっていますか?]


[ツクヨミ:カグヤさん以外のエッセンスリンクを解放している強化ボードの進捗も出来ればお願いします]


[カグヤ:わかりました。こんな感じです]


う、うわぁ……

カグヤの強化ボートも、その他のエッセンスリンクの強化ボードも、適当に考えなしに突っ込んで強化していってる感じだ。

普通なら、好きなようにやっていって良し!だけど、カグヤが暴走しまくるから、徹底的にやらねばならない。


「カグヤさん、そんな暴走する人なんですか……」


私が思わずそう尋ねると、ツクヨミは平静に返事をした。


「かの有名なカグヤを追放した理由は、私の食糧庫を食い荒らしたのが切っ掛けとなる。食い煩いが酷い娘になってしまった」


知りたくなかった、竹取物語の真実。

そんな小話を挟みつつ、私はキラレさんに食糧支援を送りながらエッセンス周回を求めた。


カグヤ本人の強化ボードには『仏の御石の鉢』という食材ドロップ率上昇と『蓬萊の枝』という作物の収穫スピード上昇の補正があるのだ。

肝心のこの二つが全く伸びてない!

まあ、ストーリー1章でドラゴンが雑魚モンスターで登場してたせいで『火鼠の皮衣』と『龍の首珠』の補正を上げまくってしまうのは、仕方ないか。


次にエッセンスリンクの根回し。

やはり、食糧確保に必要な豊穣補正のあるキャラのリンクを強化してないのが原因だ。

豊穣補正ある人達にカグヤさんのリンク支援を要求。


中でも、何故かハデスさんは異様に困ってた。

豊穣補正もあるし、冥府神だし、これ以上の適任はいないのに!

ハデスさんはキラレさんのファンだからか、変な抵抗感があって、承諾までに時間がかかってしまった。


作物の収穫についてだが、ぶっちゃけ、あまり工夫はしていない。

というのも、収穫できない原因はカグヤのマイルームにある『竹』が原因だった。


勿論、この竹にも使い道はあるので、まずは私と交易する材料としてマイルームの竹伐採をして貰う。

竹とカグヤさんが採取した食材を元に……私が料理を作る!

他にも料理が得意なプレイヤーや『演者』がいるので、そういう方たち相手に素材の交易を行うようにアドバイスしてあげた。


[カグヤ:本当にありがとうございました。色んな方にご協力頂いて、ご迷惑をおかけしてすみません]


[ツクヨミ:VRMMOですから、むしろ色んな人と交流して協力し合うものですよ。こういう時はお互い様です]


うむ。

ほんと、こういうところはMMO感を抱いてしまうぞFEO!

形式はあれだが、腐ってもやはりVRMMOなのだ。

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