【ヴァルフェリアオンライン】慢心
『赤鬼流プレイヤー』
取得条件 赤鬼流初段試験を合格する。
効果 『赤鬼流道着』獲得
『赤鬼流エキスパート』
取得条件 赤鬼流名人試験を合格する。
効果 ATK+20
『赤鬼流マスター』
取得条件 赤鬼流達人試験を合格する。
効果 ATK+20
『赤鬼流レジェンド』
取得条件 赤鬼流師範試験を合格する。
効果 ATK+50
『紅ノ荒野ギルドマスター1級』
取得条件 紅ノ荒野冒険者ギルドの試験で、規定ラインを5つクリア
効果 全てのステータスに+50の補正値。
今日は大盤振る舞いで時空間通路を使いまくる。
再度『紫ノ鉱脈』に足を運んだ私は、推し合いに遭遇しつつ、念の為、不動産屋に確認。
やっぱり駄目だった。
更に『風ノ賭博』の不動産屋へ、空き家がどの程度か尋ねたけど……
何と、最低賃金の空き家がほぼ埋まってしまったらしい!? マジかよぉ。
「近頃、異邦人の奴らがこっちに来たかと思えば、お前さんと一緒で拠点確保をしに来てるよ。いやぁ~、来るのがちょい遅かったね~」
と、緑鬼の不動産屋さんからの御言葉である。
『黄金ノ村』も襲撃にあったとは言え、それまでも人気だったから望み薄すぎる。
悪りぃ、意外と『風ノ賭博』が埋まってるのがつれぇわ。
案外余裕やろwwwって慢心してたのもあるけど。
……番の人は駄目って言ってたけど、ワンチャン狙うしかないか。
私は重い足取りで『蒼ノ都』に向かう。
うーん、懐かしい。瑠璃さんも、やっぱり故郷は懐かしさがあるでしょう。
瑠璃さんは、慣れた足取りで里中を進んでいき、私より先に不動産屋の場所へ行き着いた。
不動産屋さんが私のステータスを『鑑定』スキルで把握した後、席に案内をしてくれる。
淡々と物件資料を広げながら告げた。
「空き家には余裕がありますので、ご希望の条件があれば、それに沿った物件を紹介できます」
やった?!
半信半疑な私は念の為、尋ねた。
「番の役人さんからは、学のない緑鬼は住めないと言われたのですが、本当に大丈夫ですか?」
「え? ……ああ、その時は『青鬼流』の称号をお持ちではなかったからではないでしょうか。『蒼ノ都』での物件購入条件に『青鬼流』の称号が必須となっておりますので」
「いえ、それは存じておりますが、なんかこう、風土的な、『蒼ノ都』では他の鬼が住むには条件があったりするのではと思いまして」
「……それならば『蒼ノ都』では知力主義の風土ですね。知力さえあれば、如何なる鬼でも受け入れます」
成程……NPCの様子的にも大丈夫そうだ。
それでも、青鬼以外の鬼ってだけで色々言われそうなのは、承知だけど、住むのに問題はならないか。
だったら良し!
『蒼ノ都』は平安時代ベースなので、住居は平安貴族風の寝殿造の1人住みに改良したものから、庶民が住んでいた長屋の外観ながら、中は意外と整った内装になっているものまで。
最低価格から最高価格は、他の里と同じだったぞ。
私は最低価格の1人(+猫)が暮らすには十分な広さの長屋と、そこそこの広さがある庭。
そんな物件を購入。
プレミアムパックに入っているので、一先ずプレイヤーが侵入しないように、プライバシーブロックを敷いてっと。
まだ家具も何もないけれど、お腹はすいたので早速『巾着』の中に溜め込んだ食材を解放。
夕飯と瑠璃さんのごはんを準備しなければ!
本日は、栄養素を考え、お野菜もご一緒にいただいて下さい。瑠璃さん。
それと昨日に取りましたツナ。
オギノの畑で取れましたエレメントチェリー(水)。
三種のミックス盛り合わせをご堪能下さい。
私は今日まで獲得した流派の生かし、野菜を皮剥いて、みじん切りし、軽く蒸してから鍋に投入。
更には――『紅ノ荒野』で購入した香辛料! スパイス!!
これらと組み合わせて完成させるのは、即ち――『カレー』だ!
ご飯も多目に炊き込んでっと。炊くのに利用するのは『青鬼流』だ。
水分量ならぬ、水の魔素や火の魔素の加減を精密にコントロールし、現実で言う炊飯器の機能を担って貰う。
見よ! このツヤツヤのご飯!!
粒の加減がちょうどいい! これですよ、瑠璃さん!
上手く炊き上げられたので安心し、瑠璃さんに見せびらかしてみるが、無反応でした。
すんません!
カレーの方は甘味を引き出す為の玉ねぎと林檎、ジャガイモが溶け込んでいい具合。
水分は、野菜の水分だけで十分。
よし……味も最初にしてはいい。香辛料の配分は今後研究していかないとね。
カレーを食べて満足した私はマーケットで購入したお布団を早速、敷いて就寝準備……おや、瑠璃さんもお布団に。一緒に寝ましょうか。
そんな感じで睡眠ログアウトした私は、夕食などをすませて、いよいよFEOの方へログイン!
早速、ストーリー3章を味わうぞ!
『まほ★まほ』があまりにも酷かったもんだから、お口直しというか……
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………そうだったね。君はそういう奴だったよ。




