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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【ヴァルフェリアオンライン】モルモー軍


「うおおおおおおおおおお!」


「なんだ、コイツら!」


「きゃあああああああああああああっ!!」


「クソネズミ共がああああああああああっ!!!」


「やれえええええええええええええええええ!!!!」


「「「ぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」」」


私と瑠璃さんが見た光景は、とんでもない地獄。

モルモー地獄だった。

例のモルモー騒動を切っ掛けとした、モルモー虐待後に発生するテイムの強制解除後の無敵状態を悪用した、モルモー特攻の被害者もとい被害鼠であるモルモーたちは、すっかり狂暴化している。


私たちが最初に遭遇したモルモーの襲撃は甘いもので、現在ではプレイヤーがどれほど攻撃しようが、問答無用で襲い掛かる程に発展していた。

しかも、モルモーたちはプレイヤーだけではなく、モンスターまで巻き込んで攻撃する為、徐々に強さを身に着けている。


集団という恐ろしさ。数の暴力!

それは人間の晒し叩きと同じく、圧倒的な強大さを誇っていた。

更に、モルモーは繁殖力が凄まじい!!

山脈にいる何十万、何百万というモルモーが、総出でプレイヤーたちに襲い掛かり、プレイヤーはそれを攻撃する……悪循環が続いている。


「「「ぷい! ぷい!」」」


「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」


「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」


「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」「「「ぷい! ぷい!」」」


「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」「「「「「ぷい! ぷい!」」」」」


「「「「「「ぷいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」」」」」」


もう終わりだよ、このゲーム。

モルモーたちが総出で山脈に地形を動かし、プレイヤーたちを転落死させ、山脈内部で圧死させ、細かい砂を撒き散らし、空中まで攻撃を仕掛けて来るのだ。


最早、()()()()()()

モルモーを馬鹿にした人間の末路に相応しい。

段々と諦めたプレイヤーたちがログアウトしていく。運営に文句でも言うのだろうか。

自分たちがやった事なのにね。


「「「「「「ぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷい!!!」」」」」


そして、ついには私達にまでモルモーたちは攻撃をしかける。

しかしだね。モルモーたちよ。

君達は一つ、大きな間違いを犯しているぞ。


それは、君達が倒したプレイヤーたち、そしてモンスター。

彼らが落とした、ドロップしたアイテムを君たちは有効活用できないね?

君たちの糞と同じで、アイテムエフェクトとして残るアイテム……()()()()()()()()()()()


いくぞ!!


「なおーん!」


瑠璃さんも協力して頂けるのですね! ありがとうございます!!

私は『緑ノ羽衣』を纏って、急転直下を繰り返す。ただドロップを回収し、マーケットに高速で流す!


「「「ぷいいいいいいいいいいいいいい!!!」」」


残念だが、君達の攻撃は分かる、分かってしまうのだよ!

『緑鬼流』のプラス・マイナス粒子を張り巡らす事で、魔力と魔素の流れを読み取る!!

いつ、どのタイミングで来るか容易に感知が可能!


「「「ぷいいいいいいいいいいいいいい!!!」」」


山脈内部も危険ではない!

魔導書に書き込んだ魔素式を活かして、モルモー軍の膨大なINTに負けない魔力量で一時的に足止め!!

これは最悪のケースであって、基本はモルモーたちの魔力操作よりも速く洞窟内を通り抜ければ良いだけ!


「うおおおおお!?」


「なんだ今の、モンスター!?」


まだ、プレイヤーがいたか……と思ったらモルモーの地盤操作で押しつぶされていた。

意外と洞窟内はドロップアイテムがねえ!

他プレイヤーがモンスターを倒したせいか……モルモーの糞の方が多いっていうね!


がぶがぶとエーテルを飲みまくり、瑠璃さんの水の魔素を利用し、様々な魔素を操作。

雷撃を纏わりながら、モンスターも討伐し、悠々自適に浮遊を続ける私。

えーと……もう、ないか。うん、ないみたいっすね。

目ぼしいドロップアイテムがないので、私は改めて『紅ノ荒野』を目指す。


モルモーたちの攻撃はいつの間にか止んでしまった。

向こうも流石の魔力切れって奴か。

しばらくしたら、またドロップアイテム回収しに行こうっと。

いや~、沢山稼げましたよ! 瑠璃さん!! これで時空間通路は楽々使えまっせ!!


「Zzz……」


瑠璃さん……『ペットボックス』の中で、ね、寝てる!

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